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真柏(シンパク)盆栽の作り方!鉢や用土選びから植え付けまで

盆栽入門 真柏の盆栽作ってみた

こんにちはー!アクアリウムと爬虫類が好きなK-ki(K-ki@AquaTurtlium)です。

水槽の中に自分のイメージした景観を作り出せるのがアクアリウムの魅力ですが、これにハマるといろんな景観を作りたくなってきます。その結果、水中にとどまらず陸上にも自分の思い通りの世界を作りたくなってきて、アクアテラリウムやテラリウムに手を出す人も多いです。

そしてその症状がさらに進行すると、だんだん興味が湧いてくるものがあります。それが今回紹介する「盆栽」です。アクアリウムは日本庭園の構図や石組方法を取り入れていてシナジーがあるのも、盆栽に興味を持ちやすい理由の一つでしょう。

ということでK-kiは今回、盆栽に初めて手を出してみたので、その過程で学んだことをまとめておきます。盆栽は正直初心者なんですが、初心者目線の苦労話が同じ初心者の方の参考になればと思います。

真柏とは

今回は、「真柏」という植物の盆栽を作っていきます。まずはじめに、真柏とはどんな植物なのかを確認しておきましょう。

真柏とは

真柏(シンパク)はヒノキ科ビャクシン属に分類されるイブキ(伊吹)の変種の一つである、ミヤマビャクシン(深山柏槇)の別名です。高山の岩場、海岸などに日当たりのいい乾燥した自生する常緑針葉高木で、上部で育てやすく、風格も出しやすいことから盆栽の世界では人気のある樹種の一つです。

本当に盆栽は素人なんで、盆栽といえば松だと思ってたんですが、ヒノキの盆栽もあるんですね。今回の真柏は色々あって譲ってもらったものなので、とにかく大事に育てようと思ってます。

用意するもの

真柏を鉢植えに植え付けていく前に、まずは必要なものをリストアップして用意していきましょう。

駄温鉢

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なんと言ってもまず鉢が必要です。盆栽の「盆」は鉢のことを指すくらいなので、盆栽鉢はかなり高価だろうと思っていたんですが、結局は上に紹介しているような「駄温鉢」という数百年の鉢を使用することになりました。

当初K-kiがイメージしたような見栄えの良い鉢は、化粧鉢という観賞用の鉢で植物の生育には適さないそうです。まずはしっかりと真柏を育てることを優先し、強度・通水性・通気性・保水性等のバランスに優れる駄温鉢を使用することにしました。

駄温鉢には色々なサイズがありますが、盆栽鉢の大きさは樹高の3分の2程度の横幅が目安らしいので、これを参考に5号サイズの鉢を選びました。

参考盆栽鉢のサイズと鉢映りのよい鉢の選び方 | 盆栽.com

鉢底ネット

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鉢の底から用土が漏れ出さないように鉢底ネットも必要です。鉢底ネットはアクアリウムでも色々と使い所があるアイテムですが、本来の用途で使用するのは地味に初めてです。

針金(銅製)

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真柏や鉢底ネットを鉢に固定するために使います。別に銅製でなくても良いですが、銅が酸化して酸化銅になると黒っぽくて目立たないため、銅製の針金が好んで使われるようです。

ニッパー

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針金のカットに使用します。

ピンセット

細かい作業には、なんだかんだピンセットがあると便利です。盆栽を植え付ける際には、土を均す作業が必要になるため、ヘラ付きだとより使用範囲が広がり使い勝手が良いです。

赤玉土

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真柏を植え付ける用土には、赤玉土をメインで使用します。ソイルを使用するアクアリウムの感覚だと、赤玉土だと肥料分がなさすぎてダメなんじゃないかという気がしてしまいますが、盆栽では用土自体には肥料分は持たせず、別途施肥するのが一般的なようです。

基本的には粒径が大きいほど通気性・通水性が良くなり、保水性は悪くなっていきます。今回は、植栽する真柏のサイズ(高さ20cmくらい)で通水性・保水性のバランスに優れるということで、小粒をメインにす使用します。一部、特に通水性の求められる場所では、中粒も使用します。

川砂

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赤玉土と合わせて、川砂も用土に混ぜます。川砂は通水性・通気性に優れる用土で、用土の通水・保水のバランスを調節するために赤玉土と併用します。ただ、実際のところどれくらいのバランスで混ぜればよいかは経験に依存してしまうみたいなので、扱いが難しい感じがします。

また、今回は上のような細かい粒を使用したんですが、本当はもっと粒の粗いやつを使ったほうが良かった気がします。川砂を使うのは必須というわけではないので、好みに応じて使う、という感じになるでしょうか。

マグァンプK

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今回の用土は赤玉土と川砂なので、そのままだと肥料分が全くありませんが、植物を育成するためには肥料は必要です。肥料には、大きく分けて植え付け前に土に混合する元肥(もとごえ)と、生育途中で与える追肥(ついひ)の2種類があります。元肥は比較的長期的な効果を、追肥はどちらかというと短期的な効果を期待するイメージです。

今回は植え付けの時期的に肥料が多く要るわけではないので、追肥は当面保留して、元肥としてマグァンプKのみを使用します。

くん炭

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今回植え付ける真柏は、ややアルカリ性の土壌を好む植物です。一方で、用土のメインとして使用する赤玉土は、弱酸性を示す土です。真柏が好むアルカリ性の土壌に近づけるため、用土には少しくん炭を混ぜて使用します。

ミズゴケ

植え付け直後は植物が弱っているため、土が乾燥したりするとダメージが大きいです。一時的に用土の保水性を高めるため、ミズゴケを使用します。

土ふるい

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今回、用土のメインに使う赤玉土は小粒、中粒などある程度粒径でサイズ分けされて販売されていますが、市販されている状態だと粒径の幅が広かったり、流通の過程で粒同士が擦れて削れ「微塵」と呼ばれる微粒子が混ざっていたりします。

用土に微塵のような粒径の小さな粒子が多いと、鉢の中で粒同士が密着し、通水性・通気性が損なわれてしまいます。そのため、赤玉土はふるいにかけて小さな粒を取り除いてから使用し、そのときにこの土ふるいを使います。

真柏盆栽の作り方

用意するものを一通り確認したので、次は具体的な盆栽づくりの手順を紹介していきましょう。今回の盆栽づくりに際しては、以下のページをかなり参考にさせてもらっています。とても分かりやすかったので、K-kiと同じ初心者の人はぜひ読んでみてください。

参考盆栽の植え替え|キミのミニ盆栽びより

駄温鉢に鉢底ネットを固定する

まずは真柏を植え付けるための駄温鉢に、鉢底ネットを取り付けます。鉢の底にあいている穴より一回り大きい円形に、鉢底ネットをハサミでカットします。

鉢底ネットをハサミで円形にカット

カットした鉢底ネットに、表側から裏側に向けて針金を通します。

鉢底ネットに針金を通す

針金を通した鉢底ネットを駄温鉢の底に押し当てて裏側から針金を引き出し、裏面で針金を捻じ曲げて、鉢底ネットが抜けないように固定します。

鉢底ネットを針金で駄温鉢に固定

こんな感じになれば、鉢底ネットが針金で固定されて、少々のことでは外れたりしなくなります。

赤玉土をふるいにかけて微塵を取り除く

上にも書いたとおり、通水性・通気性が損なう用土中の微塵を取り除くために、赤玉土をふるいにかけます。拘る人は目の大きさの違う複数のふるいを使い分けて、粒の大きさを細かく揃えるらしいですが、ちょっとK-kiにはハードルが高いので、今回はふるいは一種類だけを使用して微塵を取り除くところまでを目標にします。

赤玉土をふるいにかけて微塵を取り除く

小粒、中粒の両方をふるいにかけて微塵を取り除いておきます。

駄温鉢に真柏を固定するための針金を通す

駄温鉢に土を入れていく前に、植物を固定するための針金を通しておきます。

駄温鉢に植物を固定するための針金を通す

こんな感じです。針金はある程度長さを残して、ニッパーでカットしておきます。

中粒赤玉土を敷く

鉢の用意ができたので、次は鉢に用土を入れていきます。まずは鉢の底部分に、中粒赤玉土を入れていきます。

鉢底に中粒赤玉土を入れる

鉢底には「ゴロ土」と呼ぶ水はけと通気性を良くするための粒の大きな土を敷くことが多く、今回は中粒赤玉土にその役目を担わせます。

小粒赤玉土を敷く

中粒赤玉土の上に小粒赤玉土を入れる

ゴロ土の上に、小粒の赤玉土を軽く敷きます。この上にまだ色々と載せるので、この小粒赤玉土は薄く敷いておきます。

マグァンプKとくん炭を敷く

小粒赤玉土の上にマグァンプKとくん炭を敷く

小粒赤玉土の上に、元肥としてマグァンプKをのせます。施肥量がわからなかったため、量は正直適当です。また、赤玉土の弱酸性の土質をアルカリよりに傾けるため、少しくん炭も混ぜておきます。

小粒赤玉土を軽く被せる

マグァンプKとくん炭の上に小粒赤玉土を軽くかぶせる

マグァンプKとくん炭の上に、軽く小粒赤玉土を被せておきます。

真柏を植える

ここまでで用土の用意がある程度整ったので、いよいよ今回のメインである真柏を植え付けます。

真柏を駄温鉢に植える

寄って見たり、離れて見たりしながら、しっくり来る位置と角度を決めます。

小粒赤玉土を被せて土を突き固める

真柏の根に小粒赤玉土を被せる

真柏を植え付ける位置を決めたら、根の周りに小粒赤玉土を追加して、根を埋めていきます。鉢の上にまで土を十分に足し入れたら、ピンセット等を使って土を突き固めていきます。

ピンセット等で盆栽用土を突き固める

土を突き固めるのは、鉢の奥まで隙間なく用土が入るようにするためです。ここで突きが甘く、隙間が残ってしまうと、木が根をうまく張れなくて弱ってしまうらしいので、丁寧に土を押し込めておきます。

針金で真柏を固定する

用土を押し込めたら、最初に仕込んだ針金を木の根元にかけ、ねじってしっかり固定しておきます。

真柏に針金をかけて固定

固定が甘いと、用土の押し込めが不十分だった場合と同様に、根がうまく張れずに後の成長に悪影響があるので、ここもしっかり固定しておきます。ただし、あまりきつく締めすぎると木にダメージを与えるので、力加減には注意が必要です。

十分に灌水して微塵を取り除く

ここまでで植え付け作業自体はほぼ完了しています。次は、鉢の底から水が流れ出るくらい、十分に水をかけてやります。

十分に灌水して微塵を取り除く

この灌水により、土に残った微塵をきれいに洗い流します。鉢底から流れ出る水は、最初は微塵が混じって茶色いので、これが透明になるまで繰り返し水を通します。

ミズゴケで用土の表面を保護する

仕上げに、水で戻した乾燥ミズゴケを用土の表面に貼り付けます。

ミズゴケで用土の表面を保護

植え替え直後の盆栽は乾燥に弱いため、ミズゴケで乾燥を予防するのが目的です。1~2ヶ月してある程度盆栽が安定したら、ミズゴケは取り除いてしまってOKです。また、ミズゴケを厚く敷きすぎると虫が湧くこともあるので、できれば薄敷きにしておくのが良いようです。

完成した真柏盆栽

完成した真柏盆栽(1)
完成した真柏盆栽(2)
完成した真柏盆栽(3)

ここまでの作業の結果、最終的にはこんな感じの盆栽ができあがりました。今回は真柏を2本頂いたので、盆栽も2つ作っています。生育用に駄温鉢に植え付けただけなので見栄えの良いも悪いもないと思いますが、まずはきちんと植え付けはできたと思います。

やはり盆栽は長く付き合っていくものなので、今後は樹形を整えたりと、長く楽しめれば良いなと思います。

作った盆栽の管理・メンテナンス方法

さて、今回は盆栽を作りましたが、当然作った盆栽は継続的に世話・メンテナンスをしてやらなければなりません。今回作った盆栽について、今後の世話・メンテナンスの予定も紹介しておきます。

水やりは夏場は1日3回、冬場は2日に1回

盆栽の日常的な世話といえば水やり(灌水)です。水やりの頻度をどれくらいにすればよいかイマイチイメージができなかったので、少し調べてみました。

参考松柏類の灌水|キミの盆栽びより

こちらのサイトによれば、真柏は水を好む種類であり、鉢土が乾ききる前に灌水すべきとのことです。具体的な頻度としては、以下を目安にすることとします。

真柏の灌水頻度(目安)

  • – 1~2回/日
  • – 3回/日
  • – 1~2回/日
  • – 1回/1~2日

春になったら追肥と針金掛け

今回の盆栽作りは10月末に行いました。盆栽は主に春頃から成長するらしく、その時期になると肥料も多めに必要になってきます。そのため、暖かくなる時期を目安に追肥を行う予定です。

また、樹形を整えるための針金掛けも時期を見て実施する予定です。今回のような植え替え直後の針金掛けは木にダメージを与えそうなので、こちらも少し時間をあけて、春先ぐらいを目処に実施しようと思います。

YouTubeでも真柏盆栽の作り方を配信中

今回紹介した真柏の盆栽を作る方法は、YouTubeで動画の形でも配信しています。

こういったDIY系の作業は、文章で読んでももちろん理解できますが、実際の作業の様子を動画で確認したほうが分かりやすい部分も多いと思います。作業の手順は基本的に全て動画に収めておいたので、ぜひYouTubeのほうも見てみてくださいね。ついでにチャンネル登録もお願いします!

YouTubeチャンネル

真柏盆栽の作り方まとめ

今回は、K-ki(K-ki@AquaTurtlium)が初めて挑戦した盆栽づくりの様子を紹介しました。始めは難しそうだな、という気持ちが強かったですが、やってみた感じだととりあえず作業自体はそんなに難しくはなかったです。

ただ、管理方法を中心に正直まだまだわからないところがたくさんあります。まあ、とりあえずは長く楽しめたら良いなーという感じです。今後も進捗があれば適宜ブログやYouTubeで紹介する予定なので、楽しみにしていてください!

K-ki

K-kiはまだまだ盆栽初心者なので、詳しい人は優しく教えてくれると嬉しいです。よろしくおねがいします!

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K-ki

K8ki・けーきはK-kiのシノニム。 AquaTurtlium(アクアタートリウム)を運営しています。 生き物とガジェットが好きなデジタル式自然派人間。でも専門は航空宇宙工学だったりします。 好きなことはとことん追求するタイプ。

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