今日は普段あまり注目されない30cmストック水槽の詳細を記事にしてみます。…というか初トリミングを行ったので日付の記録用です(笑)。本当にただのストック水槽なので、色々と至らないところがあるのは目をつぶってくださいね。
この30cmストック水槽は本当に水草や殖えたエビなどのストックのみを目的としているので、出来る限りお金をかけずに維持していこうと思っています。そのため、本当に最低限必要なアクアリウム用品以外は、設置していなかったり手元にあったもので代用したりしています。「とにかくお金をかけずにアクアリウムを維持したい!」という方には、何か役に立つこともあるかも!?
30cmストック水槽のタンクデータ
それでは早速ですが、30cmストック水槽のタンクデータを紹介していきます。アクアリウムに必要そうなものとして、「水槽」「ろ過フィルター」「ろ材」「底床」「照明」「ヒーター」「水草」「生体」の8つの項目に分け、それぞれの項目ごとに使用しているアクアリウム用品などを紹介します。
水槽
水草・生体のストック水槽に選んだのは、「エーハイム グラス水槽 EJ-30S(30×25×30cm)」です。実はこの水槽は使っていない電子ピアノの上に置くという無茶をしているのですが、そのピアノの奥行がぎりぎり30cmなかったため、ピアノのサイズに合わせて少しだけ奥行きの短いこの水槽を選びました。
サイズが微妙なせいで人気が出なかったのか、この水槽は2015年12月現在廃盤となっており、販売が終了しています。
ろ過フィルター
アクアリウムの生命線とも言える濾過フィルターには、水槽と同じくエーハイム製の「エーハイム アクアコンパクト2004」を使用しています。本当はエーハイム クラシックフィルター 2213とか2211とかを使いたかったのですが、アクアコンパクトが水槽とセットでそこそこ安く販売していたため、コスト面を考えてこのろ過フィルターを選びました。
使い勝手は外部フィルターそのものなので、特に不便なことはありませんが、やっぱり水槽に取り付けるグレーのポンプ部分が目立ちます。コストにそこまでこだわらないのであれば、クラシックフィルターシリーズを購入したほうが、水槽がすっきりして気持よくアクアリウムを楽しめるかもしれませんね。
ろ材
濾過フィルターであるアクアコンパクト 2004の中には、イエローハットで販売している洗車スポンジ「ワコー 洗車スポンジ YP149 イエロー」をサイコロ状にカットして自作したスポンジろ材を入れています。
ろ材の自作はかなりコストを削減できる上、性能的にも市販品と遜色ないものが作れるので非常におすすめです。作業手順もほとんどはさみで切るだけなので、とても簡単です。
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自作でコストダウン!スポンジ濾材と濾材ネットの自作方法
購入すると高価なアクアリウム用品である「濾材」を自作して安価に入手する方法とろ材用ネットの作り方を紹介します。ポリエーテル製の洗車スポンジにより高性能な濾材を手軽に作ることができ、安定した熱帯魚やエビ飼育を実現できます。
作ったことのない人はぜひとも試してみてください。
また、スポンジろ材を入れている外部フィルターの内部には、「高性能活性炭 ブラックホール」も入れています。
底床
水槽の底床(底砂)には、アクアリウムのネット通販ショップ「チャーム」オリジナルの「Spring Water(湧水の砂) スモール」と「渓流砂 粒径4~8mm」を使用しています。複数の砂を混ぜた方が、粒の大きさにばらつきが出て自然感が出やすいため、この2つの砂を混ぜています。
本当はアクアリウム用の底砂として評判の高い「田砂」を使おうと思ったのですが、この水槽で使うアクアリウム用品を買ったときはちょうど売り切れていて、仕方なく湧水の砂を使うことにしました。ただ、使ってみて特に問題はないですし、田砂とは違った色合いでこれはこれでありだと思っています。
その後田砂を買う機会もあったので、その時に書いた記事のリンクも貼っておきます。
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水槽の底砂「田砂」-コリドラスなどの底物にオススメ!
涼しげな雰囲気を醸し出すアクアリウム用の底砂「田砂」を紹介します。ドジョウやコリドラス等の底物との相性が良く、陰性水草水槽等では頻繁に利用されます。田砂の掃除方法やレイアウトのコツ、底面フィルターとの相性等も紹介します。
湧水の砂と比べるとやや暗めで落ち着いた色合いです。お好みで好きな方を使えば良いと思いますが、どちらかというと田砂のほうが粒に角がなく丸みを帯びていてコリドラスとかが傷つく可能性は低いかなと思います。
照明
照明は飼うと高いので、そこらへんにあった27Wのデスクライトで代用しています。ご覧の通り水草はモス・アマゾンフロッグピット・アナカリスが耐性を占めているので、大した照明は必要ないと考えています。育たなかった水草はそれまでと諦めることも大切ですね(笑)。
ヒーター
生体が日淡オンリーなので、ヒーターは使用していません。冬になってもせいぜい15度位までしか水温が下がらない場所なので、問題なく冬を越せます。
水草
この水槽には、グリーンロタラ、ウォーターカーナミン、ウィローモス、ナミガタスジゴケ(多分)、アマゾンフロッグピット、アナカリスといった水草を植えています。余ったものを適当にブチ込んだだけなので種類が多いですが、底砂が砂で肥料分もほとんどないため、グリーンロタラとウォーターカーナミンは長期間生き残るのは厳しいかなと思っています。
モス系と浮草、アナカリス辺なら、これくらいの環境でも十分に育ってくれます。
生体
このストック水槽では、「ニホンメダカ(約15匹)」「シマドジョウ(3匹)」「ミナミヌマエビ(約10匹)」を生体として飼育しています。90cm水槽で飼育しているメダカから採取した卵から孵った稚魚が育ったやつらがメインです。
以上、30cmストック水槽のタンクデータを書いてみて思いましたが、やはりかなり雑な環境ですね(笑)。それでもまあ成長遅めながらも、水草はしっかり育ってくれています。以前自作した侘び草も少しずつ成長しているようです。
もう少し近めの写真も撮ってみました。
底床の湧水の砂には、pHを上昇させる効果があるという噂を聞いたこともありますが、少なくともこの水槽の環境ではそのような効果は見られません。水質は特に問題なく弱酸性をキープできています。
実はここのところ、そろそろかなーと思っていたのですが、こんな感じにグリーンロタラが1本ついに水面まで伸びてきました。
ロタラの量がまだまだ少なく増やしたかったのでトリミングして差し戻しました。環境的に厳しいのは分かっているのですが、なんとか増えてくれると嬉しいです。
トリミング後はこんな感じです。
ついでに伸びてたモスも少し刈りました。すっきりですね。
30cmストック水槽のまとめ
実はこの水槽は、私がアクアリウムを始めたのを見て興味を持った母が、なるべく安く水槽を一つ用意して欲しいということで、母のために用意したものです。水槽を立ち上げてから現在では3年以上経っていますが、現在でも調子よく水草が伸び、ミナミヌマエビは増えまくっています。私の立ち上げた他の水槽は、転居で管理ができなくなり畳んでしまいましたが、母が管理するこの水槽だけは長期的に維持できています。結局のところアクアリウムで一番重要なのは、長期間こまめに世話をすることなんだと思い知らされますね。私も見習わなければ!