ボトルアクアリウムにおすすめの水草10種類:適応水温が鍵!

ボトルアクアリウムにおすすめの水草10種類:適応水温が鍵!

ここ数年、人気上昇中のボトルアクアリウムですが、可愛らしい見た目に反し維持・管理が簡単でないことはあまり知られていません。水量が多いほど水質が安定し熱帯魚や水草にとって暮らしやすい環境になるのはアクアリウムの世界では半ば常識なのですが、ボトルアクアリウムに限って言えばこの常識もまだ浸透しきっていないように思えますね。

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ボトルアクアリウムにチャレンジするなら、もちろんボトルや水槽の管理技術を磨くべきですが、育てやすい水草・熱帯魚を厳選して飼育するという工夫も重要です。そこで今回は、ボトルアクアリウムの厳しい環境も耐えてくれる、丈夫で育てやすい水草を10種まとめてみました。基本的に育成が簡単な順に紹介していきます。

ボトルアクアリウムにおすすめの丈夫な熱帯魚・エビ・貝 10種まとめ
人気上昇中のボトルアクアリウムでは、通常のアクアリウムよりも水量が少なく厳しい環境になるため、出来る限り丈夫な生体を選ぶ必要があります。ボトルアクアリウムでの飼育に向いた、適応温度範囲が広く、酸欠に強く、小型の熱帯魚・エビ・貝を10種類紹介します。

ちなみに、ボトルアクアリウム向きの熱帯魚はこちらのページで紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

ボトルアクアリウムの水草に求められるもの

ボトルアクアリウムはいろいろな種類があるアクアリウムの中でも、かなり特殊な環境です。特筆すべきことは色々ありますが、特に気をつけなければいけないのは、極端に水量が少ないこと、ろ過フィルターを使用しない場合が多いことでしょう。

このような特殊な環境で水草を育成する際には、どんな性質を持っていると有利なのか、まずは簡単にまとめておきましょう。

育成可能な温度が幅広いこと

一つの重要なポイントは、適応可能な水温の範囲です。水量が少ないボトルでは、外気温の影響を受けて水温が変化しやすいです。その上、ボトルの小ささからヒーターや冷却ファンが設置されないことも多く、一年を通じた水温変化の幅は非常に広いと言えるでしょう。

そのため、このような環境でも年間を通じて安定した生育が見込める、適応温度範囲の広い水草を選ぶのがとても大切です。

二酸化炭素の添加を必要としないこと

二つ目のポイントとしては、光合成に必要な二酸化炭素の要求量を挙げておきます。

水草も植物である以上、生きていくためには二酸化炭素と光を利用した光合成が必要です。水中には二酸化炭素が少ないため、アクアリウムでは二酸化炭素を強制的に水に溶かしこむ「強制添加」がよく行われますが、ボトルアクアリウムでは水量が少ないために、その副作用である水質の酸性化や魚・エビの酸欠が発生ししやすいため、基本的に強制添加は行いません。

そのため、水草を育てるためには、ボトル内の水は二酸化炭素が不足した状態になりやすいのです。従って、ボトルアクア用の水草には、こういった環境に対する耐性も必要になります。

水中の養分をよく吸収すること

さらにボトルアクアリウムでは、容器が小さいためろ過フィルターも設置しないことが多いです。その結果、通常の水槽よりも水が汚れやすい環境になっています。

ボトルアクアリウムのろ過方法:小さなボトルの水質管理
ボトルアクアリウムは水量が少なく、水質が不安定になりやすい点が問題です。そこで、ボトルアクアでろ過を適切に利用し、良い水質を維持する方法を考えます。ただし、飼育容器が小型のためろ過フィルターが設置しづらく、ろ過の効果も限定的なため、水換えも非常に重要です。

水の汚れの原因は、熱帯魚に与えたエサの食べ残しや生き物の死骸、枯れた水草などです。こういった有機物が炭素を含むのはよく知られていますが、実は窒素も多く含んでいることはあまり知られていません。ところで、植物の三大肥料といえば窒素、リン酸、カリウムですよね。そう、お察しのとおり、これらの水質悪化の原因となる物質は、水草にとっての肥料にもなるのです。

そこで、ろ過フィルターを設置しないボトルアクアでは、水草に肥料としてこれら汚れの原因となる物質を吸収させ、水質悪化を防ぐという考え方が重要になります。特に、有機物が分解される初期段階で発生し、毒性も強いアンモニア態窒素を肥料として積極的に吸収してくれる水草はかなり重宝します。

ウィローモス

ウィローモスは、ほとんどどんな環境でも育つ、アクアリウム屈指の丈夫な水草です。夏の高水温も冬の低水温も当然のように耐え、もちろん二酸化炭素の添加も必要としません。

レイアウト用の流木や石に木綿糸などで巻きつけておけば、自然に活着(着生)してくれるところも、管理が簡単で便利です。

ただし、モス類(苔の仲間)全般に言えることですが、成長が遅いため養分の吸収量は十分とはいえません。ボトルアクアリウムの水質浄化よりも、ボトル内の美観を簡単に向上させるような役割を期待しましょう。

南米ウィローモス

南米原産の苔の仲間である南米ウィローモスは、ウィローモスによく似ているものの、色合いが明るくより形の整った(三角形に近い)葉を展開する水草です。ウィローモスほど強力ではないですが活着力もしてくれるため、流木などに着生させて楽しむことも出来ます。その際は木綿糸よりも、テグスのような水に溶けない糸を使うほうが扱いやすいです。

きれいに整った葉を展開するため、モスが集まってできる茂みも美しいものになります。特にエビの仲間とは相性がよく、エビにとっての良い隠れ家になる代わり、葉についた堆積物などを食べて掃除してもらうことで良い状態をキープしやすくなります。

強靭さではウィローモスにやや遅れをとりますが、レイアウトの美しさでは南米ウィローモスのほうに軍配が上がります。好みに応じて好きな方を使いましょう。

マツモ

「マツモ神」の異名でも知られる水草で、養分の吸収量が多く、活発に光合成をして、成長速度が速いことから、増えたら捨て増えたら捨てという使い方でボトルアクアリウムの水質浄化に貢献してもらうのも良いでしょう。大抵のアクアショップなどで安く販売されており、入手性にも優れます。

また、底床に根を張ることのない浮遊性の水草なので、ソイルや大磯などの底床に植える必要がなく、管理が非常に楽なのも長所です。管理の簡単さを重視したベアタンクでも活躍してくれます。

アナカリス

アナカリスもマツモとよく似た役割を果たす、養分をよく吸収して成長速度が速い、ボトル内の水の富栄養化を防いでくれる水草です。マツモト違って根が生えてきますが、浮かせたままでも育てられるのは同様です。

アナカリスの正式名称は「オオカナダモ」で、もともとは南米に生息していた外来種です。「カナダモ」という北アメリカ原産の水草に似ていたことからこの名前が付いていて、カナダ原産ではないんですね。

ロタラ・ロトンディフォリア

ロタラ・ロトンディフォリアに代表されるロタラの仲間は、マツモやアナカリスのように浮遊して生育することはなく、しっかりと根を張って育つ水草です。そのため、ソイルなどを利用して底床環境を整える必要がありますが、ボトルアクアリウムをより美しく見せてくれることは間違いありません。

こういったタイプの水草は、基本的にマツモやアナカリスと比べると育成が難しい傾向にありますが(というよりマツモ・アナカリスが異様に簡単なだけ)、ロタラ・ロトンディフォリアはかなり丈夫で、二酸化炭素も必要とせず、適応できる水温の幅も広いです。また、根から栄養分をよく吸い上げ、早いスピードで成長するため、水質の浄化効果も高いと言えます。

色合いは明るい緑から薄い赤色で、調子が良いと赤みが強くなります。育成は簡単ながら見た目の美しい水草でもあるので、有茎草主体のボトルアクアリウムを作るならぜひ利用したい種類です。

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アマゾンフロッグピット

浮草は葉が水上に出ていて二酸化炭素や光を効率的に吸収できるため、非常に強靭でよく増える種類が多いです。アマゾンフロッグピットもその例に漏れず、繁殖力が旺盛で夏場は特によく増え、水中の余分な養分を吸収してくれるため、水質浄化の役割が期待できます。

ただし、ものすごいスピードで増えて水面下の水草に光が当たりにくくなってしまうことも多いので、適度に間引く必要があります。また、気温の下がる冬場は、ヒーターで水温をある程度高く保っていたとしても、夜間などに気温が下がるためかなり調子を落とします。

浮草を主体に据えてボトルアクアリウムを作り込むのなら、冬場はあえて水温も下げ、ボトル内の生き物の活性を落としてしまい、水が汚れにくくするのも一つの方法と言えるでしょう。

サルビニア・ククラータ

サルビニア・ククラータは、アマゾンフロッグピットと同じ浮草の一種です。調子が良いと葉が丸まって筒のような立体的な形に変化する、特徴的な姿をしています。アマゾンフロッグピットではありきたりなので、少し変化を出したいという人におすすめです。

ヘアーグラス

前景草の定番であるヘアーグラスも、意外とボトルアクアリウムでの育成に向いています。前景草というと高光量を要求するイメージがありますが、ヘアーグラスはある程度の低光量には耐えられます。CO2もそこまで必要としません。

上手くハマればよく増え絨毯レイアウトを目指すのも難しくありませんが、密な茂みを作るため、水が淀みやすいボトルアクアリウムではコケの発生を常に気にかけておいたほうが良いでしょう。こまめな水換えは欠かさないようにしてください。

もちろん、近縁のショートヘアーグラスも同様にボトルアクアリウムで育てられます。

エキノドルス テネルス

ショートヘアーグラスとよく似た前景草の「エキノドルス・テネルス」も、前景草らしからぬ丈夫さ、育て易さで、ボトルアクアリウムでの活躍が期待できます。低光量だと葉が長くなる傾向にありますが、明確な前景、後景の区別がほぼないボトルアクアでは大きなデメリットにはなりません。光量がある環境では赤みが増す傾向にあります。

また、あえて葉の長い「エキノドルス・テネルス sp.ロングリーフ」という品種を植えるのも、独特の雰囲気を作れて良いと思います。

クリプトコリネ

熱帯魚に与えたエサの残りなどの有機物は、水中でバクテリアにより次第に分解されていきます。大まかに言えば、アンモニア→亜硝酸塩→硝酸塩という流れで徐々に毒性を減らしながら分解されるのです。

従って、この中ではアンモニアが最も毒性が高く、有機物分解の初期段階で発生する物質であるため、一刻も早く水槽内から取り除かなければいけません。通常はろ過フィルターを使て分解しますが、ろ過フィルターを設置しないことの多いボトルアクアリウムでは、水草による吸収が重要な事は既に書いたとおりです。

ただし、植物には、アンモニア(NH4+)として窒素を吸収することを好む種類と、硝酸(NO3)として吸収することを好む種類が存在します。ろ過フィルターを設置しないため短期的なろ過能力を向上させたいボトルアクアでは、特にアンモニア態窒素を好む水草を積極的に利用したいところです。

その候補としてこのページでは、クリプトコリネの仲間を挙げておきましょう。特に、クリプトコリネ ウェンティーグリーンという品種は、この仲間の中では丈夫で育てやすいためおすすめです。

ただし、クリプトコリネの仲間は環境の変化に弱く、水質が変化すると溶けるように葉を落としてしまうことがあります。一度水槽の水質に慣れればタフですが、水量の少ないボトルアクアでは立ち上げがやや難しいといえるでしょう。

その他のボトルアクア向けおすすめ水草

ここまでで、水量が少なく厳しい環境になりやすいボトルアクアリウム向けに、10種類の水草をおすすめしました。しかし、ボトルアクアでの活躍が期待できる水草はもちろんこれだけではありません。

そこで以下に、文量の都合で細かい紹介は避けるものの、ボトルアクアにぜひ使ってみて欲しい水草をまとめておきます。上に好みの水草がなかった人は、こちらも参考にしてくださいね。

沈水性植物

  • カボンバ
  • バリスネリアの仲間

陰性水草の仲間

  • ミクロソリウムの仲間
  • アヌビアスの仲間
  • ボルビティスの仲間

丈夫な有茎草

  • パールグラス
  • ピグミーサジタリア
  • アメリカンスプライト
  • ウォータースプライト
  • ナヤス

今回は、ボトルアクアリウムと相性が良い水草を紹介しました。ボトルアクアを始めようと思っている人は、ぜひボトルアクア向けのおすすめ熱帯魚一覧のページと一緒に参考にしてくださいね!

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