ボトルアクアリウム
ボトルアクアリウム(ボトリウム)は、小さなガラスボトルの中で水草や熱帯魚を育てるアクアリウムのスタイルです。場所を取らずに楽しめること、ボトル自体が可愛らしいことなどから、近年人気が増しています。
このページでは、ボトルアクアリウムを楽しむために必要な知識や技術、熱帯魚の飼育や水草の育成に必要となるアクアリウム用品を紹介します。ボトルアクアリウムはあくまでもアクアリウムの1つのスタイルであるため、アクアリウムの基礎的な知識は欠かせません。
さらに、小さなボトル内は環境が変わりやすく、思い通りにコントロールするのが難しいため、ボトルアクアリウムの難易度は水槽を使う通常のアクアリウムよりも上です。以下のアクアリウムのまとめページを参考に、ろ過や水温管理についての基礎知識を十分に身につけてからボトルアクアリウムに挑戦しましょう。
ジャンルアクアリウム
初心者はここから!ろ過の基礎を学ぶ
ボトルアクアリウムではろ過フィルターを使用しない場合が多いですが、ろ過について知らなくてよいわけではありません。むしろ、ろ過フィルターを使わずにろ過を行わなければならないため、ろ過についてより深い理解が必要になると考えたほうが正しいです。
ろ過の仕組みやろ過フィルターの種類等について概要を理解するために、以下に挙げたページとその関連ページを読んで、どのような原理でろ過が機能しているのか、少なくとも大まかには把握しておきましょう。
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物理ろ過/化学ろ過/生物ろ過の効果まとめ!アクアリウムの基礎
2020/5/17 濾過 ろ過の原理・仕組みと利用方法
アクアリウムで生き物を飼育する水を浄化するために利用されるろ過は、物理ろ過・化学ろ過(吸着ろ過)・生物ろ過の3つに大別されます。このページでは、それぞれのろ過の種類について、原理や特徴を解説します。ろ過について学び、熱帯魚やエビを上手く育ててあげましょう。
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生物濾過と硝化バクテリアの働きまとめ!アクアリウム水槽管理の基礎
2022/10/30 濾過 ろ過の原理・仕組みと利用方法
アクアリウムや水生生物の飼育で非常に重要な「生物ろ過」について解説します。生物濾過とは、バクテリア(細菌)の働きにより、水中の有機物が腐って生じる有毒物質(アンモニア)を毒性の低い物質(硝酸塩)に分解することを指します。これより水換え頻度を減らすことが可能です。
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ボトルアクアリウムのろ過方法:小さなボトルの水質管理
2020/5/17 ろ過の原理・仕組みと利用方法
ボトルアクアリウムは水量が少なく、水質が不安定になりやすい点が問題です。そこで、ボトルアクアでろ過を適切に利用し、良い水質を維持する方法を考えます。ただし、飼育容器が小型のためろ過フィルターが設置しづらく、ろ過の効果も限定的なため、水換えも非常に重要です。
ボトルアクアリウム向きの熱帯魚・水草の種類
ボトルアクアリウムは水質管理、水温管理等が難しいため、どうしてもボトル内の環境が不安定になりがちです。そのため、ボトルアクアリウムで飼育する熱帯魚や水草には、ボトルアクアリウムの環境に適応できる丈夫な生体を推奨します。
熱帯魚・エビや水草について、ボトルアクアリウムにおすすめの種類をまとめて紹介しているので、ボトルアクアリウムを始める前にこれらのページをぜひ参考にしてください。
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ボトルアクアリウムにおすすめの丈夫な熱帯魚・エビ・貝 10種まとめ
人気上昇中のボトルアクアリウムでは、通常のアクアリウムよりも水量が少なく厳しい環境になるため、出来る限り丈夫な生体を選ぶ必要があります。ボトルアクアリウムでの飼育に向いた、適応温度範囲が広く、酸欠に強く、小型の熱帯魚・エビ・貝を10種類紹介します。
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ボトルアクアリウムにおすすめの水草10種類:適応水温が鍵!
2020/7/29 水草
ボトルアクアリウムは、水量が少ないため水質が不安定で維持・管理が難しいです。こんな環境に適した水草は「適応温度が広い」「二酸化炭素要求量が少ない」「窒素肥料の吸収量が多い」種類です。これらの条件を満たし、ボトルアクアにおすすめできる水草を10種+α紹介します。
ボトルアクアリウムで必要になる飼育用品
ボトルアクアリウムを始めるためには飼育用品を揃える必要があります。水槽でアクアリウムを始めるよりは必要になる飼育用品の種類・数は少ないですが、生き物をお迎えするためにはしっかりとした準備が必要です。抜け漏れがないように注意してくださいね。
ボトルアクアリウム作りに必要なもの
- ガラス瓶・ボトル
- ライト
- プログラムタイマー
- 底砂・ソイル
- レイアウト素材(流木・石など)
- 工具(ハサミなど)
以下でK-kiがおすすめする具体的な飼育用品と、それに関連するページを紹介していきます。
ボトル
ボトルがなければボトルアクアリウムは始まりません。基本的には中が観察しやすいガラス製のボトルなら何でもいいんですが、ボトルアクアリウム用に販売されている専用品もあります。例えば、上の「GEX グラステラリウム」なんかがその例ですね。K-kiも使っていますが、シンプルなデザインで置き場所を選ばず使えて便利です。アクアリウムメーカーとして有名なGEXの製品なので、ハズさないボトルとしておすすめできます。
ライト
ボトル内で飼育する熱帯魚の概日リズムを整えたり、水草に光合成をさせるためにはライトが必要です。出窓で直射日光に当てれば良い、と思うかもしれませんが、太陽光は光が強すぎるため、水温が上がったりコケが生えてしまったりとマイナスの効果が出やすいです。ただでさえ環境のコントロールが難しいボトルアクアリウムに、不安定な要素を持ち込むのは危険なので、かならずライトを使用してください。
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ボトルアクアリウム用のライトとしては、こちらもGEXの製品である「リーフグロー」がおすすめです。LEDライトなので省電力なこと、スッキリしたデザインで主張せず目立たないことがポイントです。
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アクアリウム水槽用ライト・照明(蛍光灯・メタハラ・LED)の選び方とおすすめ!熱帯魚・水草への効果も解説
2022/10/30
アクアリウムで使用する水槽用のライト・照明を適切に選ぶ方法を解説します。色温度や波長など光に関する知識や、生体・水草などアクアリウムの目的別にどのようなライトが適しているか、蛍光灯・メタルハライドランプ・LEDそれぞれの特徴などをまとめます。
ボトルアクアリウム用のライトにはLEDを選ぶのが基本ですが、アクアリウムに使用されるライトには他にも蛍光灯やメタルハライドランプなどの種類があります。ライトについてより詳しく知りたい方は、こちらのページも参考にしてください。
プログラムタイマー
ライトの電源を毎回手動でオンオフするのは大変ですし、点灯と消灯の時間が日によって違うと、概日リズムを整えるという効果も期待できなくなります。そのため、ライトの点灯・消灯はプログラムタイマーを使って自動で管理するのが基本です。
プログラムタイマーの中では、デジタル式で使いやすいリーベックスのデジタルタイマーがおすすめです。アクアリウム専用の製品ではありませんが、昔からアクアリウムの世界では広く利用されているスタンダードなタイマーです。
以下のページでこの製品のレビューや使い所の紹介をしているので、こちらも併せて読んでみてください。
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アクアリウムの必需品!プログラムタイマーで照明等を自動化
2020/7/1
アクアリウムの日常的な管理・メンテナンスを楽にしてくれるプログラムタイマーの用途・使い方・商品例・使用感などを紹介します。水槽周辺の照明や二酸化炭素の添加など、毎日決まった時間にオンオフする器具の管理に非常に役立ちます。
底砂・ソイル
ボトルアクアリウムの底に敷く砂や土は、実はかなり重要です。ろ過フィルターを使わないのがボトルアクアリウムでは、底に敷く土に住み着くろ過バクテリアや、土自体が持つ汚れを吸着する効果によって、水質を維持していかなければならないからです。
アクアリウムで使用される底砂には様々な種類・製品がありますが、ここでは特に「プラチナソイル」をおすすめしておきます。このソイルは「吸着系ソイル」と呼ばれるアクアソイル(アクアリウム用の底床材として土を粒上に焼き固めて崩れにくくしたもの)で、水の汚れを吸着してくれる効果が比較的大きいため、ボトルアクアリウムに向いています。
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アクアリウム水槽の底砂・底床まとめ-ソイルから大磯砂まで網羅!
2020/7/24 底砂
アクアリウムで使われる底砂・底床は多くの種類があり、それぞれが様々な効果を持っています。ソイルや砂利、セラミック系底床などアクアリウム用底砂の種類ごとに特徴や長所・短所をまとめ、どんな水槽にどんな底砂が適しているかを解説します。
アクアリウムで使用される底砂には、ソイル以外にも多くの種類が存在します。こちらのページを参考に、底砂に何を使用するか一度よく考えてみましょう。
ボトルアクアリウムの作り方
道具さえ揃えてしまえば、ボトルアクアリウムを作るのはそれほど難しくありません。大まかに、以下の流れに沿って作業を進めていきましょう。
テラリウム作りの流れ
- ガラス容器・レイアウト素材を洗う。
- ガラス容器にソイル(底砂)を敷き詰める。
- レイアウト素材を配置する。
- 底砂が隠れる程度まで水を入れる。
- 水草を植える。
- 水をゆっくりと足し満水にする。
注意すべきは、上記の流れでボトルアクアリウムを作っても、すぐには熱帯魚やエビなどの生体を入れないことです。熱帯魚やエビがボトルアクアリウムの中で生きていくためには、ある程度ろ過バクテリアが繁殖し、ろ過が機能している必要があります。
底砂にソイルを使えば、最初はソイルから溶け出す養分をエサに、空気中のろ過バクテリアがボトルアクアリウムのなかに入り込んで繁殖し、徐々にろ過が機能し始めます。ボトルアクアリウムを作ってから2週間くらいは生体を入れるのを我慢して、ろ過バクテリアが定着するのを待つ「空回し状態」にしておきましょう。
また、ソイルを使うとアクアリウムの立ち上げ直後は養分が大量に溶け出してくるので、水が汚れたりコケが発生しやすくなったりします。「空回し状態」の間は、最初の1周間は毎日、次の1周間は1日おきくらいに、水換えをすることを推奨します。
ボトルアクアリウムのメンテナンス
ボトルアクアリウムのメンテナンスは、基本的に水換えとガラス面の掃除です。水換えは1週間に一度程度、全水量の3分の1くらいを交換しましょう。ガラス面の掃除は、「激落ちくん」のようなメラミンスポンジを使ってガラス面を磨いてください。コケが生えてもきれいに落とすことができます。
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アクアリウム水槽の水換え法:金魚や熱帯魚の換水頻度・量や工夫と道具
2020/7/2
アクアリウム水槽の管理で重要な水換えの目的や方法、必要な道具、テクニックを解説します。水換えの頻度と量は、1週間に1回全水量の3分の1が目安ですが、より詳しい状況別の水換え頻度・量も紹介します。写真付きの具体的な手順と水換えをラクにする工夫も解説します。
ボトルアクアリウムのコケ対策
ボトルアクアリウムにコケが生えると美観を損ねてしまうため、コケが生えないようにする、または生えたコケを取り除くなどのコケ対策が必要です。一般的なアクアリウムでは薬剤を使うこともありますが、水量が少ないボトルアクアリウムでは生体に影響が出ないか多少の不安があるため、基本的にはコケを食べてくれる生き物を追加するか、手で取り除くかのどちらかになります。
ただし、ボトルアクアリウムで飼育できる生体の数は非常に少ないため、後から生き物を追加するのは難しい場合もあります。できれば、ボトルアクアリウムを立ち上げる時点でコケ対策の必要性をよく考え、最初からコケ取り能力のある生き物を入れておくのが良いでしょう。
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水槽のコケ対策!おすすめのコケ取り生体の種類と効果まとめ
アクアリウムで問題になるコケの対策に有効なコケ取り生体を熱帯魚・日淡・エビ・貝から紹介します。各種のコケ取り能力やよく食べるコケ、特徴、価格、体長などをまとめました。またコケの種類別に有効なコケ取り生体もまとめています。
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最強のコケ取り生体・ヤマトヌマエビの飼育・繁殖・混泳法
ヤマトヌマエビは、水草水槽等のアクアリウムで水景の美しさを損ねるコケ(藻類)を食べて除去するために重宝されるエビの一種で、水槽の掃除役として世界中で人気です。本種の飼育方法・育て方や繁殖、相性の良い混泳魚等を紹介します。