こんにちは。工作大好きK-ki(K-ki@AquaTurtlium)です。私は今までにも何度か、アクアリウムの楽しみの一つは「自作」や「DIY」にあるとこのブログに書いています。
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今日から始めたい!アクアリウム・熱帯魚飼育の魅力12選
アクアリスト歴3年のK-kiがアクアリウムの魅力を12のポイントから解説します。アクアリウムに興味がある、始めたいけど迷っている人はぜひ読んでアクアリウムの魅力を知って下さい。アクアリウムが向いている人や問題点も紹介します。
私みたいな工作好きの人間にとっては、ただ単に何かを作るという行為そのものが楽しかったりするのですが、特に日曜大工やDIYに興味のない人は、中々「アクアリウム用品を自作する」ということに踏み出せずにいるのではないでしょうか。
アクアリウム用品の自作はやってみるととても楽しいですし、市販品をただ買って使うだけよりもアクアリウムの知識が深まるという面があります。また、市販品よりも安くなる場合も多いので、経済的なメリットもあります。
今回はそんなDIYアクアリウムの楽しさを知ってもらう足がかりになればと、「自作・DIYをするのにおすすめのアクアリウム用品」とその作り方をまとめます。今までアクアリウム用品の自作に興味はあったけど、チャレンジしたことがないという方、この記事をきっかけに試してみてはどうでしょう?
カルキ抜き剤
まずは手軽なものから紹介していきましょう。カルキ抜き剤は、自作できるアクアリウム用品の中でもかなりお手軽なものの一つです。アクアリウムでは一般的に「ハイポ」と呼ばれているチオ硫酸ナトリウム(Na2S2O3)を精製水に溶かすだけと、とても簡単にカルキ抜き剤が作れてしまいます。
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ハイポを使った簡単な水道水のカルキ抜き方法
水道水のカルキ抜き(塩素中和)に役立つハイポ(チオ硫酸ナトリウム)について紹介します。ハイポによる塩素中和の化学反応式や適切な使用量、誤った使い方によって生じる害、便利な使い方や安く自作する方法などの情報をお届けします。
カルキ抜き剤は水換えの度に必要になりますが、この方法で自作すれば市販品の50分の1程度の値段でカルキ抜きを用意することが出来ます。市販のカルキ抜きには、カルキを抜く以外に魚の粘膜保護や重金属の除去効果を持ったものもあるため、単純な比較はできませんが、それでもお得であることには間違いありません。
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案外いろんな効果アリ!?各種カルキ抜き剤の特徴&自作方法
アクアリウム水槽での熱帯魚や金魚飼育に欠かせないカルキ抜きを解説します。水道水に含まれ生体に害のある塩素の中和がカルキ抜きの目的ですが、商品によってはエラの保護などの付加効果があります。また、格安の自作方法も紹介します。
作業がとても簡単で長期的に見れば経済的なメリットも大きいので、試したことのない人はぜひやってみることをおすすめします。
水槽用冷却ファン
アクアリウムでは主に熱帯魚を飼育するため、熱帯魚の生息環境に合わせて水槽の水温を調節する必要があります。熱帯魚とはいっても生息している河川の水温は意外と低く、30度にも達しません。そのため水槽という水温が変化しやすい環境では、夏は水を冷やし冬は温める必要があります。
水温を下げるためには、水槽用の冷却ファンやクーラーを使います。冷却ファンはクーラーと比較すると冷却能力が低いですが、60cm以下の水槽では十分な冷却能力があります。
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水槽の水温を下げる!水槽用クーラー・冷却ファン等の選び方・特徴
水槽用のクーラー、冷却ファン、エアコン等で夏に水槽を冷却し水温を下げる方法を紹介します。水槽を冷やす理由からクーラーやファンの原理・使い方・おすすめ商品まで、アクアリウムの天敵・高水温への対処法を分かりやすくまとめます。
さらにこの冷却ファンは構造的にも単純なため、簡単な電子工作で自作することができます。自作した冷却ファンの方が市販品よりも静音性・冷却能力・コストパフォーマンスに優れることも多いため、アクアリウム用品の中でも自作されることが多いです。
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水槽用冷却ファンの自作!アクアの関門“夏”を乗り切る方法
アクアリウムで夏に水槽の水温を安価に下げるための、冷却ファンの作り方を解説します。冷却ファン自作の長所・短所や自作の手順、ACアダプタ・PCファン・DCジャック・DCプラグなどのパーツの選び方・おすすめなども紹介します。
作業内容は、市販のPC用ファンをACプラグに直接接続できるように配線を改造するだけです。はんだ付け程度の工作が可能なら、簡単に自作することが出来るため難易度的にも高くありません。
ただしファンの制御を行うサーモスタットについては、自作するのは難しいため、市販品を使用することが多い点には注意して下さいね。
発酵式CO2発生装置
ネイチャーアクアリウムに代表されるような水草レイアウト水槽では、いかに水草を状態良く元気に成長させるかが非常に重要です。植物は光合成により成長に必要なエネルギーを得ていますが、その光合成には「水」「光」「二酸化炭素(CO2)」が必要不可欠です。
植物を密生させる水草レイアウト水槽では、水槽内にCO2が水草の成長に十分な量は存在しないことが多いです。そこで、外部から強制的にCO2を水槽内に添加するという方法が取られます。
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発酵式CO2添加装置の作り方-水草水槽のCO2ボンベ代用法
植物の光合成に欠かせないCO2(二酸化炭素)を発酵式で添加する方法を解説します。発酵に使用するゼリーや割り箸を使ったエアストーンの作り方、装置の使い方や交換タイミング等を解説します。CO2添加で水草の調子を上げましょう。
CO2を水槽へ添加するには様々な方法がありますが、中でも発酵式CO2添加は最も手軽な方法です。イースト菌が糖を分解してエタノールと二酸化炭素を生成する反応を利用し、水槽へCO2を添加します。
砂糖とゼラチンや寒天、重曹を使ってイースト菌の培地をからのペットボトル内に作り、そこにイースト菌(ドライイースト)を入れれば、CO2を発生する「アルコール発酵」と呼ばれる反応が始まります。あとはエアチューブやエアストーンを使って発生したCO2を水槽内に添加すれば発酵式CO2発生装置の完成です。培地作りは砂糖と水や寒天を混ぜて加熱して溶かした後で冷やすというとても簡単な作業です。
定期的に培地を交換する必要がある点がやや面倒ですが、CO2を添加すると水草の成長速度が明らかに上がり状態も良くなるので、一度は試してみてください!
生物濾過向け改造外掛け式フィルター
水槽のろ過フィルターとして、初心者にも馴染みが深いものといえば外掛け式フィルターですよね。外掛け式フィルターは手軽な反面、濾過方法が「吸着濾過」と呼ばれる期間限定の方法であり、水槽の長期維持には向かないという欠点があります。
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水槽用ろ過フィルターの選び方と外部・底面など種類別おすすめ製品
熱帯魚、金魚、亀等を飼育するアクアリウムで必要になる水槽用のろ過装置を解説します。外部フィルター、底面フィルター等のろ過フィルター別の長所・短所・適合水槽や、ろ過の原理、ろ過フィルターの種類、ろ材についてもまとめます。
しかしちょっと一手間加えてやるだけで、外掛けフィルターを長期維持が可能な「生物濾過」仕様に改造することができます。
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小型水槽におすすめ!外掛け式フィルター改造で濾過能力向上
小型水草水槽立ち上げシリーズ記事の第2回として、ろ過フィルターの選定と濾過能力向上について考えます。水槽のろ過フィルターとして外掛け式フィルターを選ぶ理由と、生物ろ過を可能にするための改造の具体的な手順を紹介します。
こちらの記事では、外掛け式フィルターの内部をプラスチック板で仕切って水の流路を延長し、濾材を入れることで生物濾過を行う「ろ過バクテリア」を定着させる方法を紹介しています。作業内容としては、プラスチックの板をハサミでカットしてフィルター内に差し込むだけなのでとても簡単です。
ライトスタンド
アクアリウムでは水草の光合成を促進したり、生体の生活リズムを整えたりするために、水槽に照明を点灯します。特に30cm以下の小型水槽では、照明器具としてクリップライトが選択されることが多いです。
クリップライトは性能的には特に問題はないのですが、設置方法が難しい場合がああります。この問題を解決するため、ライトスタンドの自作もよく行われています。
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クリップライトで吊り下げ照明を自作!水槽周りをお洒落に!
小型水草水槽を立ち上げる際に一番高価になりそうだった照明を安く抑えるため、クリップライトを改造して吊り下げ照明を自作しました。照明自作に使用するステンレスパイプやワイヤーなどの道具と、自作の作業手順を紹介しています。
こちらは私の水槽環境に特化したライトスタンドの自作法を紹介した記事なので、汎用性はやや低いかもしれませんが、ものすごく手軽にクリップスタンドのスタンドを作る方法を紹介しています。クリップライトだけでなく、通常の照明装置を吊り下げ式に変更する場合にも応用できると思います。
もう少し汎用性の高い一般的なライトスタンドの自作歩法が知りたい場合は、こちらのサイトなどが参考になるかと思います。
オーバーフロー水槽用濾過槽・ウールボックス
やや上級者向けになりますが、オーバーフロー水槽で使用する濾過槽やウールボックスの自作を行うこともできます。これらを自作する目的は、何よりも市販品より圧倒的に安価になるという点が大きいでしょう。
オーバーフロー濾過システムで必要になる濾過槽を自作する方法を紹介します。60cm規格水槽を塩ビ板で仕切った3層式濾過槽の作り方を濾過槽の仕組みや詳細な寸法、自作に必要な道具、画像・動画による手順の説明を交えて解説します。 前回の濾過槽の自作に引き続き、ウールボックスの自作方法を解説します。ウールボックスは物理濾過によって水が汚れるのを防ぐオーバーフロー濾過システムでも重要なものです。メンテナンス性向上のため引き出しタイプを自作しました。
自作オーバーフロー濾過システム!60cm水槽改造濾過槽の自作
自作オーバーフロー濾過システム!引き出し式ウールボックス
これらをDIYで作る場合には、まず設計図を作って必要な塩ビ板などの材料を正確に把握しておく必要があります。そうしておくことで、ネット通販などで必要な塩ビ板をカットも含めて注文・購入することができます。あとは接着剤やコーキング剤などで形にしていくという流れです。
水が流れてくる部分なので工作精度も多少気になりますが、これくらいのものを作ると自作としても頑張ったという達成感が感じられて楽しいです(笑)。
スポンジろ材
濾過槽からはうってかわってお手軽系ですが、濾材の自作も可能です。ろ材は基本的には濾過バクテリアが住み着くことが出来るものなら何でも良いのですが、長期間使用するため水中で劣化しない必要があります。
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自作でコストダウン!スポンジ濾材と濾材ネットの自作方法
購入すると高価なアクアリウム用品である「濾材」を自作して安価に入手する方法とろ材用ネットの作り方を紹介します。ポリエーテル製の洗車スポンジにより高性能な濾材を手軽に作ることができ、安定した熱帯魚やエビ飼育を実現できます。
こちらで紹介しているように、「ポリエーテル」という素材でできた洗車スポンジなどを裁断することで、耐水性が高く長期間にわたって使用可能なろ材を自作することができます。
水槽台
水槽台も自作することが可能です。水槽台は水の入った水槽を支える役割をはたすので、安全性という面からもとても重要なアクアリウム用品の一つです。もしも水槽台を自作するのであれば、水槽を支えるのに十分な強度を必ず確保するようにして下さい。
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水槽台の選び方・おすすめ製品!デザインの種類と強度計算法
水を入れた水槽はとても重くなるため、水槽を支える水槽台や床には十分な強度(耐荷重)が必要です。また、デザインや機能性、サイズも重要です。アクアリウムを安全に楽しむために大切な水槽台の選び方と、おすすめ製品を紹介します。
私自身は水槽台の自作はしたことがないのですが、こちらの記事で水槽台の自作例を紹介しています。水槽台の強度が不足して壊れてしまうと、水槽が割れて部屋が悲惨なことになってしまうので、まずは強度的な要求が緩めの小型水槽向けの水槽台の自作からチャレンジすることをおすすめします。
佗び草
侘び草は、ネイチャーアクアリウムを提唱するアクアリウム用品メーカーADAが販売している、水草レイアウト水槽を簡単に作るためのレイアウト素材です。ピートモスや腐葉土で作った土台に水草をあらかじめ植え付けておくことで、水草レイアウト水槽を簡単につくり上げることができます。
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長繊維ピートモス活用術!! -佗び草自作に挑戦-
難しく感じがちな水草水槽やアクアリウムのレイアウト作成を簡単にしてくれる佗び草を、ピートモスを使って自作する方法を紹介します。佗び草の作成法はADA(アクアデザインアマノ)が公開特許を取得しており個人使用の際は参考にできます。
侘び草は水草を必ずしも水中で育てる必要がなく、水上葉と呼ばれる形態で水の上で育てることを可能にしてくれます。
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余った水草を水上化!水上葉でお手軽ストック&簡単増殖!?
調子良く水草水槽を維持していると、トリミングで余った水草をどうするか悩まされます。余った水草を捨てずに有効活用する方法として、水上葉へと水上化させて水上栽培でキープする方法を紹介します。急に水草が欲しくなった時にも役立ちます。
水上葉で育てることで、水草を簡単に育てることができ、また成長スピードも早まるので増やしやすくなるというメリットもあります。余った水草のストック方法としても重宝するので、興味がある人は試してみてくださいね。
DIYアクアリウムのおすすめサイト
自作・DIYが特に効果的となるアクアリウム用品を紹介してきました。もちろんここで紹介した以外にも、自作・DIYにおすすめのアクアリウム用品はまだまだたくさんあります。最後に、そういったアクアリウム関連の自作・DIY情報を収集するのにおすすめのウェブサイトを紹介しておきます。
333ばんきん の すいそう
「333ばんきん の すいそう」は333ばんきんさんが運営されているアクアリウムブログです。細部までこだわりぬかれた水槽レイアウトや、デザイン性の高い自作アクアリウム用品の紹介など、見るものをとても楽しませてくれます。
このブログは現在は更新されていませんが、以下のブログに移転して活動を続けておられます。
おいらのアクアリウム
「おいらのアクアリウム」はKAMUYさんが運営されるアクアリウムブログで、特に自作やDIY関連のコンテンツが充実しています。こちらのサイトも現在は更新されていませんが、同じように以下のサイトに移転して活動を継続されています。
アクアリウム用品の自作の際にはぜひとも目を通しておきたいサイトですね。
AquaTurtlium
最後に…当サイトも紹介しておきます(笑)。当サイトでもたくさんのアクアリウム用品の自作・DIY方法を紹介しています。それらの記事は、以下のページに纏められているため、DIYアクアリウムに興味のある方はまずはこのページから読み始めてみてくださいね。
タグ自作・DIY
当サイトの人気ページの一つでもあるので、ぜひとも参考にしてください!
今回はアクアリウム用品の自作・DIYについて、特におすすめのものを紹介しました。DIYアクアリウムの楽しみは、やはり一度は体験してみないとわからないものです。まずは発酵式CO2添加装置などの、手軽かつ効果の高いものから試してみてはどうでしょう?