ニホンイシガメと言えばツヤツヤとした橙色・黄色・褐色などのキレイな甲羅が特徴的ですよね。しかしウチのイシガメたちは甲羅が濡れている状態では割ときれいな色をしていますが、バスキングなどで甲羅が乾燥してくると表面が白っぽくなっているのが分かります。
症状を上手く表現することが出来ないのですが、なんというか肌荒れみたいな感じに表面がガサついている感じです。ずっと気になっていたんですが、この症状に関してTwitterで情報をいただいたので少し調べてみました。今回はその結果をまとめます。
亀の甲羅の状態とTwitterでの指摘
甲羅の乾燥状態はこんな感じです。
右半身中央付近の助甲板から椎甲板あたりが通常の甲羅の状態だと思われる部分です。それ以外の部分では明らかに白化してる様子が見て取れます。
腹甲側はもともと真黒なのが茶色っぽく変色しているので特に目立ちます。
いままでこれは呼吸器感染症の症状の一つだと考えていましたが、Twitterでこんなリプライをいただきました。
@AquaTurtlium 画像見せていただきましたけど、2匹とも甲羅がカビに犯されていると思います。屋内飼育のショップのカメでもよく見られる症状です。UVランプ点けててもなるので、干してるとき甲羅の表面が35℃くらいになる強めのホットスポットもあると少しは改善するかと。。。
― 鰐梨 (@bagel_lovers) 2013, 11月 17
カビ!
正直言ってこの可能性は今まで考えてもいませんでした。(tweet勝手に引用してますがもし都合悪ければ御一報ください。削除します。)そこでカメの甲羅のカビについてGoogle大先生に教えていただくことに。
ちょっと調べた結果この症状は水カビ病なのではないかという結論に至りました。
水カビ病
今回イシガメの甲羅白化の原因候補に挙げられた「水カビ病」について、その症状や原因を調べました。簡単にまとめると以下のとおりです。
症状
- 皮膚が白っぽく変色したり、もやもやとした白いカビのようなものが生える。
- 悪化すると皮膚がただれたり炎症をおこしたりする場合もある。
- 特に手足や首の付け根などで発症しやすい。
- 皮膚に発生した水カビ病は、重度の場合には死に繋がることもある。
- 皮膚だけでなく甲羅に水カビが発症することもある。
- 甲羅が白っぽく変色する。
- 皮膚の場合とは異なり命にかかわるような病気ではない。
今まで皮膚のミズカビ病の存在は知っていましたが、甲羅にも発生するとは知りませんでした。完全に盲点です。どんな病気か分からなくて悩んでいましたが、思いのほか定番の病気のようです…。
原因
Wikipediaによると、水カビ病は以下の通り真菌への感染が原因のようです。
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水カビ病(みずカビびょう、ミズカビ病)は、ミズカビ科真菌のミズカビ属(Saprolegnia)、ワタカビ属(Achlya)、アファノマイセス属(Aphanomyces)などの感染を原因とする魚類の感染症の総称。原因菌によってミズカビ病、ワタカビ病、アファノマイセス病と呼ばれる。サケ科魚類に発生するものはSaprolegnia、熱帯魚などの淡水魚に発生するものはAchlyaまたはAphanomycesであることが多い。
- 引用元: Wikipedia
Wikipediaでは魚類の感染症となっていますがカメでも大差はないかと思います。主な原因は水質悪化・日光浴不足・ストレスなどでカメの免疫力が低下しているときに、ちょっとした傷などで菌が繁殖することによります。いわゆる日和見感染症で、健康な個体では感染症を引き起こすものではなく、原因となる菌も日常的に亀の飼育環境内に存在するものです。
原因に日光浴不足とありますね…。これも心当たりがあるのでやはり水カビ病なのではないかと思います…。
まとめ
今まで呼吸器感染症の症状の一つだと思っていた甲羅の白化が、おそらく水カビ病によるものだと分かりました。もちろん呼吸器感染症になったことによって免疫力が低下したことで水カビも併発した可能性が高いと思うので、呼吸器感染症の治療は今後も必要ですが、甲羅の白化の原因が分かったことで治療の方針もはっきりしてきました。
次回は甲羅の白化の治療法について記事を書きたいと思います書きました。同じ症状で悩んでいる方には参考になるかもしれません。
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