こんにちはー!イシガメを飼っているK-ki(K-ki@AquaTurtlium)です。
亀を飼育するためには、何よりもまず飼育容器を確保する必要があります。亀の飼育容器として使えるものには、「水槽」「爬虫類飼育ケージ」「衣装ケース」など様々な種類があり、それぞれに長所や短所があります。
今回は、これらの亀を飼育するための水槽・飼育ケージについて、種類ごとの長所・短所や選び方を解説するとともに、具体的なおすすめ製品も紹介していきます。亀を飼っている人、これから飼おうと思っている人はぜひ参考にしてください。
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亀の飼い方・飼育方法-水槽から紫外線・ろ過まで完全まとめ
亀の飼い方として、屋内飼育(特に水槽飼育)における必要なもの・ろ過・セッティング例・普段の世話などを解説しています。飼育ケース・エサ・紫外線ライトなどの商品例も挙げながら、亀を飼うための環境作りの方法を詳細に紹介します。
また、こちらのページで飼育水槽選びに限らない亀の飼い方を解説しています。特に水棲亀(ミズガメ)に特化した内容ですので、イシガメ、クサガメなどを始めとする水棲・半水棲亀を飼育している人は、ぜひ併せて読んでみてください。
亀の飼育水槽の選び方
まずは、亀の飼育容器選びのポイントから説明していきましょう。特に注意すべきポイントは、「大きさ(幅・奥行き)」「高さ」「材質」「メンテナンス性」の4つです。
亀の大きさに合ったサイズ(幅・奥行き)を選ぶ
飼育容器の大きさは、亀からすれば大きければ大きいほどよいです。野生下の亀の行動範囲を考えると、一般的な住宅の敷地全部を飼育スペースにしたとしても狭いので、飼育スペースが広すぎるなんてことはありえませえん。
そうは言っても、現実的には亀の飼育に使用できるスペースには限りがあるので、そこは亀に我慢してもらうしかありません。よく言われるのは、最低でも長辺が亀の甲長の3倍の大きさの飼育容器が必要という目安です。経験則的なものではありますが、最低限の目安として大外れではないと思います。
奥行きに関しては一般的な目安はあまり聞いたことがないですが、個人的には最低でも甲長の2倍は用意してやりたいです。
これに、ペットとして飼育される亀で最小クラスの種類でも甲長が15cm弱にはなることを踏まえると、どれだけ小さくとも幅45cm・奥行き30cmの飼育ケースが必要ということになります。これは本当に最低限の目安なので、K-kiは基本的にもう少し大きい、幅60cm・奥行き45cmの60cmワイド水槽以上のサイズで飼育しています。
ただし、これらは成体の亀を飼育する前提の話で、小さな子ガメであれば、一時的にもう少し小さな容器で飼うことも可能です。この場合、当然ですが将来的には大きくなるので、飼育容器のサイズアップは常に検討しておく必要があります。
飼育環境に合わせて高さを選ぶ
飼育容器の高さについては、一般的には低めの容器のほうが好まれています。なぜなら、亀は頭上から飼育容器に手を入れられるのをすごく怖がるため、背が高い飼育容器だとメンテナンスのときに亀にストレスを与えてしまうためです。
ただし、一概に背の低い容器がよいというわけではありません。背の低い飼育容器は、ミズガメの場合には水量が確保できず水が汚れやすくなりますし、リクガメの場合には飼育ケージ内の温度管理(温度勾配作り)が難しくなります。
高さが低い飼育容器を選ぶのも悪い選択ではありませんが、こういったデメリットも考慮すると、後で紹介する爬虫類飼育ケージのような扉付きの飼育ケージを利用するのがなお良いと言えるでしょう。ただ、この手の扉付きケージは水を張れる深さが浅いので、ミズガメの場合には水質維持を優先して深い飼育容器を選ぶ場合もあります。この場合は、メンテナンス時に亀を怖がらせないように注意しましょう。
使用場所・観賞方法・使用期間に応じて材質を選ぶ
亀の飼育容器としてはガラス水槽が一般的ですが、必ずしも水槽で飼育しなければならないわけではないです。水槽は観賞性に優れた飼育容器ですが、メンテナンス性は高いわけではありません。安価で軽量なプラスチック容器を、ガシガシ使うのも一つの方法です。
ここでは、飼育容器の素材・材質別の特徴を紹介しておきます。自分の飼育スタイルに合ったものを選ぶようにしましょう。
ガラス
ガラスは一般的な水槽に使用されている材質です。硬くて傷がつきにくく、透明度が高くて観賞性に優れます。一方で、重量は重く幅60cm以上の大きさの水槽は水が入っていなくても持ち運びが難しいです。綺麗にレイアウトした飼育環境で飼育する場合など、観賞性を重視する場合におすすめです。
アクリル
アクリルは大型水槽(目安としては幅120cm以上)でよく採用される素材です。ガラスよりもさらに透明度が高く、軽いのが長所ですが、傷が付きやすいのが短所です。小型水槽ではアクリル水槽のほうがガラス水槽よりも高価なんですが、大型水槽ではアクリルのほうが安くなります。価格や扱いやすさから、ミズガメを大型水槽で飼育する場合には有力候補になります。
プラスチック
衣装ケースやトロ舟などプラスチック製の容器は、見栄えはあまり良くないですが軽くて安価なのが長所です。メンテナンス性を重視する場合や、屋外飼育で飼育容器の劣化が早くなる場合に、数年で使い捨てるような感じで利用されます。
メンテナンス、コストパフォーマンス重視の場合には最有力の素材です。
木材
水に弱い木材は、ミズガメ飼育で使用されることはありません。リクガメ飼育においては、断熱性が高いことから温度管理のしやすく、電気代を抑えられるためよく利用されます。ただし、ガラス水槽などと比べると少し劣化が早く耐久性には劣ります。また、爬虫類用品の有名メーカーからの販売はほとんどなく、小規模な会社や個人に作ってもらうか、自作するか、というように入手方法が限定されます。
メンテナンスのしやすさを考慮する
水棲カメでもリクガメでも、日常的なメンテナンスが必要です。どんな種類の亀でも、ある程度成長した亀の飼育ケージのメンテナンスはけっこう大変なので、いかに効率よくメンテナンスできる飼育容器かが非常に重要です。
メンテナンス性を高める工夫には色々で、例えば以下のようなものがあります。
- メンテナンス用の扉付き
- 床材交換のために飼育容器の底部が取り外せる(トレー式)
- 水質維持のためのろ過フィルターを使用できる構造
飼育容器を選ぶ際には、メンテナンス性を高めるために取り入れられている、こういった製品ごとの工夫も把握しておくと良いでしょう。
ここまでで、亀の飼育容器を選ぶためのポイントは一通り解説しました。ここからは、これらの飼育容器選びのポイントを踏まえた上で、色々な種類の飼育容器について特徴を確認していきます。
アクアリウム・熱帯魚用水槽
ミズガメの飼育で一番よく利用されるのが、熱帯魚・アクアリウム用の水槽です。シンプルな構造で汎用性が高いので、ミズガメ用だけでなく、リクガメの飼育用として使われることもあります。
比較的安価
水槽の長所の一つが、熱帯魚飼育やアクアリウム用として流通しているため、爬虫類飼育の専用品よりも圧倒的に流通量が多いことです。そのため、価格がこなれていて安く購入できます。
サイズが豊富
上記と同じく熱帯魚飼育やアクアリウム用途での需要が大きい水槽は、サイズ展開も豊富です。爬虫類用の飼育ケージだと、幅、奥行き、高さの組み合わせのパターンはかなり少ないですが、水槽なら幅が同じでも奥行きや高さが違うパターンが色々とあります。
観賞性に優れる
水槽はガラスやアクリルの板を張り合わせただけのシンプルな構造になっているため、亀の観賞を妨げる要素が少なく、観賞性に優れます。ただ、これは裏を返せばメンテナンス性を高める工夫が少ないということでもあり、一長一短であることは理解しておきましょう。
ろ過フィルターが使える
アクアリウムで使用することが前提にある水槽では、容器の形状的にろ過フィルターが使いやすいです。衣装ケースや爬虫類飼育ケージでも投げ込み式の簡単なろ過フィルターなら使用できますが、水槽であればもっと本格的な上部フィルターや外部フィルターを使用できます。
移動させにくい
水槽は他の飼育容器と比べると重いので、移動させにくいです。軽い衣装ケースやトロ舟など軽い容器であれば、水を抜かずに持ち運べることもありますが、水槽は基本的に水を抜かないと移動させられませんし、サイズによっては水を抜いたとしても移動させるのが困難です。
そのため、水換えや飼育容器を洗うときには、多少の不便を感じることがあります。
爬虫類用飼育ケージ
亀の飼育には、爬虫類飼育に特化した爬虫類飼育ケージも使用できます。爬虫類飼育ケージと水槽の一番の違いは、前面が扉になっていることです。以下で爬虫類飼育ケージの長所、短所をまとめていきます。
扉付きのためメンテナンスしやすい
爬虫類飼育ケージの一番の長所は、前面が開閉できる扉になっているため、メンテナンス性が高いことです。人間にとって便利なだけでなく、亀にとっても上から手を入れられるわけではないので、ストレスを感じにくいのも長所です。
通気性の良いフタが付属する
アクアリウム用の水槽ではフタは付属しないか、付属しても単純なガラス板のフタです。爬虫類を飼う場合は脱走のリスクも考えるとフタをしておくほうが安全なので、水槽を選んだ場合はフタを別途用意する必要があります。
爬虫類飼育が前提の爬虫類飼育ケージなら、最初からフタが付属するため手間がかかりません。また、通気性や保温性を確保できるメッシュネットのフタが一般的なのも、爬虫類飼育が前提になっていることのメリットと言えます。
ただし、飼育ケージのフタは場合によって適切なものが変わります。特に、バスキングに必要な紫外線ライトをケージ外から照射する場合は、メッシュの目が細かすぎると紫外線を減衰してしまい効果が得られません。場合によっては、付属品のフタは使用せず、別途フタを購入する必要がある点は心に留めておきましょう。
観賞性が高い
ガラス製が一般的な爬虫類飼育ケージは、水槽ほどではないものの、やはり観賞性は高いです。扉やフタなどの部分でプラスチックが使われることが多く、その分は水槽よりどうしても見栄えが悪くなりますが、中にはプラスチックではなくステンレスを使用しているケージもあり、そういったケージは水槽に勝るとも劣らない観賞性があると言えるでしょう。
深く水を溜めるのは難しい
前面が扉になっているという構造上、爬虫類飼育ケージでは水を深く溜めるのが難しいです。そのため、水棲傾向の強いミズガメではこの手の飼育ケージは使われません。水位を浅くして飼育する場合や、ヤマガメなど陸生傾向の強い半水棲種、あるいはリクガメの飼育で使用することが多いです。
ただし、中にはオーダーメイドできる爬虫類飼育ケージもあり、そういった場合はミズガメ用に水位を深めに取れる設計にしてもらえば、ミズガメ飼育でも使い勝手の良い飼育容器になります。
衣装ケース
水槽や爬虫類飼育ケージでの亀飼育は、見栄えは良いですがどうしても大掛かりな飼育設備になりがちです。もっとシンプルで簡単な方法で亀を飼いたい場合には、衣装ケースなどのプラスチック製容器が役に立ちます。
価格が安い
衣装ケースの良いところは、なんと言っても価格が安いところです。幅60cmの水槽であれば、安くても3000円くらいはしますが、衣装ケースならそれと同じか少し大きいくらいのものが数百円で手に入ります。
後にも書くように、耐久性が低いなど安いなりのデメリットもありますが、とにかく安いので壊れても買い換えればよく、飼育容器にあまり気を使わなくて良いのもメリットと言えるでしょう。
軽くて扱いやすい
プラスチックはガラスよりも圧倒的に軽く扱いやすいです。そのため、多少なら水が入ったまま移動させることができますし、衣装ケースなら車輪がついているものもあり移動させやすい作りになっています。
こうした特徴は、水換えなどのメンテナンス時に有利です。飼育容器をベランダや庭に持っていって水を捨てたり、ひっくり返して洗ったりするのも簡単です。
使いにくい飼育用品がある
一方で、そもそも亀を飼育するためのものではないので、使いにくい飼育用品があります。例えば、亀の飼育で必須とも言えるライト類は、水槽や爬虫類飼育ケージであれば亭々のものが簡単に設置できますが、衣装ケースの場合は取り付けられないものもあります(ケージの丈夫に直置きするようなもの)。ろ過フィルターも、投げ込み式の簡易的でろ過能力が低いもの以外は、基本的に衣装ケースでは使用できません。
また、プラスチックは熱に弱く、ヒーターなどの設置のしかたがまずいと、ケースが溶けたり出火したりする可能性もゼロではありません。特に熱を持つ飼育用品を使用する際は注意が必要です。
耐久性が低い
衣装ケースは他の飼育容器と比べて耐久性が低く、割れやすいです。特に、屋外に置いていると太陽光で劣化するためすぐにボロボロになってしまいます。これは材質上仕方ないので、価格の安さを活かして常にスペアを持っておくのが安心です。
トロ舟
トロ舟は、セメントやコンクリートを練るときに使うプラスチック製の浅型容器です。同じプラスチック容器である衣装ケースと似た特徴を持ちますが、少し違いもあります。基本的には、衣装ケースを大きく丈夫にしたものだと考えればよいでしょう。
以下では、衣装ケースとの差に注目しながら、トロ舟の長所と短所を紹介していきます。
軽くて扱いやすい
この部分は衣装ケースと同じで、プラスチック製のため軽くて扱いやすい長所があります。
大きさの割には安価
衣装ケースよりも丈夫なプラスチックを使っているため、値段は衣装ケースよりは高いです。それでも同じ大きさの水槽よりは安く、価格面はやはり長所と言えるでしょう。
比較的丈夫で屋外飼育向き
トロ舟は衣装ケースと比べて丈夫なのが最大の長所です。屋外で使用したとしても、衣装ケースよりは劣化に耐えられて、より長く使用することができます。そのため、屋外飼育に使用する容器としてトロ舟は非常にメジャーです。
さらに屋外飼育ではプラスチックの加工のしやすさを活かし、底に穴をあけて風呂用の排水栓を取り付け、簡単に水換えができるように改造してしまうのも便利です。こうすることで、水換えの手間を圧倒的に減らすことができます。
使いにくい飼育用品がある
衣装ケースより丈夫とはいえ、トロ舟はやはりプラスチック容器なので、熱に弱い特徴は変わりません。熱を持つ飼育用品を使用する際に注意が必要なのは衣装ケースと同じです。また、形状的な問題からライトやろ過フィルターで使用しづらいものがあるのも衣装ケースと同様です。
木製ケージ
木製ケージは水に弱いため、ミズガメ飼育で使われることは基本的になく、リクガメ飼育で使用されます。木材はプラスチックやガラスとはかなり性質の異なる素材なので、他の飼育ケージとは特徴が大きく違います。
断熱性・保湿性が高く飼育環境を管理しやすい
木材の大きな特徴として、断熱性・保湿性の高さがあります。断熱性の高さは、飼育ケージに加えた熱が逃げにくいため省エネ・電気代の抑制に繋がります。また、木材は適度に湿気を吸収したり吐き出したりするので、湿度を保ちやすい特徴があります。こういった特徴から、飼育環境の変化が起こりにくいのが木製ケージの長所です。
ただし、木材の種類によっては湿度が高すぎると腐ったり雑菌が繁殖する場合があります。多湿系のリクガメを飼育する場合は、スギやヒノキなどの耐湿性の高い木材を使用したケージを選ぶべきです。
加工しやすい
木材は素人でも比較的加工しやすいので、ちょっと穴をあけたり、ネジ止めしたりという作業が簡単に行なえます。そのため、飼育器具の設置が設置しやすく、自分好みにカスタマイズすることも可能です。
メンテナンスしやすい
木製ケージには、その加工製の高さを活かして、メンテナンスをしやすくするために色々な工夫がされているものが多いです。一般的な爬虫類飼育ケージと同様の前面扉はもちろん、底部が引き出し式になっていて床材交換が簡単に行えるものもあります。
耐久性はやや低い
木材の性質上、ガラス水槽などに比べるとどうしても耐久面では劣ります。丁寧に管理していても、木材の腐食や汚れの染み付きを完全に防ぐのは難しいです。
プラケース
孵化したての子亀くらいのサイズであれば、亀をプラケースで飼育することもできます。ただし、あくまで一時的な管理方法だという認識を持って、計画的に飼育容器をサイズアップして行く必要があります。
価格が安い
プラケース管理の理由は、容器の安さが一番にあると思います。100円均一ショップでも販売しているので、入手もかなり手軽です。
一方で、大して変わらない値段で衣装ケースが購入できるので、コストパフォーマンスに優れる飼育容器というわけではありません。明確な目的がないのなら、プラケースよりも衣装ケースを購入することをおすすめします。
子亀の一時的な飼育用
明確な目的がないのなら衣装ケースをすすめると書きましたが、明確な目的がある場合もありますよね。その目的の中でも多いのが、子亀の飼育用途です。孵化直後のミズガメの子亀は、数日間~2週間程度は水場に入れず、水苔を敷いたプラケースなどで管理するのが一般的です。
この期間中は、お腹についているヨークサックから栄養を得ており、餌は食べませんし、激しく動き回ることも多くないです。そのため、小さなプラケースでも問題はなく、ヨークサックが完全に吸収されるまではそっとしておくことが重要です。
他にも、動物病院に行く場合などの一時的な保管用途などでプラケースは活躍するので、常用しないにしてもあると便利な容器と言えます。
おすすめの水槽・飼育ケージ
ここまでで、飼育容器の種類ごとに特徴を解説してきました。最後に、おすすめできる飼育容器の具体的な製品を紹介しておきます。飼育容器選びに迷っている場合は、この中から選んでみてはいかがでしょうか。
コトブキ工芸 レグラスフラット
まずは水槽の中から、コトブキ工芸のレグラスフラットをおすすめします。プラスチックの枠がついていない「フレームレス水槽」で、観賞性の高さは抜群です。サイズは色々ありますが、ここでは特に甲長15cm程度の亀におすすめできる60cmワイドサイズ(幅60cm×奥行き45cm×高さ45cm)の「レグラスフラット F-600L」を推しておきます。
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アクアリウムにおすすめの60cm水槽人気ランキング!100超の水槽から選抜
アクアリウム水槽の定番・60cm水槽について、アクア用品の価格比較・スペック検索サイト「RIUM」のデータに基づきレビュー件数から人気ランキングを作成・紹介します。ワイドタイプやブラックシリコンなど部門別の人気水槽も紹介します。
レグラスフラット F-600Lは、以前こちらのページで独自集計した60cm水槽の人気ランキングで、ワイド型で唯一トップテン入りしており、評判も良い水槽です。
ADA キューブガーデン
ADAのキューブガーデンは、透明度の高いクリアガラスを使用し、ガラス板同士を接着するシリコンの使用量も必要最小限まで抑えることで、他の水槽とは一線を画す美観を備える水槽です。こだわりがつまったこの水槽は一般的な水槽よりも高価ですが、それだけの満足感を与えてくれます。ちなみに、K-kiはこのキューブガーデンの60ワイド型でイシガメを飼育しています。
プレコ GLASIA フラット
高さが低めの水槽としては、プレコのGLASIAフラットをおすすめします。こちらは60ワイドと同じ幅60cm×奥行き45cmで、高さを30cmに抑えた商品です。この幅・奥行き・高さの組み合わせは恐らく他にありません。亀を飼育するための浅型水槽としては、かなり便利なサイズ感だと思います。
鈴木製作所 ニュークリスタルカラフル水槽
ミズガメの飼育で水槽を利用するメリットの一つには、ろ過フィルターが使いやすいということがあります。ろ過フィルターにはいろいろな種類があるので、あまり詳しくない人はぜひ以下のページでろ過フィルターについて知ってみてください。
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水槽用ろ過フィルターの選び方と外部・底面など種類別おすすめ製品
熱帯魚、金魚、亀等を飼育するアクアリウムで必要になる水槽用のろ過装置を解説します。外部フィルター、底面フィルター等のろ過フィルター別の長所・短所・適合水槽や、ろ過の原理、ろ過フィルターの種類、ろ材についてもまとめます。
数あるろ過フィルターの中でも、ろ過能力が高くてメンテナンスがしやすく、さらに価格も安い上部フィルターは、ミズガメの飼育にうってつけです。しかし上部フィルターは、フレーム付きの水槽でしか使用できないという制約があります。
また、上部フィルターは水槽の上に設置するため、ライトなどが設置しにくくなります。バスキング用にライトを設置するためには、奥行き30cm(一般的なサイズの60cm水槽)だと狭すぎるので、奥行きが45cmあるワイド水槽の選択が必須です。また、ろ過フィルターで水質を維持するためには、浅型水槽だと水量が足りなくなる可能性が高いので、高さも45cmのものを選ぶほうが良いです。他にも、ライトと亀の距離を保つ、脱走を防ぐという観点からも、上部フィルターを使用する場合には60cmワイド以上のサイズが必要と考えられます。
以上から、フレーム付き水槽で60ワイドサイズがラインナップされている、ニュークリスタルカラフル水槽をおすすめします。
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上部フィルターを低水位で使用する方法-亀飼育やアクアテラリウムに!
水棲亀の飼育にろ過を導入する場合、安価でろ過能力が高くメンテナンスも容易な上部フィルターが有効です。しかし、上部フィルターには低水位で使用できないという問題点もあります。上部フィルターを改造し、亀やカエル飼育のような低水位環境でも使用可能にする方法を解説します。
ちなみに、上部フィルターを亀を飼育するような低水位で使用するためにはすこし工夫が必要です。こちらのページを参考にしてください。
エキゾテラ グラステラリウム
爬虫類飼育ケージからは、エキゾテラ(GEX)のグラステラリウムシリーズをおすすめします。多くの爬虫類飼育ケージは扉がスライド式ですが、グラステラリウムは観音開きなのでメンテナンスしやすいです。爬虫類飼育ケージの中では非常に人気のある定番の商品です。
エーハイム レプタイルケージ
同じく爬虫類飼育ケージから、エーハイムのレプタイルケージもおすすめします。グラステラリウムを使い勝手を重視する場合のおすすめとすれば、こちらはデザイン性を重視する場合のおすすめです。
このケージではフレーム部分にプラスチックではなくアルミニウムを使用しているため、見た目はよりスタイリッシュです。
ビバリア タートルバス
既に紹介したとおり、衣装ケースは扱いやすく亀の飼育ではとても便利です。正直衣装ケースならどれを選んでも大差ないので、ここでおすすめしたいような特定の商品はないのですが、ビバリアのタートルバスは特別なので紹介させてください。
ビバリアのタートルバスは、亀飼育、特にミズガメの飼育に特化した衣装ケースです。もはや服を収納するという本来の用途では使用できませんが、亀飼育に特化しているだけあって、亀を飼う上では非常に扱いやすいです。
何と言っても、ミズガメを飼育するときに用意しなければならない陸地が、飼育容器側で始めから用意されているのがポイントです。そのため、亀に陸地を動かされたり、陸地の裏にゴミが溜まるというトラブルとは無縁なのが嬉しいポイントです。
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亀の飼育に役立つ!シェルターにもなる陸場・陸地の自作方法
水棲亀を飼育する時に必要な陸場・陸地は市販品を購入すると結構お金がかかります。安価で、シェルター(隠れ家)にもなる使いやすい亀用の陸地を人工芝等で自作する方法を紹介します。100円均一ショップだけで必要な物が揃いますよ!
なお、タートルバスを使用する人以外で、亀の陸地をどうやって用意するか迷っている方は、こちらのページも参考にしてください。
鈴木製作所 プラケース
子亀飼育や移動用の一時的な保管容器として利用できるプラケースでは、鈴木製作所の商品がおすすめです。プラケースの割には少し値が張りますが、色々なサイズが揃っており、必要に応じて最大で横幅50cmくらいのものも選ぶことが可能です。
亀の飼育用水槽・飼育ケージまとめ
今回は、ミズガメ・リクガメを問わず、亀の飼育に使用できる水槽や飼育ケージを紹介しました。亀の飼育容器はじっくり考えると選択肢がかなり多く、迷ってしまうことも少なくないと思います。このページでは、選び方のポイントや飼育容器の種類ごとの特徴も解説しておいたので、悩んだ際の参考になれば幸いです。それでも決められないときは、おすすめ製品の中から選んでもらえれば、きっと後悔することはないと思います!
個人的には観賞性を重視して水槽で飼育することが多いですが、水槽での飼育はどうしてもお金がかかります。また、爬虫類に必要な光や温度の環境を整えてやる必要があるため知識も必要で難しい買い方になります。小さなお子さんが亀を飼育する場合などは、トロ舟などを使用して庭やベランダで飼育するほうが、失敗が少なくコストも抑えることができるためおすすめです。