こんにちは、アクアリストで爬虫類も好きなK-ki(K-ki@AquaTurtlium)です。
水槽は普通の家具の上には置くな、専用の水槽台に置け、というのはもう昔から口を酸っぱくして言われていることですが、水槽台って大体がかっこ悪い上に高いっていう感じで、あんまり気が進まない人も多いと思います。
水槽台が高い理由には、頑丈に作ってあるから、というのもあるはずなので、一概に文句を言えば良いとも思いませんが、手頃な値段でカッコいい水槽台があれば嬉しいのは間違いありませんね。
そういった背景も踏まえて、今回はジェックスの非常に安価な水槽台である「組立2段台」をレビューします。また、ちょっとしたDIYでおしゃれに改造する方法もあわせて紹介します。
ジェックス 組立2段台とは
今回購入した「組立2段台」は、ジェックス(GEX)製の水槽台です。スチール製の水槽台で、台下部分には扉等がない、フレームタイプの水槽台となっています。
販売価格は水槽台の中では非常に安い部類で、チャームなどの通販サイトでは、60cm水槽用のものが3000円~4000円程度で販売されています。
組立2段台の特徴
組立2段台は上下2段になっている水槽台です。下段部分には扉がないため、飼育用品等を収納すると丸見えなのであまり見栄えが良くないですが、下段にも60cm規格水槽が置ける寸法になっているので、むしろ上下2段に水槽を置いたほうがインテリア性は高まるでしょう。
シンプルな造りながら鉄製のため非常に頑丈で、棚板の耐荷重は上段・下段ともに100kg、上下合わせると200kgの耐荷重があります。水槽台としての強度は十分に保たれていると言えるでしょう。
ラインナップ
組立2段台には、上で紹介した60cm水槽用のほかに、45cm水槽用も用意されています。
また、カラーはブラックをよく見かけますが、GEXのサイトにも記載されている通りシルバーも用意されています。ただし、取り扱いはあまり多くないようです。
用途・使い所
組立2段台の用途はもちろん、水槽を置くことです。60cm水槽用なら、60cm規格水槽を置いてもいいですし、30cmキューブ水槽なら一段に2つ置けます。組立2段台の内寸は、60cm水槽用なら61.5cm、45cm水槽用なら46.5cmと、多少のゆとりを持たせたサイズになっており、小さな水槽を並べておく場合でも無理に詰めて並べる必要が無いのも嬉しいところです。
個人的には、キャビネット型(下段に扉がついているタイプの水槽台)のように、上段に水槽、下段に飼育用品という置き方をするよりも、せっかく下段にも水槽が置けるメリットを活かし、上下二段に水槽を置く使い方をおすすめします。
組立2段台の類似商品
組立2段台というのが少々安直なネーミングなこともあり、この水槽台には類似の商品がいくつかあります。
一番ややこしいのはニッソーのこちらの水槽台で、名前が完全にかぶっています。こちらも扉のないフレームタイプの水槽台ではあるものの、棚部分がフレームではなく金属板になっている点で違いがあります。
同じくニッソーの組立スチールキャビネットも、名前とデザインが良く似ていて紛らわしいです。こちらは背面に筋交いがあることが大きな差と言えるでしょう。
さらに、GEXからも「アクアラックスチール」という組立2段台とよく似たの水槽台が販売されています。こちらはホワイトとブラックの2色展開で、フレームの形状が少し違う程度で本当によく似ています。
ただ、アクアラックスチールのほうが少し値段が高いです。こちらの水槽台は後発である分、形状を見る限りでは後述する組立2段台の弱点を補っているように見えますが、格安水槽台という点では組立2段台のほうが優れています。
ジェックス 組立2段台の開封と組立て
ジェックスの組立2段台は、「組立」の名のとおり使用する前に多少の組立作業が必要になります。この水槽台の購入から開封、組み立ての流れを簡単に説明しておきましょう。
梱包の開封
今回はヨドバシ.comで水槽台を購入しました。写真のような外箱にそのまま配送伝票が貼り付けられた状態で送られてきましたが、しっかりとした梱包なので特に不安感はありません。
ダンボールの包装を開封するとこんな状態です。上下の棚とそれを支える柱がばらばらになった状態で梱包されています。棚の下敷きになっている白い紙は説明書なんですが、こんな感じで折れ曲がった状態になっていました。まあ、大して読むところもないので何でも良いです。
水槽台の組み立て
2枚の板状の部品のうち、GEXのロゴが付いている方が天板で、もう一方が底板になります。
まずは底板にあいている4箇所の穴部分に、柱を差し込みます。
さらに、柱の上端に天板を差し込みます。柱は内向きにやや斜めになった状態なので、少し柱を外側に広げるようにしながら1箇所ずつ天板の穴に差し込んでいきます。
4箇所全部の穴に柱を軽く差し込んだら、金槌、木槌、ゴムハンマーなどを使って天板を柱に打ち込んでいきます。雑誌などを挟んでクッションにしてやると、水槽台を傷つけません。このとき、一箇所の穴に深く打ち込んでしまうと、他の穴に柱を差し込めなくなるので、4箇所の柱をなるべく均等に叩いて徐々に柱に打ち込んでいきましょう。
天板の穴の奥まで柱が入ったら組み立て完了です。柱を差し込む部分は結構固いので、無理して素手で作業せず、木槌やハンマーを使うほうが良いでしょう。
ジェックス 組立2段台の良いところ
ここからは、ジェックスの組立2段台を実際に使ってみた上での経験も交えつつ、この水槽台の良いところ・悪いところを列挙する形で紹介していきます。まずは良いところから見てみましょう。
価格が安い
組立2段台の最大の長所は、やはりその価格でしょう。チャームで60cm水槽用の水槽台を価格が安い順に並べてみると、この組立2段台が一番はじめに出てくることからも分かるように、60cm水槽用の水槽台としては最安だと思います。45cm水槽用の水槽台としても、同様に最安です。
従って、少しでもコストを抑えてアクアリウムを楽しみたい場合に、水槽台の筆頭候補になることは間違いないでしょう。
上下2段に水槽を置ける
値段の安さに加えて、上下2段に水槽を置けるというのも注目すべきポイントです。扉のついたキャビネット型水槽台の場合、ほとんどの製品で下段は上段よりも空間が狭く、上下で同じサイズの水槽台を置くことは不可能です。
組立2段台は扉のないフレームタイプの水槽である点を活かし、上下段に同じ大きさの水槽台を置けます。そのため、この水槽台だけで60cm規格水槽なら2つ、30cmキューブ水槽なら4つ置くことが可能です。
もちろん、下段は観賞面でもメンテナンス面でも不便なところがありますが、それでも価格が安い上にたくさんの水槽を設置できるというコストパフォーマンスの高さは大きな魅力と言えるでしょう。
シンプルなデザインでどこにでも馴染みやすい
この点に関しては多少主観も入ると思いますが、組立2段台のデザインは非常にシンプルで、比較的どんな場所にでも馴染みやすい水槽台だと思います。構造的には黒い鉄製のフレームのみですし、水槽を置けば棚部分も隠れるのでさらにシンプルな印象を受けるようになります。
キャビネットタイプの水槽台は存在感があるため、部屋にある他の家具との調和も考えて選ぶ必要があり、デザイン面にも結構気を使います。一方でこの水槽台は、良い意味でシンプルかつ目立たないため、部屋のインテリアを損ねにくい水槽台と言えるでしょう。
ジェックス 組立2段台の悪いところ
良いところの次は悪いところも紹介しておきます。組立2段台の悪いところは、安さの代わりに犠牲になったと思われる、細部への配慮がやや欠けているところ、と言えると思います。以下で詳細な内容を説明していきます。
底面のガタつき・フレームのグラつきなど強度面に多少不安がある
1つ目の悪いところは、底面のガタつきやフレーム構造のグラつきなどがあり、強度に対する不安感があることです。まず底面ですが、組み立て前は平面が出ているように感じたものの、組み立てると平面がとれず、ガタつきがある感じでした。おそらく、柱部分がぐらつかないように組立時にテンションが掛かる作りになっているせいで、組み立てによって底面が歪んでしまうんだと思います。
また、金属製のフレーム構造ではあるものの柱だけで組んでいる台なので、キャビネット型のがっしりした水槽台と比べると、水槽台を揺らしたときには若干フレームがしなるように感じます。これは底面のガタつきほど顕著ではないですが、多少のグラつきは感じます。
まあ、この価格帯の水槽台にあまり文句を付けすぎるのもどうかと思いますし、底面のガタつきは薄い板切れ等を挟んで調節できる範囲と感じます。ただし、強度を重視する人は少し心配になるかもしれません。
下段は使いにくい
下段に水槽を置けるところを長所として紹介しましたが、一方で下段は上段ほど使い勝手が良いわけではないことは知っておく必要があります。高さが低いため、メンテナンス時にはかがむ必要があり腰が痛くなりますし、水換え時にプロホースなどの水換えホースを使う際の排水には勢いが出にくいです。
下段に水槽を置けるのは長所ではありますが、デメリットもあることは認識しておきましょう。
フレームレス水槽を設置するためには別途棚板が必要
組立2段台は購入したままの状態だと、棚部分は枠と中央に一本梁が渡してあるだけで、棚板が付属していません。フレーム水槽ならこの状態でも設置可能なようですが、フレームレス水槽を設置する場合は棚板を敷いた上で水槽を置くべきでしょう。
60cm×30cmの棚板は、ホームセンターとかでも売っているので入手は簡単です。ただし、2枚買うとなると安くとも1000円くらいは必要になります。別途棚板を用意するという手間がかかるのも少し面倒なのでマイナスに感じる人は多いと思います。
初購入時は不良品だった
これは製品の悪いところというわけではなく、購入時にK-kiがたまたま引き当てたアンラッキーの話なのでほとんど余談なのですが、この水槽台をヨドバシ.comで買って最初に届いたものは不良品でした。底板に柱を差すためにあいている4箇所の穴のうち1箇所が歪んでおり、柱を差し込めない状態だったんです。
歪んでいない正常な穴がこちら。
それに対して、歪んでしまっている穴がこちらです。このせいで柱を差し込めず組立が不可能でした。
これがAmazonとかチャームみたいなサポートの手厚い通販サイトなら良かったんですが、ヨドバシ.comはカスタマーサポートの人数が足りてなくて、電話はつながらない、メールの返信には数日かかる、といった具合で、商品の交換を手配するまでに3日くらいかかってしまいました。
ヨドバシ.comは安くて早く届く良い通販サイトなので時々利用していたのですが、トラブルには弱いですね。急いでいるときは、Amazonとかを使うほうが安心かもしれません。
組立2段台をおしゃれに改造する自作テクニック
ここまでで、ジェックスの組立2段台がどんな水槽台なのかはだいたいわかってもらえたと思います。上にも書いたとおり、シンプルなデザインでどんなインテリアにも比較的合わせやすい水槽台だと思いますが、ちょっとひと手間加えてやると、さらにおしゃれなインテリア家具のようにすることも可能です。
そこでここからは、簡単なDIYで組立2段台をブルックリンスタイル風のおしゃれな棚にする方法を解説していきます。すごそうに聞こえるかもしれませんが、要は色を塗った棚板を設置するだけです。簡単な割に見栄えは結構良くなるので、ぜひ試してみてください!
使用する道具・材料
まずは用意する道具、材料から紹介していきましょう。一通り揃えると意外に高い出費になるかもしれませんが、アクアリウム用品の自作関連では何かと使いまわせるので、自作好きなら持っていて損はないと思います。興味があるなら手を出しちゃいましょう!
パイン集成材
棚板にはパイン集成材を使用します。60cm水槽用組立2段台の内寸は、幅61.5cm×奥行き31.8cmなので、これにピッタリなサイズの棚板が理想的です。しかし、売っている棚板は、幅60/90/120/180cm×奥行き30cmとかのサイズなので、ピッタリのサイズを用意しようと思うと端材が大量に出て効率が悪いです。K-kiは90cm×30cmの集成材をホームセンターで2枚買って、幅61.3cmでカットしてもらいました。
また、3cm×30cmの板も4枚分切り出してもらいました。これは、水槽台の上で棚板が滑らないようにする滑り止めとして使用します。
ただ、カットしてもらってから気づきましたが、上段の方は溶接された部分が少し盛り上がっていて鑑賞するので、実際は61.3cmだと少し長かったです。61cmくらいでも良いと思いますし、きっぱり妥協して60cmの出来合いの板を買うのもアリでしょう。
また、市販の集成材の板厚は、12mmか18mmあたりだと思います。丈夫さを考えると18mmのほうが良いと思いますが、60cmくらいなら12mmでも大丈夫だと思います。K-kiは今回12mmの集成材を選びました。
サンドペーパー
集成材を塗装する際は、サンドペーパーで表面を整えておくほうが塗料がムラなくのってくれます。今回は#120・#240・#400の番手のサンドペーパーを使用します。
電動サンダー・やすりホルダー
サンドペーパーで集成材を磨くときは、やすりホルダーや電動サンダーを使うと効率よく作業ができます。特に電動サンダーは大変なヤスリがけの作業をとても楽にしてくれる優れものです。
ただし、音がうるさいので、騒音が気になる場合は手動でのヤスリがけを効率化するやすりホルダーのほうが良いでしょう。また、ホームセンターによっては工作室を自由に使わせてくれる上に工具まで貸してくれるところもあるので、そういった施設で電動サンダーを借りて使用するのも良いと思います。
との粉
との粉は、木材の導管などの穴を埋める作業である「目止め」に使用する塗料です。塗装の出来栄えは、表面をどれだけ綺麗にできるかが大きな影響を与えます。との粉を使い表面を平滑にしてから塗装することで、塗装の出来栄えを良くすることが可能です。
ポアーステイン
集成材の色付けには、ポアーステインを使用します。ポアーステインは非常にカラーバリエーションが豊富な水性塗料で、複数の色を混ぜたり、水で色を薄めたりして使用することも可能です。
数あるバリエーションの中から、今回は「オリーブ」を使用します。深い茶色系の渋いカッコ良さがある色で気に入っています。
水性サンディングシーラー
ポアーステインの上には、ニスの下塗り材として水性サンディングシーラーを塗ります。これを塗ってからニスを塗ると、塗面がより平滑になり、きれいに塗ることができます。
水性ウレタンニス
塗装の最後の仕上げには、水性ウレタンニスを使用します。ニスを塗ることで、木材の耐久性を向上させることが可能です。特に、今回は水槽台の棚板として使用するため多少水がかかることもあるでしょうから、ニスを使って耐久性を高めておくのは有効です。
木工用ボンド
棚板と滑り止め用の板を接着するのに使用します。ネジ止めも考えましたが、板厚が薄く難しそうだったのでボンドでの接着のみとします。
自作の手順
必要な道具や材料を一通り説明しきったところで、次は具体的な自作作業の手順を紹介していきましょう。
パイン集成材を購入してカットしてもらう
まずはホームセンターに行きましょう。そこで、パイン集成材を購入します。そして、そのままお店の木材カットコーナーで、必要な寸法にカットしてもらいましょう。10カットくらいまでなら無料でカットしてくれるお店もありますし、お金がかかるとしても1カット10円とかなので、カットは必ずお願いしましょう。自分でカットするよりも圧倒的に精度良く切ってくれます。
今回は910mm×300mm×12mmのパイン集成材を2枚購入し、613mm×300mmの木材を2つ、30mm×300mmの木材を4つ切り出してもらいました。
電動サンダーで表面をヤスリがけ(#120→#240)
カットしてもらった集成材は、塗料がきれいにのるようにヤスリがけして表面を滑らかにします。最初は#120のサンドペーパーでヤスリがけをし、その後でさらに#240のサンドペーパーでもう一度ヤスリがけします。
今回集成材を購入したホームセンターには、無料で使える工作スペースが用意されていたので、そちらを借りて作業をしました。さらに、電動サンダーも無料で貸し出してもらいました。
電動サンダーは非常に便利なんですが、音がうるさいので集合住宅住まいのうちでやるのは少しはばかられるのもあり、K-kiは持っていません。こういう工作スペースは本当に便利なので、近所のホームセンターにあるのなら、ぜひ利用してみると良いでしょう。
棚板が水槽台にピッタリ載るか確認
ホームセンターでしっかりヤスリがけを済ませたら、帰宅してカットしてもらった木材が水槽台にピッタリ載るか確認しておきましょう。組立2段台は溶接部分が盛り上がっていたりするので、現物で確認するのが重要です。
特に上段は両端が溶接されていて盛り上がっているので、棚板が鉄製のフレームから少し浮いていたりします。よく確認して、浮いている場合は干渉部分を削り、フレームと棚板がピッタリと沿うようにしておきましょう。
との粉で目止め
板の用ができたら、次は塗装に進みます。まずはとの粉を同量の水で溶き、刷毛で木材の全体に塗っていきます。あまり塗りムラとかは気にせずに、しっかり全体に行き渡るように塗れば良いと思います。
全体にとの粉を塗ったら、乾燥する前に、端切れを使ってとの粉を木の導管にすり込んでおきましょう。
その後乾燥したら、別の布を使い、表面に残った余分なとの粉は拭き取っておきます。
ポアーステインで着色
余分なとの粉を拭き取ったら、ポアーステインでパイン集成材を着色していきます。水で1.5倍程度に薄め、木目に沿って塗っていきましょう。今回は重ね塗りをしないので、色ムラにならないように気をつけますが、どうせ多少のムラは出てしまうので、味だと思ってあまり気にしないようにしましょう。
ポアーステインが完全に乾く前に、ウエスでこすりながら伸ばしてやると、多少色ムラを抑えることができます。こすりすぎると色が極端に薄くなってしまうので注意です。もしも薄くなってしまったら重ね塗りしましょう。
木端や木口も忘れずに色を塗っておきます。
表面を軽くヤスリがけ(#400)
ポアーステインが乾燥したら、表面を滑らかにするため、#400のサンドペーパーで表面を撫でるように1~2往復程度ヤスリがけしておきます。
水性サンディングシーラーで上塗り
ヤスリをかけた後、水性サンディングシーラーで上塗りします。サンディングシーラーは導管へ流れ込みやすく、研磨性にも優れているため、これを塗ると表面を滑らかにしやすくなり、ニスなどを上塗りした際の仕上がりが良くなります。ポアーステインと同様に、水で1.5倍程度に薄め木目に沿って塗ります。
表面を滑らかにするためには何度か重ね塗りするのが良いですが、今回はつや消し仕上げなのでそこまでこだわる必要もないので、重ね塗りはしません。
表面を軽くヤスリがけ(#400)
ポアーステインを塗った後と同様に、#400のサンドペーパーで表面を撫でるように、1~2往復程度ヤスリがけをし、ニスを塗る前に表面ができるだけ滑らかになるようにしておきます。
水性ウレタンニスで表面保護
最後に、ウレタンニスを塗って仕上げます。塗り方はこれまでと同様、水で1.5倍程度に薄めてから、木目に沿って塗ります。
ニスは乾燥が早く、ハケを往復させて塗ると表面が波打ち質感が悪くなるので、ハケは一方向のみに動かして塗るようにします。ウレタンニスは重ね塗りするよりも1回で決めた方が綺麗に仕上がるようなので、できるだけ重ね塗りせず、1回で仕上げるようにしましょう。
塗装が完了したパイン集成材がこちらです。塗装前と比べると、抜群に雰囲気が良くなりました。
棚板の裏側に滑り止め板を接着
塗装が完全に乾いたら、棚板の裏面に滑り止め用の板(ストッパー)を木工用ボンドで接着します。
こんな感じで、木工用ボンドを垂らした後にヘラで伸ばしておきます。ちなみに、ストッパーの接着面だけはニスでの塗装をしていません。
ビニールテープ等で棚板を水槽台に固定したら、水槽台をひっくり返して、裏側からストッパーをボンドで貼り付けます。貼り付け位置は付箋などで目印を付けておくのが良いでしょう。ある程度固まったら、水槽台から棚板を外し、接着部におもりを載せてしっかりと固定した状態で乾燥を待ちます。
ボンドが完全に乾燥したらこんな感じになります。ストッパーの間に、組立2段台の棚フレーム中央の梁をはさむことで、棚板が水槽台から滑り落ちるのを防げるようになっています。
ブルックリンスタイル風水槽台の完成
ここまでで作った棚板を組立2段台の上下段に設置すれば、ブルックリンスタイル風水槽台の完成です。フレームのままの水槽台や、未着色の板を載せただけの水槽台と比べると、格段に見栄えが良くなったと思います。
棚板の塗装は地道な作業が必要で大変ではありますが、決して難しくはありません。誰にでもできる簡単な作業です。見栄えの良い水槽台を手に入れるために、ぜひDIYに挑戦してみてください!
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ラブリコでおしゃれな棚をDIY―ボトルアクアやテラリウムにも活用!
家にピッタリの家具を用意するにはやっぱり自作・DIYが最高です。特にアクアリウム好きには、ボトルアクアやテラリウムを飾れるおしゃれな棚が欲しいという人も多いはず。今回はLABRICO(ラブリコ)を使って簡単にヴィンテージ風の棚を作る方法を紹介します。
今回のDIYを少しレベルアップさせると、こちらのページで解説しているような突っ張り棚もつくることができます。K-kiはこの棚に、自分で作った苔テラリウム、小説やWi-Fiルーターなど色んなものを置いています。自作雨の棚はサイズもい設置場所も思いのままでとても便利なので、ぜひこちらも作ってみてくださいね!
YouTubeでも水槽台のレビューと棚板自作方法を配信中
今回解説したGEXの組立2段台のレビューと棚板を自作する方法の解説は、YouTubeで動画の形でも配信しています。
特に、棚板の自作については、YouTubeで動画の形で見たほうが手元の動きがわかりやすいと思います。一方で、考え方の説明や工具、材料などについての細かな説明は時間の都合上どうしても簡単になってしまうので、実際にDIYにチャレンジする人は、このページと動画の両方を参考にしてもらうと良いと思います。
AquaTurtliumではYouTubeでの動画投稿にも力を入れているので、ついでにチャンネル登録もしてくれると嬉しいです!
ジェックス 組立2段台のレビューまとめ
今回は、ジェックスの安い水槽台である「組立2段台」について、その長所・短所や、ブルックリンスタイル風のおしゃれな水槽台にするための自作テクニック等を紹介しました。価格が安いこともあって強度面に多少の不安感はあるものの、薄板を噛ますことでぐらつきは押さえられますし、安さゆえのシンプルさがカスタマイズも含めた自由度の高さにつながっており、良いところも多い水槽台です。
アクアリウムを始める際は、いろいろな道具が必要で出費もかさみます。水槽台を少しでも安く押さえたい人にとっては、非常に有力な候補となる水槽台ですし、値段を考えれば買って後悔する可能性も低いでしょう。気軽に使いはじめてみてはいかがでしょうか!?
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水槽台の選び方・おすすめ製品!デザインの種類と強度計算法
水を入れた水槽はとても重くなるため、水槽を支える水槽台や床には十分な強度(耐荷重)が必要です。また、デザインや機能性、サイズも重要です。アクアリウムを安全に楽しむために大切な水槽台の選び方と、おすすめ製品を紹介します。
なお、ジェックスの組立2段台を他の水槽台とも比較したい場合は、こちらのページが役に立つので参考にしてください。
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アクアリウムに利用する水槽としては定番サイズの60cm水槽に対応する水槽台について、アクア用品の価格比較・スペック検索サイト「RIUM」のデータに基づき人気ランキングを紹介します。観賞スタイルやデザイン別のおすすめも紹介します。
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今回の水槽台のDIYは、Twitterでも紹介しましたが、結構評判が良かったです。手軽にできる割に見栄えは結構変わるので、ぜひ棚板作りにも挑戦してみてくださいね!