こんばんはー!最近は新規水槽の立ち上げ準備中のK-ki(K-ki@AquaTurtlium)です。あーしようこーしようと妄想が止まりません。
さて、ここ最近はブログの更新をサボってずっとアクア用品の価格比較・スペック検索サイト「RIUM」を作っていることは何度か紹介してきました。2019年8月現在で、水槽、水槽台、ライトを探すことができます。ぜひ利用してみてくださいね!
このサービスを作るにあたり、チャームやAmazonのみならず、楽天やYahooといったショッピングモールサイトを横断してアクア用品のデータを集めるプログラムを作ってきました。そのデータには価格や商品のスペックのみならず、レビューの件数や評価も含まれます。
今回は、RIUMを通じて集めた大量のデータをもとに、最も一般的なサイズの水槽である「60cm水槽」について、インターネット通販サイトでの人気に基づきランキング形式で紹介していきます。なお、基準とするデータは2019年8月10日現在の情報です。
ランキングの集計条件
細かなランキングに入る前にランキングの計算条件を整理しておきましょう。
- ランキングはレビューの「件数」が多い順とする。
- 集計対象サイトは「チャーム本店」「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」「Amazon」とする。
ランキングの算出条件がレビュー件数のみであり、レビューの評価は含まれていないことに注意してください。星1つの評価が100件の水槽と、星5つの評価が80件の水槽では、星1つが100件の水槽の方を高く評価します。
この評価基準は計算を簡単にするためですが、現実的に考えて星1つが100件つくような商品はほとんどありません。粗悪品はそんなに売れないからです。つまり、良い商品ほど多く売れるため、レビューの件数も多くなるという前提に基づいています。
実際のところは、「レビュー評価×レビュー件数」みたいな数値でランキングを計算することも簡単です。ただ、この数値でランキングをつければ人気を正確に反映できるかというと、必ずしもそうとは言い切れませんよね。結局の所、どんな値に基づいてランキングを付けるかは一概には決められないのです。
従って、できる限り簡単で分かりやすいランキングとするため、シンプルにレビューの件数で評価することとしました。
水槽選びのポイント
ランキング発表の前にもう一つ、水槽選びのポイントも紹介させてください。このページを見ている人はきっとどんな水槽を選ぼうか悩んでいるはずですからね。
水槽選びのポイントは主に以下の4つです。
- サイズ
- 材質
- デザイン
- 透明度
サイズ・形状
アクアリウム用水槽のサイズ・形状はいくつかのパターンに分類されます。色々なメーカーが好き勝手なサイズで水槽を作ってしまうと、水槽台やライト、ろ過フィルターなどの周辺機器をメーカーを超えて使い回せずユーザーにとっては不便になってしまいますよね。それを防ぐため、水槽のサイズには大体の決まりがあるのです。
その中で特に知っておきたいのは、横長の直方体となる「規格水槽」と立方体の「キューブ水槽」です。60cmのキューブ水槽が販売されているのは見たことがないので、60cm水槽を選ぶならまずは規格水槽のサイズ(幅60cm×奥行き30cm×高さ36cm)から探すのが良いでしょう。
材質
水槽の材質として代表的なのは「ガラス」と「アクリル」です。ガラスはアクリルに比べると安価で丈夫ですが、重くて透明度もやや劣ります。逆にアクリルは軽くて透明度も高いですが、高価で傷が付きやすいです。
一般的には、横幅が120cmくらいまでの水槽はガラス製、それ以上になるとアクリル製が主流となります。これは、サイズが大きくなるとアクリル水槽のほうが安くなるのが主な理由です。
デザイン
水槽のデザインで抑えておきたいのは、フレームの有無でしょう。主にガラス水槽の話ですが、強度をつけるため水槽の角をプラスチック等でできたフレームで抑え込んでいるのがフレーム水槽、そのフレームがないのがフレームレス水槽です。
現在の主流はフレームレス水槽で、フレーム水槽はデザイン的にやや野暮ったくなるのであまり好まれない傾向があります。しかし、一部にはフレームにステンレスを採用しとてもスタイリッシュな水槽もあります。
透明度
水槽は中に入れた魚や水草を観賞するためのものです。透明であればるほど水槽の存在感が薄まり、水槽の中の世界がよく見えるので、透明度は高いほうが良いです。
材質の項目でも述べましたが、透明度が高いのはアクリル水槽です。ガラス水槽はアクリルには及ばないものの、一部には「クリアガラス」などの名前でよばれる特別に透明度が高いガラスを採用している水槽もあります(その分高価です。)。基本的には予算との相談になりますが、水槽選びの際には考慮しておくと良いでしょう。
水槽選びは奥が深い!
水槽選びのポイントを軽く紹介しただけですが、これだけ多くの項目がありました。水槽はアクアリウムの根幹となる道具だけに、じっくり慎重に選ばなければいけないということですね。
もっと詳しく知りたい人は、こちらのページも参考にしてください。水槽の選び方を詳細かつ丁寧に解説しています。
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アクアリウム水槽(熱帯魚・金魚・水草)のおすすめと選び方
ネイチャーアクアリウムのような美しい水草水槽や、熱帯魚・亀・金魚等の飼育に必要な水槽を購入する時のポイントをまとめました。サイズ・設置場所・素材・デザイン・品質・メーカーなど多岐にわたる要点やおすすめの水槽を紹介します。
さて、ではいよいよランキングを発表していきましょう。
人気1位は「エーハイムグラス水槽 EJ-60」
人気1位はドイツのアクアリウムメーカー エーハイムのEJ-60です。今回の集計対象となった水槽は100種類を超えていますが、唯一1000件を超えるレビューを獲得しています。
人気の理由は色々ありますが、特に多い理由はその安さのようです。チャーム本店では、基本的に2,980円という格安の価格で販売しています。過去には年始などのセール時期に、1,000円くらいで販売された実績もあります。
エーハイム製なので、安かろう悪かろうという商品ではなく、しっかりと品質も確保されているという安心感があります。ガラスの透明度についてはよクリアガラスを採用した高級な製品には多少劣りますが、極端に見栄えが悪いものではありません。60cmというスタンダードなサイズのフレームレス水槽でまともな物を探すなら、ほぼ最安の製品といえるでしょう。
人気2位は「テトラ グラスアクアリウムGA-60T」
人気2位はテトラのグラスアクアリウム GA-60Tです。700件を超えるレビューが寄せられていました。
この水槽は価格の安さもありますが、その他に一つ他の水槽にはない特徴があります。それは「高さ」です。
一般的な60cm規格水槽は高さ36cmですが、この水槽の高さは40cmと4cmだけ高いです。たった4cmの差ではありますが、この4cmのおかげで迫力のあるレイアウトを組めるとのレビューが多いです。また、地震が起きた場合に水漏れしないよう、水位を低めに設定しても、水景の迫力が不足しない、という声もありました。
人気3位は「GEX ラピレス RV60」
3位には国内メーカー GEXのラピレス RV60がランクインしました。フレーム付き、前面曲げガラス加工と、上位2つの水槽とは趣の異なる商品です。
デザインが野暮ったく避けられることも多いフレーム水槽ですが、もちろん長所も色々あります。例えば、ろ過能力が高いことで知られる「上部フィルター」は、フレームレス水槽では使用できず、フレーム水槽でのみ使用できます。これはフレームが付いていることで強度が高いため、水槽の上に重量のあるフィルターを設置することができるからです。
そのため、ろ過をしっかり効かせた上でたくさんの魚を飼育したい人には、フレーム水槽は安定した人気があります。また、ガラスの髷加工の仕上がりが良いという声もありました。
人気ランキングの上位10位をまとめて紹介!
ここまでで人気1~3位の水槽を紹介しました。それぞれに明確な長所があり、人気にもうなずける結果だったと思います。では続いて、一気に上位10個の水槽をまとめて紹介しましょう。
順位 | 商品名 | メーカー | 評価 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
1 | EJ-60 | エーハイム | 4.62(1,360件) | フレームレス水槽 |
2 | グラスアクアリウムGA-60T | テトラ | 4.64(716件) | フレームレス水槽、高さ40cm |
3 | ラピレス RV60 | ジェックス | 4.67(412件) | フレーム水槽、前面曲げガラス |
4 | NEWスティングレー NS-106 | ニッソー | 4.55(384件) | フレーム水槽、前面曲げガラス |
5 | アクロ60N | アクロ | 4.51(288件) | フレームレス水槽 |
6 | マリーナ MR-600L LOWタイプ | ジェックス | 4.23(220件) | フレーム水槽、高さ26cm |
7 | レグラスフラット F 600L | コトブキ | 4.64(158件) | フレームレス水槽、奥行き45cm |
8 | クリスタル水槽 KC-600S | コトブキ | 4.19(134件) | フレーム水槽 |
9 | レグラス R-600S | コトブキ | 4.61(131件) | フレームレス水槽、前面曲げガラス |
10 | ダックス C60 | コトブキ | 4.64(130件) | フレームレス水槽、スリム水槽(奥行き20cm、高さ23cm)、前面曲げガラス |
どの水槽もレビュー評価が高めなので、このランキング方法はそれなりに妥当なものだと言えそうですね。
7位~10位ではありますが、上位10商品のうち4つをコトブキの水槽が占めています。個人的にコトブキの水槽は価格の割に作りがしっかりしていて好きなので、人気の裏付けも得られたのは良かったです。
アクアリウムで最もスタンダードな水槽である60cm水槽について、人気上位10商品が出揃いました。どんな水槽を使いたいか、イメージは固まったでしょうか。
これ以降は、最も一般的な条件である「60cm規格サイズのフレームレス水槽」以外の条件をいくつか想定し、各条件に対応するおすすめの水槽を紹介します。
フレーム水槽なら「コトブキ クリスタル水槽 KC-600S」
曲げガラスを採用しないスタンダードなフレームレス水槽なら、コトブキのクリスタル水槽 KC-600Sが良いでしょう。規格サイズなので適合するアクア用品の数が多く、上部フィルターも使用できるのが強みです。
ワイドタイプなら「コトブキ レグラスフラット F 600L」
60cm規格サイズは「幅60cm×奥行き30cm×高さ36cm」ですが、このサイズの奥行きと高さを大きくして「幅60cm×奥行き45cm×高さ45cm」にしたのが60cmワイド水槽です。数字だけを聞くと対して変わらないと感じるかもしれませんが、水槽環境の安定性を計る基準となる「水量」の観点では、60cm規格水槽が約60リットルなのに対し、60cmワイド水槽では約120リットルと2倍の差があります。
この60cmワイドサイズの水槽の中で人気が最も高いのが、コトブキの「レグラスフラット F 600L」です。60cmワイド水槽自体、あまり商品数が多くない面はありますが、このサイズの水槽では定番感のある商品です。ワイド水槽は規格水槽と比べて格段に水量が多いことから、多くの生体を飼育できるのが魅力ですね。
曲げガラスタイプなら「コトブキ レグラス R-600S」
曲げガラスかつフレームレスの水槽を探す場合は、こちらもコトブキのレグラス R-600Sが人気です。曲げガラス水槽も近年はそこまで人気が高くないため種類は多くありません。こういった細やかなオプションが充実している点も、コトブキの長所でしょう。
ブラックシリコンタイプなら「ブラックシリコン アクロ60N」
ガラス水槽は、ガラス板をシリコン接着剤でくっつけて作ります。このシリコン接着剤は白っぽい半透明のものが大半ですが、中には「ブラックシリコン」と呼ばれる黒いシリコン接着剤を使用している水槽もあります。
ブラックシリコンは普通のシリコンよりも強度が強い傾向なのが大きな特徴です。また、フレーム部分が黒く見えることで水槽全体がより引き締まって見える高価もあります(見栄えについては好みが分かれる部分です。)。
チャームオリジナルブランドの「アクロ」シリーズでは、このブラックシリコンを採用した規格サイズの水槽を取り扱っています。ブラックシリコンを採用した水槽はかなり少ないため、貴重な商品と言えます。
オーバーフロー水槽なら「コトブキ工芸 レグラス F-600L オーバーフロー水槽セット」
数多いろ過方法の中でも、最も効率の高いろ過方式としてしられる「オーバーフローろ過」に対応する水槽がオーバーフロー水槽です。オーバーフロー水槽では上下2段に設置された水槽を使い、上段では熱帯魚などの生体を飼育し、下段の水槽で濾過を行うという構成になります。ここで言うオーバーフロー水槽は、このうち上段に設置する水槽のことで、下段の水槽(ろ過槽)に水を送るため水槽自体に穴があいています。
番外:ADA キューブガーデン
今回のランキングではネットショッピングで購入できる水槽のみが対象となるため、ネット通販を禁止しているADA製品はランクインしませんでした。ADAのフレームレス水槽「キューブガーデン」シリーズは、高価ですがガラスの透明度やシリコンの処理など随所にこだわりが感じられる高級志向のフレームレスガラス水槽です。ネットショッピングで限定ではないランキング作成方法を取れば、きっとランクインしてくるでしょう。
興味のある人はADAの商品ページでそのクオリティを感じてみてください。
参考キューブガーデン | ADA – PRODUCT – 水槽関連用品
水槽の中でも最も一般的なサイズである60cm水槽について、ネット通販のレビュー件数から人気商品を抽出しランキング形式で紹介しました。結果を見ると、やはり定番の水槽が上位にランクインしていましたね。個人的には、次に買うならテトラのGA-60Tがいいかな。みんなはどの水槽が欲しいですか?よければコメントを残していってくださいね!