アクアリウム 爬虫類飼育 レイアウト素材

アクアリウム水槽レイアウト用・流木の作り方!複数本を固定しよう

2020/07/18

オーバーフロー水槽DIY 流木製作編

こんにちはー!水槽のレイアウトは流木メインが好きなK-ki(K-ki@AquaTurtlium)です。

当サイトでは、連載「オーバーフロー水槽の自作方法」にて、既に9回にわたりオーバーフロー水槽の自作方法を解説してきました。

上記の記事一覧からわかる通り、この連載は水槽への穴あけから始まり、オーバーフロー水槽を成立させるために必要な飼育用品の選定、水槽周りの配管パーツの加工や組立て、そしてモルタル製の擬岩コーナーカバー製作という流れで進んできています。

この通り水槽を成立させるパーツはほとんど揃っているため、今回はそろそろ水槽のレイアウトに踏み込んでいきます。レイアウト素材のメインは、前回製作した擬岩コーナーカバーですが、これだけでは味気ないので流木を組み合わせます。

さらに今回は、一本の大きな流木でちょうどよいものが手に入らなかったため、複数の流木を組み合わせて水槽レイアウトに「映える」ものを作る様子を紹介します。

水槽レイアウトに映えるのはどんな流木か

さて、アクアリウムのレイアウトに「映える」流木を作るとは書いたものの、一体どんな流木が「映える」流木なのでしょうか。

水槽レイアウトの評価はどうしても個人の感性に依存する部分が大きいため一概には言えませんが、基本的には自然感を感じられる流木が好まれます。特に、以下のような特徴を持つ流木は人気が高い傾向にあります。

  • 比較的細長い
  • 枝分かれが多い
  • 直線的で単調な形状ではなく複雑に折れ曲がった形状をしている

こういった特徴を備える流木の中には、ブランド化されたものもあります。例えば、ADAの「ブランチウッド」などがその良い例でしょう。

水槽レイアウト用流木「ブランチウッド」の概要&あく抜き方法

ブランチウッドの解説とあく抜き方法の紹介やよくある問題と対処法を紹介します。購入したアクアショップ「アクアリウム ボノ」も紹介します。ブランチウッドは形が良い物が多く、綺麗なレイアウトが簡単に作れるオススメの流木です。

流木のサイズが大きくなるにつれて、枝ぶりが良い立派でレイアウトに映えるものは入手が難しくなります。流木は一点物のため形が良いものは高くなるというのもありますが、そもそも大きな流木で細長く折れ曲がり枝分かれが多い、というような繊細な形状をしたものの数自体が多くないのです。

そのため、大型の流木が必要な状況では、いくつかの小さな流木を組み合わせて自分のイメージに近い一つの流木にしてしまう、という方法もよく行われます。より自然感を感じられる流木を人工的に作る、何とも面白い話ですね(笑)。

流木を水槽のレイアウトに使う前にはアク抜きをすべき

そこでこのページでは、複数の流木を組み合わせて一つオン流木にしてしまう方法を紹介するわけですが、その前に注意してほしいことがあります。購入した流木はすぐに水槽に入れず、「アク抜き」をすることをおすすめしたい、ということです。

アク抜きの目的

流木のアク抜きは、主に以下の効果を得る目的で行われる作業です。

また、場合によってはアク抜きに熱湯を用いることもあり、この場合は上記に加えて「雑菌や害虫・寄生虫などの駆除」という効果も得られます。

アク抜きの方法

流木のアク抜きは、基本的に以下の流れで行います。

流木のアク抜きの流れ

  • 流木をこすり洗いし、大きな汚れや腐った部分を取り除く。
  • 水を張った容器に流木を浸け置く(1週間程度~)。
  • (必要に応じて)1リットルあたり重曹5gを溶かした水を沸騰させ流木を煮込む。

要はアクが抜けきるまで水につけておく、というのがざっくりとしたアク抜きの方法です。水に浸けおく場合は1週間程度~と書きましたが、しっかりアク抜きをしようと思うと1ヶ月~2ヶ月程度は必要です。

そんなに気長に待てない場合には、熱湯や重曹を使い、アクが抜けるスピードを早くしてやります。この場合は、熱湯で1時間程度煮込めば大方のアクは除去することができるでしょう。

茶色い水と永遠にオサラバするための流木のアク抜き方法
茶色い水とは永遠にオサラバ!?流木のアク抜き方法まとめ

流木を水槽に入れると水が茶色くなることがあります。その原因である「アク」の正体と、アクを取り除き水を透明にする「あく抜き」の方法、必要なもの等をまとめます。容器・水温・薬剤等のあく抜きのコツや流木の入手方法も紹介します。

アク抜きについてのより詳しい方法はこちらのページにまとめています。流木を組み合わせる前に、ぜひ目を通してみてください。

流木を固定する手段

複数の流木を固定して一つの流木にする方法には、いくつかの種類があります。代表的なものを簡単に紹介しておきましょう。

ビニタイで固定する

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比較的細くて小さな流木は、ビニタイを使って固定することが可能です。ビニタイは内部に針金が入っているため、細く見えて以外にしっかりと固定する力があります。

アクアリウム用の接着剤で固定する

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水中でも使用できる、アクアリウム用の接着剤を使って流木を固定することも可能です。接着剤が乾燥するまでに位置がずれると困るので、ビニタイなどと組み合わせて使用することが多いです。

ステンレスビスで固定する

ビニタイやアクアリウム用接着剤では固定しきれない、大きな流木同士を組み合わせる場合には、ステンレスビス(ネジ)を使って固定することもあります。流木は基本的に硬い木材なので、手でネジを締めるのは難しいため、電動ドリルドライバーが必要です。

今回は、水槽が60cm×45cmの60ワイド水槽と比較的大きめで、さらに水面から突き出すような流木を作ろうと思っているので、強度的にステンレスビスを使用するこちらの方法で流木を組み上げていきます。

水槽レイアウトに映える流木作りのために用意するもの

具体的な作業手順の紹介に移る前に、今回の流木作りに必要となる材料や工具をまとめて紹介しておきます。

流木

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まずは流木を用意します。流木は一点物なので、実店舗で手にとって選ぶのがおすすめです。上にも書いたとおり、「細長い」「折れ曲がっている」「枝分かれが多い」流木を選ぶほうが雰囲気が出ます。

ただ、今回のように複数の流木を組み合わせて一本にするような状況は、往々にして良い流木が手に入らなかったので手持ちの流木でなんとかする、という場合なので、流木の選択肢は限られるかもしれませんが…。

電動ドリルドライバー

今回一番活躍する工具が、こちらの電動ドリルドライバーです。先端の「ビット」を交換することで、電動ドリルにも電動ドライバーにもなる便利な工具です。

K-kiの場合は、マキタの10.8Vの製品を使用していますが、パワーがあって非常に便利に使えています。ガラス水槽に穴をあけてオーバーフロー水槽化する時にも、このドリルを使用しました。

ステンレスビス(さら木ねじ)

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流木同士はステンレス製のビスで固定します。今回は、φ4.1×38mmとφ4.1×45mmの2種類を使用しましたが、38mmだと少し長さが足りない場面があり、どちらかといえば45mmのビスのほうが使いやすかったです。

ドリルビット

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今回は流木同士をステンレス製のビスを使って固定しますが、多くの流木は非常に硬いため、いきなりネジを締めようとするとネジ穴をなめてしまったり、流木が割れてしまったりする可能性があります。

そこで、まずはドリルビットを電動ドリルドライバーに装着し、ネジを差し込むための下穴をあけます。下穴は、ネジの太さの70%程度が目安です。

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ただ、一部にドリルビットが変形してしまうようなかなり硬い部分があり、穴あけ作業には錐(きり)も併用しました。

面取りカッター

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ステンレスビス(さら木ねじ)のネジ頭部分が出っ張ると、不格好だし生体が引っかかる可能性もあって危険です。そこで、錐やドリルビットを使ってあけた穴の頂部を、面取りカッターで少し径を大きくする「ザグリ加工」を施しておくと、ネジ頭が穴に収まってスッキリ・安全な流木になります。

ドライバービット

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流木にあけた下穴にビスを差し込み締め込む際は、電動ドリルドライバーの先端をドライバービットに交換して作業を行います。電動ドリルドライバーに付属していることも多いですが、ない場合は別途購入して用意しましょう。

流木を仮固定して水槽に入れイメージを膨らませる

それでは、ここから具体的な作業手順の紹介に移りましょう。

何よりも大事なのが、どんな流木を作るのか、しっかりしたイメージを持つことです。今回のオーバーフロー水槽では、自作した擬岩コーナーカバーと一緒にレイアウトすることがあらかじめわかっていたので、擬岩コーナーカバーの自作時には時々流木を置いてみて、レイアウトがどんな雰囲気になるかを確認しながら作業を進めました。

擬岩コーナーカバーの自作は流木とあわせたイメージを確認しながら進めた

また、流木を固定したあとで外すのは大変なので、よく悩んで納得できる配置を決めてから作業に取り掛かり、やり直しが発生しないようにしましょう。

流木に錐と電動ドリルで下穴をあける

水槽でのレイアウトをイメージして流木の配置を決めたら、流木同士を固定する際の位置関係を決めます。

固定する流木同士の位置を合わせる

こんな感じで流木同士を組み合わせて、上手く固定できそうな場所を探ります。

流木同士の組み合わせ方を決めたら、ステンレスビスを締めるための下穴をあけます。下穴をあける際には、以下のポイントに注意して穴をあけるようにしましょう。

下穴をあけるときのポイント

  • ビスの長さを考えて2つの流木にビスが刺さる場所に下穴をあける。
  • 流木は2箇所以上で固定しビスが多少緩んでもぐらつかないようにする。
  • 水槽に流木をレイアウトしたときにステンレスビスが見えなくなる場所に下穴をあける。

流木は硬く最初からドリルで穴をあけようとしても上手く行かないので、今回はまず錐を使って穴をあけ始めました。

三つ目錐で流木に下穴をあける

上手く穴をあけられたら、電動ドリルドライバーにドリルビットを装着し、ドリルで穴を拡げます。今回はネジの太さが4.1mmなので、太さの70%を目安としφ3mmのドリルを使用して穴を拡げました。

錐であけた穴をドリルで拡張する

こうすることで、最初からドリルを使うよりもドリルに掛かる負担を減らしつつ、意図通りの場所に穴をあけることができます。

注意

写真では流木が乾燥した状態で作業を行っていますが、この方法はあまりおすすめしません。1つの理由は、乾燥した流木は硬くて穴があけにくいためです。また、もう1つ重要なポイントとして、流木が濡れると柔らかくなって穴が拡がるので、固定したと思った流木が後からぐらついてくる可能性があるためです。

流木は一日程度水につけておき、水分を吸って柔らかくなった状態で穴あけやビス止めの作業を行ったほうが良いと思います。

面取りカッターでネジ山が隠れるようにする

錐とドリルで流木に下穴をあけたら、ステンレスビスを差し込む側の穴の入口部分を面取りカッターで拡張しておきます。

面取りカッターで穴の面取りをする

穴の角を落とすことで、さら木ねじ(ビス)の皿部分がうまく収まり、ビスが飛び出ることによる見栄えの悪化・生体への危害を防ぐことが可能です。

受け側の流木にも下穴をあける

受け側の流木の穴位置を調整する

同じように、ステンレスビスを受け止める側の流木にも下穴をあけます。最初に決めた流木同士の位置関係を思い出しながら、錐で穴をあけていきます。

受け側の流木にも穴をあける

軽く穴をあけたら、さらに穴を深くしてステンレスビスを差し込める程度まで拡げておきます。

下穴にステンレスビスを差し込んで電動ドライバーで締める

流木にあけた下穴にステンレスビスをあてがい電動ドリルドライバーで締める

ステンレスビスで固定する2つの流木の両方に下穴をあけたら、ステンレスビスで固定していきましょう。まずは最初にビスを差し込む側の流木に対して、電動ドリルドライバーでステンレスビスを打ち込んでいきます。

ステンレスビスで流木同士を固定する

ある程度深くまでビスを打ち込んだら、受け側の流木の下穴の位置を合わせ、2つの流木を固定するようにビスを打ち込みます。

流木同士がぐらつかないよう複数箇所を固定する

1.~6.の工程を繰り返し、流木同士がぐらつかないように複数の場所をステンレスビスで固定します。また、今回は合計で4本の流木を固定して1つの流木にしているので、それぞれがぐらつかないように十分な箇所をネジ止めしておきます。

複数の流木を組み合わせた枝ぶりの良い流木の完成

以上の作業により、複数の流木を組み合わせて作った、比較的大型で枝ぶりの良い流木がこちらです。

複数の流木を組み合わせて一つにした大型流木

冒頭で示した「細長い」「折れ曲がっている」「枝分かれが多い」流木を目指して作ってみました。それなりに雰囲気のある、よい流木に仕上がったかなと思います。

自作大型流木の結合部

ちなみに、ネジ止めした部分の拡大写真がこちらです。面取りまでした割に、流木が硬くて奥までビスを打ち込みきれなかった場所もありました。上の注意書きの通り、濡らした流木でやればもう少しうまくいったかなと思います。

自作大型流木と自作擬岩コーナーカバーで作る亀水槽のレイアウト

今回作った流木を、前回作った擬岩コーナーカバーとあわせて現在自作中のオーバーフロー水槽に仮レイアウトしてみた様子がこちらの写真です。ガラスに色々写り込んでいてあまりうまく取れた写真ではないですが、なんとなく雰囲気は伝わるかと思います。

自作大型流木と自作擬岩コーナーカバーで作る亀水槽のレイアウト(拡大)

もう少し寄って取った写真がこちら。擬岩コーナーカバーを抱くように木の根が巻き付いている、というような水景をイメージしています。生体がニホンイシガメであり大きいので、変にジオラマ的なレイアウトにはせず、なるべく自然に近いスケールで一部分を水槽内に切り取ってきたような感じを目指しています。

まあまあいい感じに仕上がっているんじゃないでしょうか!

水槽レイアウトに映える流木DIYのまとめ

今回は複数の流木を組み合わせ、アクアリウム水槽のレイアウトに映える1つの大きな流木を作る方法を紹介しました。イメージ通りの流木を探すのは結構苦労しますが、この方法なら自分の思い通りの形の流木を作り出すことができます。一歩進んだ水槽レイアウトを作るためにも、流木の自作に挑戦してみてはいかがでしょうか。

次回は、今回作った流木を使って水槽を立ち上げる様子を紹介しようと思ったんですが、ライトやヒーター絡みの話が抜けていたので、位置どレイアウトから離れて水棲亀を飼育するために必要なライト・ヒーターについてまとめます。

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今回のオーバーフロー水槽では、過去の飼育環境よりもグレードアップした環境を用意する予定で、特にライトやヒーターは良いものを使います。ぜひ、次回の記事も読んでくださいね!

K-ki

流木の自作はそこまで大変ではない割に、アクアリウムのレイアウトの幅を広げられる便利なテクニックだと思います。今回は亀水槽であり生体の力が強いので、流木をしっかり固定する必要があるという面もありますが、このテクニックだをうまく活用すればよりダイナミックな水景も作れます。アクアリストも爬虫類飼育者も、ぜひ試してみてください!

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K-ki

K8ki・けーきはK-kiのシノニム。 AquaTurtlium(アクアタートリウム)を運営しています。 生き物とガジェットが好きなデジタル式自然派人間。でも専門は航空宇宙工学だったりします。 好きなことはとことん追求するタイプ。

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