こんにちは!アクアリウムに熱帯魚、爬虫類や両生類等のエキゾチックアニマルをこよなく愛するK-ki(K-ki@AquaTurtlium)です。
前回の更新から少し時間が空いてしまいましたが、今回はそれを補うだけのビッグニュースを用意してます。タイトルにもある通り、K-kiが開発したウェブサービスがリリースされました!
サービスの名前は「RIUM」です。RIUMを利用すれば、アクアリウムやテラリウムといった生き物の飼育環境、そしてそこで飼育する生き物自身の情報を管理・共有することができます。今回はこの「RIUM」という新しい試みについて、少し紹介させてもらいます!
飼育データ管理・共有サービス「RIUM」とは
今回紹介する「RIUM」は、当サイト「AquaTurtlium」を運営するK-kiが、個人で開発したウェブサービスです。実は2018年の年末に、アクアリウム用品の価格比較サイトとして一度リリースしていたので、もしかすると使ってくれたことのある人もいるかも知れません。
新しいRIUMは、更新停止中だったアクア用品価格比較サイトとしてのRIUMを復活させるとともに、大幅に機能を追加して飼育データ管理・共有サービスとして生まれ変わらせたものです。
RIUMでできること
上にも書いたとおり、RIUMでは飼育データの管理と共有ができます。これはもう少し細かく分けると、「飼育生体管理」「飼育環境管理」「飼育用品管理」の3つに分類されます。それぞれの項目でどんなことができるのか、詳しく説明していきましょう。
飼育生体管理
飼育生体管理としては、飼育している生き物の種類・性別・年齢などの情報や写真・動画を登録することで、対象となる生体の情報をRIUM上で一元管理できます。さらに、体長・体重などの数値データを記録すれば、グラフにして可視化することも可能ですし、日々の様子を飼育記録としてメモのように残すこともできます。
つまり、生き物を飼育する上で重要な「記録する」という作業が、RIUMを利用することで簡単・便利にできるようになるのです。生き物の記録を日々残しておけば、体重減少などいつもと違う様子をすぐに発見することができ、上手な飼育・管理に近づくことができます。
飼育環境管理
RIUMでは、生き物だけでなくその飼育環境も管理することができます。熱帯魚ならアクアリウム、爬虫類・両生類ならテラリウムやアクアテラリウムというように、それぞれの生き物は自然下での生息環境に近づけた飼育環境で飼われているはずです。これらの飼育環境の状態は、そこで飼っている生き物に強く影響を与えるため、生き物同様に記録して管理するべきです。
飼育環境管理でできることは飼育生体管理と基本的に差はありませんが、特に水温、気温や湿度などの数値データを丁寧に記録をして、飼育環境の状態を正確に把握・記録する使い方がおすすめです。
飼育用品管理
RIUMで管理する飼育生体や飼育環境には、それぞれに使用している飼育用品を登録することができます。飼育生体ならエサやサプリメント、飼育環境なら環境を構成する水槽、ライトやろ過フィルターなどを登録すると良いでしょう。
RIUMはもともとアクアリウム用品の価格比較サイトだったこともあり、非常に多く(リリース時点で16000種類以上)の飼育用品データが登録されています。これらの飼育用品データから使用しているものを選択して登録しておくことで、自分が使っている飼育用品が何かわからなくなることを防げますし、消耗品などをリピートする際は、RIUMの価格比較機能を利用して最安値で販売してるショップを簡単に見つけ出すことができます。
RIUMのはじめかた
どうでしょう?RIUMに少しは興味を持ってもらえたでしょうか?試行錯誤しつつかなり頑張って開発したので、まずはユーザー登録して水槽や生体を1つだけでも登録してみてくれると嬉しいです!
RIUMをはじめるためのユーザー登録はとっても簡単です。以下のリンク先でユーザー名・メールアドレス・パスワードを入力すれば、入力したメールアドレス宛に確認メールが届きます。メールに記載されているリンクをクリックすれば、それだけでユーザー登録は完了です。
さらにTwitterアカウントを持っている人なら、「Twitterで登録」を選んでアプリケーションの連携を許可するだけで、RIUMにユーザー登録することができちゃいます!
ちなみに、登録された飼育生体・飼育環境・飼育用品のデータを見るだけならば、ユーザー登録は不用です。飼育用品の最安価格を探す機能も、ユーザー登録なしで利用できます。
ユーザー登録までするかは悩むけど、そこそこ興味はあるという方は、まずこちらのリンクからRIUMがどんなサイトか覗いてみてくださいね!
飼育データを管理する目的とメリット
さて、ここまではRIUMでできることやRIUMを使いはじめるための方法を紹介してきました。ここからは少し視点を変えて、「なんでこんなサービス作ったの?」という話をしてみようかと思います。
RIUMでできるのは、すでに説明したとおり飼育データの「管理」と「共有」です。このうちまずは「管理」についてお話していきましょう。
飼育生体や飼育環境のデータを記録し、それをすぐに見返せる状態を維持することが飼育データ管理です。この重要性は生き物を飼っている人ならわかると思いますが、こまめに記録をつけておくことが、生体の病気や飼育機材の故障などのトラブルに早期に気づくための大きなヒントとなります。異変にすぐに気づいて早めに対応できる、これが飼育データを管理する目的ですね。
しかし、水温等の数値データやテキストや写真による飼育記録、使用している飼育用品の情報など、飼育データは多岐に渡るため、それらを一元管理する良い手段が今まではありませんでした。RIUMはこのような飼育データを一元的に管理するツールであり、「飼っている生き物や維持しているアクアリウムのことはRIUMを見れば全部わかる!」という状態を作り出すことを目指しています。
煩雑になりやすい飼育データ管理を簡単にできる、それがRIUMで飼育データを管理するメリットということです。
飼育データを共有する目的とメリット
生き物を飼う際は、他の人の飼育データを参考にする場合も少なくありません。ネット上でも多くの人が色々な生き物についての情報を共有してくれていますが、それぞれが独自のフォーマットで情報を提供しているため、同じ飼育方法を再現しようとしても、水温、気温、湿度などの細かい設定値がわからなかったり、使っている飼育用品がわからなかったりと、飼育方法の再現性を確保できるまでの十分な情報になっていない場合が多いです。
しかしRIUMは、「飼っている生き物や維持しているアクアリウムのことはRIUMを見れば全部わかる!」という状態を目指して飼育データを管理するためのツールです。ここに蓄積したデータを参照すれば、飼育方法の再現性確保に必要な情報が揃う可能性は高いと言えるでしょう。
RIUMに飼育データを記録しておけばそのデータが公開されるため、同じ生き物を飼育方法で悩んでいるの手助けをすることに繋がります。もちろん、自分が他の人の飼育データを参考に、飼育方法のブラッシュアップをすることも可能です。飼育データを自分だけのものにするのではなく広く公開することで、同じ生き物を飼っている人同士で飼育方法の改善サイクルを回すことが出来るのが、飼育データを共有するメリットなのです。
生き物飼育の未来のために飼育データの管理と共有をしてほしい
もう一つ、生き物を飼っている人に知っておいてほしいことがあります。
近年、世界中で野生生物の減少や生態系の破壊が問題となっていることは、何となくみんなわかっていると思います。しかし認識を改めてほしいのは、これは生き物がかわいそうとかそういう次元の問題ではなく、「野生生物」や「生態系」という人間にとっての重要な資源の減少として世界的に認知されている、ということです。
そしてこの問題には、私たちのような生き物好きが世界中の生き物を捕まえて飼育していることが少なからず影響を与えています。このままでは、生き物の飼育という趣味は人類にとっての資源の浪費とみなされ、野生生物の捕獲や飼育に対する規制が厳しくなり、生き物飼育に大きな制限がかかる日も遠くはないでしょう。
本来、生き物が好きで飼育しているはずの私たちは、生き物を消費するのではなく、生き物と適切な関係を築きこの趣味を持続可能なものにしていく必要があります。そのためまずは、生き物を捕まえてはすぐ死なせ、また新しい生き物を手に入れる、という消費的な飼育からの脱却が必要です。そして消費的な飼育からの脱却には、飼育データの蓄積と共有により失敗を減らすことが必要不可欠です。
つまりRIUMの最大の目的は、生き物好きのみなさんに生体や飼育環境をスマートに管理する方法を提供するとともに、飼育データを蓄積するオープンなプラットフォームになることで、生き物飼育者みんなで消費的な飼育からの脱却を目指す手伝いをすることなんです。
リリースしたばかりのサービスで使い勝手の悪いところもあると思います。K-ki(K-ki@AquaTurtlium)までご意見をもらえれば、出来る限り改善していくので、生き物飼育の未来のためにもRIUMを使って飼育データの蓄積と共有に協力してみませんか?
RIUMの使い方(動画版)
RIUMの使い方はそんなに難しくないので、ユーザー登録してもらえれば何となく使えると思います。ただ、計測データの登録など一部少し操作が複雑な機能もあるので、詳しい操作方法はYouTubeで動画形式で開設しています。
動画で見るとRIUMの使用感やどんなことができるのかもわかってもらえると思いますので、ぜひこちらもご覧ください。
将来的な機能追加予定
RIUMはまだまだ生まれたてのサービスなので、機能が用意しきれていない部分が多々あります。少なくとも現時点では、以下の機能は将来的に追加する予定にしています。
RIUMの追加予定機能
- 飼育生体や飼育環境に対するコメント機能
- 飼育生体や飼育環境に対するいいね機能
また、上記よりももう少し大掛かりな機能として、専用IoTデバイス「MonitoRIUM」による気温、湿度や水温の自動記録機能も構想しています。こちらはまだ構想段階なので使えるようになるまでは時間がかかると思いますが、間違いなく便利な機能になるのでどうにか実現できるよう鋭意開発を進めていきます!
RIUMで生き物の飼育をスマートに!
今回は、K-kiが個人開発したウェブサービス「RIUM」のリリースをお知らせしました。飼育データの管理・共有に便利なサービスを目指して今後も改善を続けていくので、ぜひ使ってみてください。まずはRIUMにアクセスして、ユーザー登録してみてね!
というわけで、飼育データ管理・共有サービス「RIUM」をどうぞよろしくおねがいします。今後も継続的に機能向上を続けていくので、ぜひとも一度使ってみて、ご意見ご要望があればK-kiに伝えてくださいね!