アクアリウムという趣味は、いつも上手くいくものではありません。時には水槽の様子がおかしくなり、どうにもならなくなってしまうこともあります。そういう意味では、アクアリウムと水槽リセットとは、切っても切れない間柄といえるかもしれません。私ももちろん例外ではなくて、特に20cmキューブ水槽は上手く行かなくなってはリセットを繰り返しています。
そしてつい先日、またも20cmキューブ水槽をリセットしました。その様子はTwitterでリアルタイムに紹介していたので、もしかしたら見てくれていた方もいるかもしれません。ということで今回は、私の20cmキューブ水槽のリセットを例に「水槽リセット」というものについて考えていきます。
水槽リセットまでの経緯
以前から時々記事にしていましたが、20cmキューブ水槽には藍藻が発生してしまいました。
アクアリウムの厄介なコケの代表格・藍藻(シアノバクテリア)について解説しています。藍藻とは何か、発生原因は何か、どんな被害を及ぼすのか、どんな対策・駆除方法があるのか等を紹介しています。確実な効き目のある薬品も紹介しています。 アンチグリーンと代用品 オキシドールを解説します。成分やコケ駆除の仕組み、毒性、使い方等を紹介します。また実際に使用した様子もまとめています。アンチグリーンやオキシドール以外にエクスタミン等の藍藻除去薬も紹介しています。
水草水槽の厄介なコケ!藍藻(シアノバクテリア)対策と駆除
藍藻駆除!アンチグリーンの使い方とオキシドールでの代用法
私もこの藍藻を撲滅してやろうと色々と手を尽くしたんですが、結局3ヶ月くらいかけても駆除することはできませんでした。ここまで来てしまえばもはや仕方ないので、水槽のリセットを行うことを決めたというわけです。
20cmキューブ水槽のタンクデータ
残念ながらリセットをすることになってしまった水槽のタンクデータを簡単に紹介しておきます。これを踏まえて、なぜリセットするような自体になってしまったのかも考えてみます。写真はまだ藍藻も発生しておらず、綺麗に維持できていた頃のものです。
水槽 | 20cm四方のアクリルケース |
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ろ過フィルター | 改造外掛け式フィルター |
照明 | 自作吊り下げ照明 |
ヒーター | なし |
クーラー | 自作冷却ファン |
底床・レイアウト素材 | 水草一番サンド(パウダー・ノーマル) 渓石(ADA) |
生体 | ミクロラスボラ・ハナビ ミナミヌマエビ ヤマトヌマエビ |
水草 | ショートヘアーグラス サムライモス ミクロソリウム・プテロプス |
自作だの改造だのが多いですが、そもそも水槽がちゃんとしたものではなくアクリルケースを流用している点からも分かるように、なるべく安価に維持することを目指していた水槽です。
とは言ってもケチって必要な設備を整えなかったりはしていません。ヒーターがないのも低温に強い生体を選んでいるからですし、水草一番サンドも安いですがGEXの良心とも言うべき良質のソイルです(パウダータイプが廃盤になったのは本当に残念です)。一体何が悪かったんでしょうか。
問題点
外掛け式フィルター
まず一つ心当たりとしては、「改造した外掛け式フィルターに濾材を詰め込み過ぎた」というのがあります。
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藍藻の発生源を特定!原因は改造した外掛け式フィルター!?
水草水槽の大敵・藍藻ですが、生物濾過仕様に改造した外掛け式フィルターがその原因となる可能性があります。想定外の使用法なので水流低下や遮光不足が藍藻等のコケ発生の原因となりえます。実際の藍藻発生事例と対策方法を紹介します。
以前記事にもしましたが、20cmキューブ水槽では吸着濾過から生物濾過へと改造した外掛け式フィルターを使用していました。この改造によってフィルター内部の水流が弱まり、藍藻の発生につながってしまったと考えられます。またフィルターの素材がクリアタイプのプラスチックだったことも、遮光が不十分になり藍藻発生の一因となったと思います。
実は同じような原因で、GRASS DESIGNのゾエさんも藍藻が発生したということでした。外掛け式フィルターは便利ですが、上手く使わないとこんな問題も起こってしまうんですね。
参考小一時間で完了!佗び草と定番の水草で小型水槽をリセットしました。
小型水槽+ショートヘアーグラス+水草一番サンド
もう一つ原因だと思っているのが、「小型水槽+ショートヘアーグラス+水草一番サンド」という組み合わせです。実はショートヘアーグラスの草原風レイアウトには、ショートヘアーグラスが密に生えすぎて水の流れが淀み、藍藻が発生しやすいとい弱点があります。
加えて20cmキューブ水槽というかなり小型の水槽と、水草一番サンドという栄養分の豊富なソイルも原因になった可能性があると思います。このレイアウトでは水草はショートヘアーグラスとモスとミクロソリウムだけで、肥料をよく吸収するような有茎草は入れていませんでした。あくまで推測ですが、水草一番サンドからたくさんの肥料が溶出し、それを小さな水槽の中のショートヘアーグラスだけでは吸収しきれず、飼育水が富栄養化してコケが生えやすい環境になっていた可能性があると思います。
藍藻が原因でのこの水槽のリセットは2回目で、やはり小型水槽は難しいということを再確認することになりました。
水槽リセットに至る原因のまとめ
上で紹介したように、今回のリセットの原因は藍藻の発生で、つまり「水槽の崩壊」ということができます。その他の水槽リセットに繋がる要因としては
- レイアウトの大幅変更
- 病気の蔓延
- ソイルの有効期限切れ
などが挙げられると思います。水槽のリセットについては、以前に書いた以下の90cm水槽のリセットを紹介する記事にも詳しいことが書かれています。
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90cm水槽を例に水槽リセットの方法を解説!コケや病気対策に有効
アクアリウムで避けては通れない水槽のリセットについて、90cm水槽を例にリセットの理由・目的や構想の立て方、レイアウト解体や再構成の手順などを紹介します。流木と石組で美しい亀飼育のレイアウト水槽ができたと自負しています。
興味のある方はのぞいてみて下さい。
新レイアウトの検討
ここまでで、「外掛け式フィルターの水流低下」と「ソイルによる飼育水の富栄養化」などを今回の藍藻発生の主な原因と推測しました。それを踏まえた上で、次のレイアウトを考えて生きます。
まずメインの水草にショートヘアーグラスを使うのをやめようと思います。どうしても藍藻が発生しやすいですし、もう2年近くショートヘアーグラスをメインに据えてきたので飽きてしまいました。また、ソイルを使うのもやめようかと思います。今回水槽をリセットするものの、リセット後3ヶ月位で水槽をたたむ可能性が高いからです。3ヶ月でソイルを捨ててしまうのはちょっと勿体無いですしね…。
次のレイアウトでは、サムライモスをたくさん増やしてサムライモス主体のレイアウトを作ってみたいと思います。サムライモスはかなり綺麗ですし、販売量も多くない貴重な国産コケです。これをふんだんに使えばかなり私好みのレイアウトができそうな気がします。
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国産美種「サムライモス」の育て方!ポイントはCO2の添加
日本原産のモスであるサムライモスの育て方を紹介します。サムライモスは南米ウィローモスのような綺麗な三角葉を展開する小型のモスで、水槽の水草レイアウトでも存在感を出せます。二酸化炭素(CO2)を添加すると育成しやすいです。
上の記事でも紹介していますが、サムライモスはやや硬度のある水を好みます。そういった点でも、ソイルの使用をやめるという今回の趣旨に合致しています。ということで、底砂は田砂を使用することにして、リセット後の水槽は陰性水草レイアウトとすることにします!
陰性水草レイアウトへ向け用意するもの
- 田砂
- ブランチウッド(流木)
- 酢(黒髭コケの除去用)
水槽リセットの際に用意するものは、どんなレイアウトからどんなレイアウトへ変えるかによってまちまちですが、一応今回のリセットのために私が用意したものをまとめました。上の方にリセット前のタンクデータをまとめていますが、そこで挙げたものをもう一度書いてはいません。もちろん水槽・照明・レイアウト素材・生体などは新レイアウトへも流用しています。
完全にリセットする場合にはろ過フィルターは流用せず、濾材も消毒して濾過を一から再立ち上げしますが、今回はそこまでせずにろ過フィルターも流用しています。濾材の一部には藍藻が付着していたものもあったので、それは取り除いておきました。
陰性水草レイアウトへ向けた水槽リセットの手順
水槽リセットの理由と新しく作る水槽レイアウトのイメージ、そして用意するものを紹介したので、ここからは具体的な水槽リセットの手順を紹介していきます。
熱帯魚やエビを隔離する
まずはリセットする水槽の生体を隔離しておきます。20cmキューブ水槽にはミクロラスボラ・ハナビが4匹、ミナミヌマエビが6匹、ヤマトヌマエビが3匹いたので、それらを全部取り出しました。リセット後に飼育水を流用するのであれば、このときに必要な分の飼育水を取り出しておきます。
生体の隔離先はバケツなどで十分ですが、大規模なリセットで日をまたいだりするのであれば、水槽に簡易的なろ過フィルターなどを設置したところに隔離するのが良いでしょう。バケツにエアレーションをするだけでもしばらくの間は大丈夫だと思います。
フィルター・レイアウト素材などを掃除する
熱帯魚やエビたちを隔離したら、フィルターやレイアウト素材を水槽から取り出して丁寧に洗っていきます。
まずは外掛け式フィルター。歯ブラシを使って内部まで洗います。この外掛け式フィルターは藍藻発生の原因である可能性が高いので、できるだけ丁寧に洗っておきます。
レイアウト素材として使っていた渓石も、藍藻や黒髭コケが付着してしまったので歯ブラシで磨き洗いをしました。石はコケが付くと色味が変わってしまうので、磨くと綺麗になったことがよく分かります。多少のコケならむしろ味があって良いとも思うのですが、黒髭や藍藻はやはり駆除しておきます。
歯ブラシでの磨き洗いが終わったら、黒髭コケが生えていたところにはハケで酢を塗っておきます。酢は酸性であり、黒髭コケに塗りつけるとかなり効果的に駆除することができます。歯ブラシで磨いた後で黒髭コケが生えていたところに酢を塗っておけば、わずかに残った黒髭の根元部分もしっかり除去することができます。酢がついたまま水槽に入れると飼育水を酸性に傾けてしまうので、塗り終わってから30秒ほど経ったら水ですすいで酢を流しておきます。このように酢を洗い流しても、十分な効果を得ることができます
やや大きめサイズの渓石には、サムライモスとミクロソリウム・プテロプスを活着させていました。このミクロソリウムはリセット後もレイアウトに加えますが、活着根がかなり伸びてしまっています。
見栄えが悪いので思い切って活着根をばっさりカットしてしまいました。あまりごちゃごちゃしていると藍藻の発生源になります。実際にこのカットした活着根の一部にも藍藻が生えてしまっていました。
カット後はこんな感じになりました。ずいぶんとスッキリした印象です。ここまでしておけばしばらくは藍藻にやられたりもしなさそうです。
水槽を綺麗に洗う
水槽のフィルターやレイアウト素材を取り出したら、水槽本体の洗浄を行います。まずは水槽に残っている水草や底床を取り出します。
ショートヘアーグラスの草原レイアウトだったので、かなり根張りは良いです。
こんな感じで端っこを引っ張れば、全体がくっついてきます。ショートヘアーグラスの絨毯をこうやって剥がすのは結構楽しいです。リセットの一番楽しいところかもしれません(笑)
今回は剥がしたショートヘアーグラスは捨てました。次のレイアウトには使わないですし、藍藻まみれなので引き取り手もいないでしょう。夏場なら水上化しても良かったんですが、あいにく真冬なので水上化する前に枯れてしまいます。
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余った水草を水上化!水上葉でお手軽ストック&簡単増殖!?
調子良く水草水槽を維持していると、トリミングで余った水草をどうするか悩まされます。余った水草を捨てずに有効活用する方法として、水上葉へと水上化させて水上栽培でキープする方法を紹介します。急に水草が欲しくなった時にも役立ちます。
ちなみに以前にはこんな感じで余ったショートヘアーグラスを水上化したこともあります。その方法は上のリンクにまとめているので、良かったらご覧ください。
ショートヘアーグラスを捨てた後の水槽はこんな感じ。まだソイルが残っています。使い古しのソイルは水草の水上栽培に使えるので、私はいつも捨てずにとっておいています(捨て方がよくわからないというのもあります…)。とりあえず小さめの発泡スチロール箱に移しましたが、春まではそのままかも…。
ここまできてやっと水槽が空になりました。フィルターやレイアウト素材と同じように、空になった水槽も歯ブラシで磨きました。ただ途中でアクリルケースであることを思い出し、傷がつくかなーと思ってメラミンスポンジでの磨き洗いに変更しました。まあどっちでもそんなに変わりはないんですがね。
病気が蔓延した時や藍藻などがあまりにしつこい時など、場合によっては塩素系漂白剤などで水槽を消毒することもあります。今回は消毒は行いませんでしたが、病気やコケを絶対に完全に駆逐したいという方は消毒するのも良いと思います。ただしその場合は飼育水や濾材も流用せず、一度殺菌・消毒したものを利用することになるので、立ち上げに時間がかかることは覚悟しておいて下さい。
これで水槽が綺麗になりました。これでリセットの前半の工程「解体」は終わりです。次は新しいレイアウトを構築していきます。
レイアウト素材を準備する
新しいレイアウトを作るため、まずはレイアウト素材を準備します。リセット後のレイアウトは流木をメインにした陰性水草レイアウトにするので、流木にはサムライモスを活着させるためにテグスで巻きつけておきます。
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水槽レイアウト用流木「ブランチウッド」の概要&あく抜き方法
ブランチウッドの解説とあく抜き方法の紹介やよくある問題と対処法を紹介します。購入したアクアショップ「アクアリウム ボノ」も紹介します。ブランチウッドは形が良い物が多く、綺麗なレイアウトが簡単に作れるオススメの流木です。
使用する流木は、こちらの記事でも紹介した「アクアリウム ボノ」の新春セールで購入したADAのブランチウッドです。サムライモスはミクロソリウムの活着根といっしょにトリミングしておいたものを使用します。
十日ほどかけてあく抜きをしたところ、最初は浮いていたブランチウッドもなんとか沈むようになりました。まだアクは残っていて水槽に入れると水は茶色くなってしまいますが、まあ大したことではないので気にしません。ブラックウォーターだと思えばいい感じに思えてくるでしょう。
サムライモスを巻き付けるとこんな感じになります。あまりサムライモスの量がないので木肌がむき出しになっている所も多いですが、増えてきたら巻き直します。ちなみに流木へモスを巻きつけて活着させる方法は以下の記事で紹介しています。
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しっかり活着してほしい!流木等へのモスの巻きつけ方まとめ
水草水槽レイアウトで頻繁に利用されるウィローモスなどのモス(苔類)を流木や石に巻きつけて美しく活着させる方法を解説します。モスの種類・流木・糸の選び方や巻き付け方のコツ、より綺麗な水景にするための一手間などを紹介します。
当ブログの中でもかなりの人気記事なので、ぜひこっちも読んでくださいね。
水槽をレイアウトしていく
レイアウト素材の用意ができたら、いよいよ水槽をレイアウトしていきます。まずは底砂を敷きつめます。
今回利用したのは、砂礫系の底砂として定評のある「田砂」です。明るめの色合いでスッキリとした印象を与えてくれます。個人的に結構お気に入りの底砂です。以前90cm水槽用に10kg購入したのですが、かなり余っていたのでそれを使いました。
田砂を水槽に敷いた様子です。水槽の底床って当然ながらいつも濡れていて、乾いた様子を見ることってあまり無いです。色合いとかも濡れている時とは微妙に違うんですよね。私は田砂の濡れた状態も好きですが、なかなか見られないこの乾いた状態も好きなんです。水槽の底に乾いた底床だけが敷かれている状態が、これから新しいレイアウトが出来上がっていくというワクワク感を与えてくれるからかもしれません。
田砂を用意して、水槽の底に軽く敷く。こういう乾いた田砂好き。 pic.twitter.com/oWtFb9Nrat
— AquaTurtlium (@AquaTurtlium) 2015, 1月 14
そんなことを思ってTwitterにすごいざっくりとポストしてみたんですが、全然中身が無いにも関わらず意外に多くの人がふぁぼってくれました。実は多くの人が思ってるポイントなのかもしれません。乾いた田砂、イイですよね?(笑)
底床が整ったら、次は流木をレイアウトしていきます。購入した時には、「まあ何とか入るやろ」と思って買ったブランチウッドが予想以上にピッタリサイズで焦ります。むしろぴったりすぎてミクロソリウムが活着した石とかを入れるスペースがない…。
石はなんとか上手くねじ込んで新しいレイアウトが完成しました。…けど何か思っていたのと違う。流木が主張しすぎてえらくボテッとした印象のレイアウトになってしまいました。
当初の予定では、水槽の中央に見えている流木の固まり状の部分は横から見るような感じになって、見る人にはあまり圧迫感を与えないようになるはずでした。しかし流木のサイズが思った以上に水槽にピッタリで、写真のような向きでしか水槽に入らず、かなりもさっとしたレイアウトになってしまいました。
あまりにもひどいので流木を90°回転させました。こうすれば正面からは流木の固まり状の部分がわからなくなるので大分スッキリした印象になります。個人的に、陰性水草レイアウトは空間を広く使ったスッキリ・涼しげなレイアウトが映えると思っているので、こっちの方が気に入りました。これでめでたく水槽のリセットは完了です!
ただあとから気づいたんですが、バックスクリーンの下の部分が何だか寸足らずになってしまっています。そういえば昔90cm水槽のバックスクリーンを自作した時にでたあまりで20cmキューブ水槽のバックスクリーンも作ったものの、大きさが足りなかったんでした。
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今まではソイルの厚みで隠してたんですが、ソイルをやめて田砂の薄敷になったので隠せなくなってしまいました。これはまたあとで修正しないといけませんね…。
陰性水草レイアウトを作る水槽リセットのまとめ
ショートヘアーグラスの草原レイアウトをリセットし、陰性水草レイアウトを作るまでの様子を紹介しました。水槽リセットを決断する判断基準や、リセットの手順が参考になれば幸いです。水槽のリセットは中々大変な作業で根気が入りますが、リセットされる方はがんばってくださいね。リセットについて説明する途中でかなりたくさんの過去記事を紹介しましたが、それらもぜひ読んでみて下さい!