近年流行している改良メダカでは、様々な形質が品種として固定されています。品種改良の対象となる形質としては朱色、青色、黒色などの体色の変化がメジャーですが、それ以外にも体型やヒレの形などが品種改良の対象になることもあります。
今回紹介するパンダメダカは、体色にも特徴がありますが、最大の特徴は「目」にあります。パンダという名前からもわかるように、目の周囲が縁取られたように黒くなる特徴を持っているのです。
その可愛らしい姿から人気の高いパンダメダカについて、品種としての特徴や飼育・繁殖方法を解説します。
パンダメダカとは
品種名 | パンダメダカ |
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種名 | キタノメダカ ミナミメダカ ニホンメダカ |
分類 | ダツ目メダカ科メダカ属 |
原産地 | 日本 |
飼い易さ | |
値段(1匹) | 200円程度~ |
最大体長 | 3cm程度 |
寿命 | 3年程度 |
遊泳層 | 中~上層 |
適合する水質 | 水温:16~30℃ pH:6.5~8.5 |
特徴 | 虹色素胞が欠損する透明鱗の形質を持つ品種。虹色素胞の欠損が全身に現れるため、体内が透けて見え、特に目の周りが縁取られたように黒く見えることからパンダという呼称がつけられた。 |
パンダメダカは、いわゆる透明鱗メダカに近い系統に分類される品種です。透明鱗メダカとは、ざっくりいうとメダカが持つ虹色素胞と黒色素胞などが一部欠如し、体が透けて見えるようなメダカですね。体が透けて見えるため、内蔵や浮き袋も透けて見える非常に独特な見た目をした品種です。
特に目立つ部分としては、エラの虹色素胞が欠如するため頬が赤いように見えます。また、目の周りの虹色素胞の欠如によって目の周りが縁取られたように黒く見えることから、パンダという呼称がつけられました。他の熱帯魚でもパンダという名前がつけられた種類が存在し、そういった魚では全身に白黒のまだら模様をもつものもいますが、メダカの場合には目が黒い品種のことをパンダと呼んでいます。
パンダメダカは人気が高く、様々な品種と掛け合わされた結果、色々な体色のパンダメダカが誕生しています。また、パンダ目の見え方によってがグレードがつけられていて、目の周囲が真っ黒だとパンダ、上見だとパンダのように見えるものの横見だと黒が少なく普通目に見えるものは「パンダF1」と呼ばれ区別されています。
パンダのような見た目になる理由
パンダメダカの特徴である透明鱗(とうめいりん)とは、端的に言えばエラ部分の虹色素胞が欠如しエラが透けて赤くみえる形質です。メダカを上見から見ると確認できない形質のため、必然的に横見での確認が必要になります。
透明鱗は、主に以下の3種類に分けられます。
- 透明鱗…頬(エラ)部分の虹色素胞が欠損しているもの。
- 半透明鱗…頬(エラ)部分又は全身の虹色素胞がうっすら欠損しているもの。
- 強透明鱗…全身(虹彩、エラ、腹膜等)の虹色素胞のが欠損しているもの。
パンダメダカは、このうちの「強透明鱗」に該当します。頬だけでなく、目の周囲や腹部でも虹色素胞が欠損しているため、内臓が透けて見えたり、パンダのように目が黒く見えたりするのです。
パンダメダカの作り方(作出方法)
パンダメダカの作出経緯等は定かではありません。少なくともK-kiが調べた限りでは、明確な情報は見つかりませんでした。推測ですが、透明鱗メダカを繁殖している中で、透明鱗の形質がより強く現れた「強透明鱗」、すなわち目の周りが黒い「パンダ目」を持ったパンダメダカが発見されたのではないかと思われます。
メダカ愛好家の話を聞く限りでは、透明鱗のメダカを繁殖しているとパンダメダカが生まれてくることもあるみたいなので、あながち間違いでもないと思っています。
パンダメダカと関連の深い品種
先にも触れたとおり、パンダメダカを色々な品種と掛け合わせた品種が多数作出されています。ここでは、その中から代表的な品種をいくつか紹介していきましょう。
楊貴妃パンダメダカ
楊貴妃パンダメダカは、パンダメダカと楊貴妃メダカの交配により作出されたメダカです。通常の楊貴妃メダカに透明鱗の特徴が加わり、より透明感のある朱赤色の体色になっています。固定率は高めで、パンダF1を含めると90%以上の固定率と言われています。飼育に関しては一般的なメダカと特に違うポイントもなく容易で、朱赤色の体色に黒い目が可愛いく人気が高い品種です。
パンダ幹之メダカ
こちらは、パンダメダカと幹之メダカの交配により作出されたメダカです。固定率は、約70%とと言われており、楊貴妃パンダメダカほどではありませんがやはり高めです。パンダメダカのグレードである、目の黒さによる「パンダ」「パンダF1」の区別に加え、幹之メダカのグレードである体外光による「スーパー光」「フルボディ」などの区別もあるので、非常にグレードの分類が多いメダカでもあります。
透明鱗であり虹色素胞が欠損しているため、白幹之と似たような体色をしています。しかし、目が黒く体外光がしっかり入った特A級の個体は、なかなか生まれにくく、上級者でも楽しめる品種です。
琥珀パンダメダカ
琥珀メダカとパンダメダカの交配により作出されたのが琥珀パンダメダカです。通常の琥珀メダカよりも体色が濃くなる傾向にあり、数多い改良メダカの品種の中でも、かなり渋い雰囲気を持ったメダカです。
琥珀パンダは背地反応を起こすメダカなので、セオリーでは黒い飼育容器のほうが体色が映えるのですが、元々やや黒っぽくて濃い体色のため、多少の色飛びは起こるものの白容器での飼育でも体色が際立ち楽しむことができます。
背地反応とは
周囲の色によってメダカが体色を変化させる保護色機能のことを「背地反応」と呼びます。
パンダ出目メダカ
パンダ出目メダカは、金魚の出目金と同じような出目の特徴と、パンダメダカの特徴を併せ持ったメダカです。出目とパンダ目という目に特徴のある形質が現れる品種で、とても愛嬌のある見た目から非常に人気があります。遺伝率は約50%でどちらかと言えば高めであり、比較的誰でも飼育が楽しめるメダカと言えるでしょう。
パンダメダカの飼育方法
パンダメダカは、普通のメダカとほぼ同じ飼育方法で飼うことができます。ただし、繁殖まで視野に入れると。パンダ幹之はグレードの高い個体がなかなか生まれにくいので、上級者向けと言えるでしょう。
基本的な飼い方
メダカの飼育方法は、大きく屋内飼育と、屋外飼育に分かれますが、どちらの場合でもまずはメダカ1匹あたりの水量が重要になります。過密飼育で1匹あたりの水量が少ない場合には、水質悪化や病気の蔓延、繁殖時の卵の食害など様々なリスクが大きくなるからです。
過密飼育を避けるためには、何かしらの基準に従って飼育容器の大きさと適正な飼育匹数を設定することが重要です。アクアリウム的な基準では、メダカくらいのサイズの小型魚では、体長1cmにつき1リットルの水が用意できる環境で飼育するのが望ましいとされます。一方で、メダカ飼育ではよく1匹あたり1リットル、という基準が使われます。
これは、比較的換水頻度の高い屋外飼育と、ろ過フィルターを使用して換水頻度を落とす屋内飼育の方針の違いがあっての差です。自身の飼育環境に合わせて、適切な大きさの容器で適切な数のメダカを飼うようにしましょう。
飼育容器の選び方
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メダカの飼育容器の種類と選び方!睡蓮鉢・プラ容器等の長所や使い所
メダカ飼育容器の種類と選び方を解説します。メダカの飼育容器には、水槽、睡蓮鉢、プラスチック容器、トロ舟、発泡スチロール容器などの選択肢があります。容器ごとの特徴や飼育場所、メダカの数、品種などに応じた選び方をまとめます。
メダカの飼育容器は、上に書いた飼育する匹数以外にも、飼育する場所や品種等の条件によって、適切なものが異なってきます。こちらのページで飼育容器の種類とその特徴、そして飼育環境などの条件別に適した容器を紹介しているので、参考にしてみてください。
水質
メダカは野生下では、比較的水温の変化が大きい過酷な環境(水田や用水路等)に生息しています。このため、基本的には環境に対する適応能力が高く、幅広い環境で生きていくことができます。中性・水温16~30℃程度の水質が基本ですが、pHは弱アルカリ性~弱酸性まで、水温は10℃以下の低温~30℃を多少超える程度までの範囲で生存できます。
ただし、いくら適応できる環境が幅広くても、短時間での急激に水質・水温変化にはやはり弱いです。大きなダメージを負ってしまう場合もあるため、水合わせの際は注意が必要です。
エサ
エサは口に入るものなら基本的に何でも食べてくれますが、管理のしやすさ・栄養バランスを考慮すると、市販のメダカの餌(配合飼料)が一番扱いやすいと思います。配合飼料はパッキングもされているためいつまでも使えるように勘違いしがちですが、使用期限が定められているので、使用期限を確認して使い切れそうな量を購入するのが良いでしょう。当然ですが古くなって劣化したエサを与えるとメダカが調子を落とす可能性があるため注意が必要です。
屋外飼育に必要な飼育器具
基本的な飼育方法を踏まえて、次は飼育に必要な飼育器具を紹介していきます。メダカの飼育は大きく「屋外飼育」と「屋内飼育」に分かれますが、まずは屋外飼育で必要な飼育用品を紹介します。
飼育容器(睡蓮鉢・プラスチック容器等)
屋外飼育のでは、プラスチック容器、発泡スチロール容器、睡蓮鉢などが飼育容器の候補になります。これらの候補の中から、目的に応じて適切な飼育容器を選ぶのが重要です。飼育のコストを抑えつつ大量に飼育したいならプラスチック容器、断熱性を重視するなら発泡スチロール容器といった具合に、
例えば、コストやメンテナンス性を重視する場合は、プラスチック容器や発泡スチロール容器がおすすめです。
一方、観賞面を重視する場合には、水草などを植えてビオトープのような雰囲気を出せる睡蓮鉢がおすすめです。
水草
基本的に屋外飼育では電気を使えないので、ろ過フィルターを使用しません。そのため、屋内飼育に比べて水質維持には気を使う必要があります。
水質を維持するコツの一つに、水草の活用が挙げられます。ホテイアオイなどの浮草系の水草は、ろ過バクテリアの住処になるとともに、成長が早く硝酸塩を吸収しやすいので、ろ過フィルターほどではないにしろ、水質を維持する効果があり屋外飼育では重宝します。
底砂・底床材
水草と同様、底砂もろ過バクテリアの住処となって水質の維持に役立ちます。メダカ飼育でよく利用されるのは、赤玉土やアクアリウム用のソイルです。これらの底砂は粒が崩れにくく、長期にわたって使用することができます。
メンテナンス用品
メダカの世話をするためには、バケツ、魚網、水換え用ホースといったメンテナンス用品も必要です。
水換え用のホースとしては「プロホース」が使い勝手がよく定番の商品です。
バケツでは「なるほどバケツ」の使い勝手が良いと人気が高いです。興味がある人は、これらのメンテナンス用品を使ってみてください。
また、水換え用の新水は水道水から塩素を抜いて使用します。汲み置きでもカルキは抜けますが、カルキ抜きを使えばすぐに塩素を抜けるため便利です。
屋内飼育に必要な飼育用品
次に、もう一つの飼育方法である屋内飼育の場合に、必要となる飼育用品を見ていきましょう。
水槽
水槽は、フレームレスのガラス水槽がおすすめです。アクアリウム用途で広く販売されているため価格もこなれていて、見栄えも良いですね。水槽の大きさは、飼育したいメダカの数に応じて、上にも書いた「体長1cmにつき水1リットル」を目安に決めるのが基本です。
例えば、アクアリウム用の水槽として最も一般的とも言えるサイズである横幅×奥行き×高さが60×30×36cmの水槽の場合だと、体調3cmのメダカで20匹弱程度は飼育できます。60cm水槽では、こちらのエーハイム EJ-60が安くて人気があります。
もう少し小さめのサイズとして、一辺30cmの30cmキューブというサイズの水槽も広く普及しています。この場合は、約10匹程度が飼育匹数の目安になります。
アクアリウムは基本的に、大きい水槽のほうが水量が多く水質が変化しにくいため、管理が楽です。また、60cm水槽は昔から定番のサイズであり対応する飼育用品の数が多くて割安です。このあたりの事情を考えると、やはり一番のおすすめは60cm水槽ですが、スペース的な制約がある場合は30cmキューブのような小型水槽でもメダカ飼育には問題はないでしょう。
ろ過フィルター
アクアリウム的な飼育では、ろ過フィルターを使用して水をろ過するのが基本です。ろ過フィルターの効果により多少の過密飼育には対応できますし、水換えの頻度もある程度落とすことが可能です。
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熱帯魚、金魚、亀等を飼育するアクアリウムで必要になる水槽用のろ過装置を解説します。外部フィルター、底面フィルター等のろ過フィルター別の長所・短所・適合水槽や、ろ過の原理、ろ過フィルターの種類、ろ材についてもまとめます。
ろ過フィルターには様々な種類があり、種類ごとに向いている環境・不向きな環境があります。まずはこちらのページを参考にろ過フィルターの種類と種類ごとの特徴や得意分野についてある程度理解しておきましょう。
その上で、メダカの飼育には、インテリア性が高く水草との相性も良い外部フィルターか、濾過の効率が高い底面フィルターがおすすめです。
底砂・底床材
底砂は屋外飼育では、水草を育てるのに必要な栄養素を供給したり、ろ過バクテリアが定着する足場になったりと、重要な役割を果たしますが、それは屋内飼育でも同様です。ただし、屋内飼育ではろ過は主にろ過フィルターが担う分、水槽の見栄えを良くするという役割の比重が多少大きくなります。
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アクアリウムで使用する底砂には多くの種類があります。こちらのページを参考に、種類ごとの特徴や性能の差について理解し、必要な底砂を選んでください。
ライト・照明器具
生き物は周期的なリズムを持って生活しており、このリズムをが乱れると体調にも悪影響を及ぼします。特にメダカは水面近くに生息していて太陽光をよく浴びているため、光の影響を受けやすいと推測されます。メダカの生活リズムを保つためには、明るくなる時間と暗くなる時間を安定させるのが重要です。
アクアリウムで使用する水槽用のライト・照明を適切に選ぶ方法を解説します。色温度や波長など光に関する知識や、生体・水草などアクアリウムの目的別にどのようなライトが適しているか、蛍光灯・メタルハライドランプ・LEDそれぞれの特徴などをまとめます。 アクアリウムの日常的な管理・メンテナンスを楽にしてくれるプログラムタイマーの用途・使い方・商品例・使用感などを紹介します。水槽周辺の照明や二酸化炭素の添加など、毎日決まった時間にオンオフする器具の管理に非常に役立ちます。
アクアリウム水槽用ライト・照明(蛍光灯・メタハラ・LED)の選び方とおすすめ!熱帯魚・水草への効果も解説
アクアリウムの必需品!プログラムタイマーで照明等を自動化
そのためには、水槽用のライトとタイマーを使用して、ライトのオンオフ管理を自動化すると良いです。特に水草とメダカを一緒に育てる場合は、水草に光合成をさせるためにライトは必須です。
メンテナンス用品
屋内飼育でも、屋外飼育と同じくメンテナンス用品は必要です。メンテナンス用品は屋内と屋外であまり差はないので、屋外飼育のメンテナンス用品の項目を参考にしてください。
パンダメダカの繁殖方法
飼育方法と同様、繁殖方法もパンダメダカ固有のテクニックは基本的に必要ありません。しかし当然ながら、パンダメダカ同士で繁殖させたほうが固定率が高く、子や孫の世代でも継続してパンダ目を楽しむことが出来ます。また、エラ部分のみが赤い透明鱗メダカを飼育していても、パンダメダカが生まれてくることもあります。
繁殖させるための条件
メダカ一般に言えることですが、繁殖行動をとらせるためには、以下の環境条件を満足することが必要とされています。
- 日照時間が12時間以上
- 水温が18℃以上
まずはこの条件を揃え、その上で以下の方法を参考に繁殖にチャレンジしてみてください。
産卵~孵化
環境条件を揃えた上で、十分に成熟した雌雄のペアを飼育していれば、自然にメスが卵を生むようになります。卵を産んだメスはしばらくの間、体に卵塊をつけたまま泳いでいますが、産卵は基本的に早朝に行われるので見逃さないよう注意しておきましょう。
メダカの繁殖で特に気をつけるべきポイントは、親メダカによる食害です。卵であれ稚魚(針子)であれ、口に入るものは何でも食べるのがメダカなので、稚魚の生存率を上げるためには親との隔離飼育はマストです。
メスは産卵後しばらくすると、卵を体から離して水草などに付着させるため、卵が産み付けられた水草ごと別容器に隔離すると良いでしょう。もっと管理を簡単にしたい場合は、以下のような産卵床を入れておけば、メスが産卵床に卵を産み付けるのを確認して産卵床ごと取り出せば良いので、とても楽ができます。
産卵後、卵が孵化して稚魚が生まれるまでにかかる時間は水温に依存し、水温(℃)×日数が250になる辺りの日数を目安にすると良いと言われています。この計算式をもとに不可時期を推測し、それまでに稚魚の飼育環境を整えておきましょう。
なお、メダカの卵のうち有精卵は透明ですが、無精卵は時間の経過とともに白く濁ってきます。無精卵はカビが生えやすく、放っておくと付近の有精卵までカビに侵されてしまうため、早めに取り除くのが良いでしょう。
稚魚(針子)の育て方
孵化した稚魚(針子)は、孵化後2~3日間は餌を食べません。腹部のヨークサックと呼ばれる栄養が詰まった袋から、必要な栄養素を摂取できるためです。この期間に餌を与えても水質が悪くなるだけなので、エサやりは控えましょう。
それ以降は、1日に2~5回を目安に、とにかくエサが切れて針子が飢えることがないように、継続的に餌を与え続けます。針子の死因として最も多いのは餓死だと言われるくらいエサ切れには弱いので注意してください。
仕事、学校等の都合で日中の頻繁なエサやりが難しい場合は、グリーンウォーター(緑水)を利用するのが有効です。グリーンウォーターは植物プランクトンが大量発生して緑色になった水のことで、この植物プランクトンが針子の餌になってくれるため、歩留まりの改善に有効です。ただし、グリーンウォーターが濃すぎると、酸素不足や水質悪化に繋がるため注意が必要です。
パンダメダカの魅力・おすすめポイント
パンダのような愛らしい目と、紅色のほっぺたのように見えるエラが特徴のパンダメダカは、その可愛い姿から女性や子供からのの人気も高い品種です。虹色素胞が欠損する透明鱗系統の品種のため、体が透けて見えるのもどこか神秘的です。
幹之メダカや楊貴妃メダカなど人気品種との掛け合わせたパンダメダカでは、透明鱗の形質が現れるためパンダではない通常品種とは色彩が微妙に違ってくるのも魅力です。上見でも横見でも可愛らしい姿を楽しめるメダカなので、興味のある人はぜひ飼育してみてはいかがでしょうか。