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CO2を添加する?しない?発酵式の利用時に気をつけること

2014/09/08

発酵式でCO2を添加するときに気をつけること

本格的に暑くなる少し前頃まで、20cmキューブ水槽には発酵式で二酸化炭素を添加していました。その後いくつか理由があってCO2の添加をやめていたのですが、色々あってそろそろ復活させることにしました。

今回の記事では、発酵式の利用時に気をつけることを、実際に私がCO2の添加をやめたり再開したりすることになった理由を添えて紹介します。

発酵式でCO2を添加する際の注意点

発酵式で二酸化炭素を添加する際にはいくつか注意点があります。発酵式は安価ですが、それゆえに目をつぶらなければならないデメリットも存在するというわけです。そんな発酵式の利用時の注意点をまとめました。

添加量が調整できない

発酵式によるCO2の添加量は容器の内部で起こっている化学反応に依存します。夏場など暑い時には添加量が勝手に増えますし、寒い時には勝手に減ります。発酵させるゼリーや寒天の固さによっても変わってくるのでコントロールが効きません。

発酵式に電磁弁なんて使う人はいないでしょうが、そもそも容器内でCO2が発生し続けるため破裂の危険性があり使用できません。従って、夜間の添加量の自動調整も無理ですね。取り回しの悪さが目立ちます。

水槽にアルコールが入る可能性がある

発酵式は糖をエタノールと二酸化炭素に分解することでCO2を生み出しているので、容器内にはエタノール(=アルコール)が溜まっていきます。これが水槽に入ってしまうと悲惨なことになるのは想像できますね。そうそう水槽に混入することはないでしょうが、こういったリスクもあります。

圧力が低い

ボンベからCO2を添加するときには高圧なので困ることはありませんが、発酵式は圧力が低いので色々と問題が出る場合があります。まず添加場所を水槽の底の方にすると水圧でCO2が出ないことがあります。また、外部フィルターの配管の途中に発酵式のチューブを繋ぐことで水槽の見栄えを良くするインライン化という方法があるのですが、圧力不足でこの場合にもおそらくCO2が出ません。やはり色々と不便ですね。

とにかく面倒

何よりも問題なのは面倒だということです。2週間に一度くらいの頻度で発酵用ゼリーを作るのはなかなかにダルい作業です。日常的な作業に面倒なことがあると結局メンテナンスをサボることになり水槽の崩壊につながってしまいます。

こんな感じでデメリットも多い発酵式でのCO2添加ですが、初期投資の低さはやはり魅力です。とりあえずアクアリウムを始めてみたけど長続きするかわからないし高い装置を買うのはちょっと…という場合なんかには、やはり有効な方法であることは間違いありません。私みたいなお金のない学生にとっても発酵式はありがたい方法です。

発酵式CO2添加装置の作り方-水草水槽のCO2ボンベ代用法

植物の光合成に欠かせないCO2(二酸化炭素)を発酵式で添加する方法を解説します。発酵に使用するゼリーや割り箸を使ったエアストーンの作り方、装置の使い方や交換タイミング等を解説します。CO2添加で水草の調子を上げましょう。

上のリンクでは、発酵式でCO2を添加する方法をまとめています。とりあえずやってみようという場合には参考にして下さい。

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CO2添加を中止した理由

発酵式の問題点を一通り説明したので、次に私が発酵式を利用するのをやめてしまった理由を紹介します。まあ自分の性格を考えると当然のことかなという節もありますが…。

面倒になったから

一番大きな理由はやはりコレです。面倒なことは長続きしません。結局いつの間にかやめてしまうんですよね。

中止している間の水槽の調子が良かった

さらに追い打ちをかけたのがコレ。CO2の添加をやめるのと同じようなタイミングで水槽内の黒髭コケが衰退していきました。明確な因果関係が見られたわけではないんですが、なんだか発酵式をやめたのが良かったように感じてしまいます。

黒髭コケが治まってきた20cmキューブ水槽
黒髭コケが治まってきた原因を考察!エビの活躍?ソイルの養分減少?

アクアリウムでは厄介なコケとして知られる黒髭コケですが、私の20cmキューブ水槽にもしっかり生えています。しかし最近黒髭コケの勢いが弱まってきました。原因を3つのポイントから考察し、黒髭コケの対策・除去についてを考えます。

その時に書いた記事が上です。色々と考察していますがはっきりした理由はわかっていません。それでも調子の良い水槽はそっとしておきたいという結論になりました。

エビの繁殖を狙った

20cmキューブ水槽にはミナミヌマエビが7~8匹います。一時は90cm水槽で40~50匹ほどいたミナミですが、亀の成長によりすっかり食べられてしまいました。ちょっと寂しいので、20cmキューブで増やしてやろうかなと企みました。

エビは極端な低pHでは上手く活動できません。添加量の調整ができない発酵式では、特に暑い時期はCO2の添加し過ぎで低pHになりがちです。それも踏まえてしばらく添加を中止することにしました。

CO2添加を再開した理由

一時は中止していた発酵式CO2添加ですが、結局再開することにしました。理由は単純明快です。

水草の元気がなくなってきた

CO2添加再開の理由はコレにつきます。添加をやめていた暫くの間に、ショートヘアーグラスの色も悪くなりサムライモスも枯れ気味になってしまいました。この一番大きな理由はやはりCO2不足でしょう。ということで再開です。

恐らくですが、黒髭コケが衰退したのはソイルの初期の養分流出が終わったからだと思います。つまり、多分CO2がどうこうは関係ないと考えています。そう信じてCO2の添加を決めました。

ミナミは一度抱卵したんですが多分増えてません。暑くてそれどころじゃなかったのかな? まあ増えるときは勝手に増えるでしょう(投げやり)ということでこの問題は棚上げ。

K-ki

手軽なCO2の添加方法でありながら色々と問題もある、発酵式CO2添加法の注意点についてまとめました。結局のところ私が言いたいのは、発酵式って安くて良い方法だと思いがちだけどマジで面倒だから覚悟してねということです。私も再開は決めたものの、面倒臭いなあという気持ちでいっぱいです。涼しくなってくると反応速度も落ちるはずなので、ゼリーの交換間隔が伸びてくれるんだけどね…。

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K8ki・けーきはK-kiのシノニム。 AquaTurtlium(アクアタートリウム)を運営しています。 生き物とガジェットが好きなデジタル式自然派人間。でも専門は航空宇宙工学だったりします。 好きなことはとことん追求するタイプ。

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