しっかり活着してほしい!流木等へのモスの巻きつけ方まとめ

ウィローモスを流木などに活着させる

水槽レイアウトに使う水草の中でも「ウィローモス」に代表されるモス類は、一番最初に出会う水草の筆頭といえるのではないでしょうか。今回は前回の記事:小まめな管理で成長促進!30cmストック水槽のトリミングで予告した通り、30cm水槽のトリミングで出たモスを使って記事を書いていきます。

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タイトルを読めば一発で内容は分かってしまいますが、この記事では水槽のレイアウトに良く使われる素材である「流木」や「」などへ、モスの巻き付けて活着させる方法を紹介します。AquaTurtliumではこれまでにも、モスを活着させたという内容の記事を書いたことがありますが、そこでは「モスを巻きなおしましたー」と書くだけで具体的な方法については触れていませんでした。

アクア歴の長い方にとっては、モスの巻きつけて活着させるなんて日常的な作業になっているかと思いますが、アクアリウムを始めたばかりで良く分からないという方もいますよね。今回はそのような方向けに、私が日頃どうやってモスを巻き活着させているのかを、なるべく丁寧に紹介していきます。

モスの種類

まず当然ながら活着させるためのモスが必要になりますね。今回は30cm水槽のトリミングの際に出たモスの切れ端と、90cm水槽の中を漂っていたモスの細切れを集めたものを使います。

右上が30cm水槽から、左下が90cm水槽から集めたモスです。このモスはウィローモスと呼ばれる種類のモスです。正式にはクロカワゴケやミズキャハラゴケなどと呼ばれる種類の苔だそうです。

アクアリウムで使われるモスにはこの他にも、南米産ウィローモス、ジャイアント南米ウィローモス、プレミアムモス、ホウオウゴケなど様々な種類がありますが、中でもこのウィローモスは活着力が強く環境に対する適応力も高いことから幅広い範囲で活用することができます。

ちなみに個人的に気に入っているのは、「サムライモス」とも呼ばれ、日本国内に自生もしている「シマフクロハイゴケ」というモスです。

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南米ウィローモスのような美しい三角葉を展開し、小型にまとまるのでレイアウトで主張しすぎません。また、色合いも南米ウィローモスが明る目の色合いなのに対し濃い緑色をしていて、落ち着きのある美しさを楽しめます。やや入手しづらいですが、一度は育ててみたい苔ですよ。

用意するもの

ウィローモスを活着させるために用意するもの

さて、今回モスを活着させるために使うものは以下の通りになります。

  • モス
  • タッパー
  • テグス(釣り糸)または木綿糸
  • ハサミ
  • 流木等の活着させる素材

流木以外のものは100円均一ショップで揃えられるでしょう。流木もペットショップやペットコーナーの充実しているホームセンターに行けば、300円~くらいの値段で販売されています。タッパーは水の張れる容器でそこそこの大きさのものなら何でも構いません。

活着させる素材の選択

活着させる素材としては、上の写真で紹介した流木の他にも、溶岩石や木化石などが候補に挙げられます。表面がざらざらしているものであれば、基本的には活着してくれます。その反面、河原で拾ってきたようなつるつるした石には少し活着しづらいと思いますが、アクアリウム用として販売されている大体の石には活着してくれるはずです。

流木の選び方

いざ流木を買いに行くと、はじめの内はその数の多さに「どれを選んだらいいかわからない!」と思うことがあるかもしれません。水槽のレイアウトにおける美観という面では、ぐにゃぐにゃと折れ曲がっているなるべく単調でない形をしているもので、枝分かれが多く、かつ切断面があまりはっきりしていないものを選べば、自然な雰囲気が出て使いやすいと思います。

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そういったレイアウトで映える流木がある程度選別された上で販売されているものとして、ADAの「ブランチウッド」があります。ネイチャーアクアリウムでは非常に人気の高い流木の一つです。まあ、好みや目指すレイアウトを考慮して自分の好きなものを選べば良いんですがね。

ただし、モスを活着させるという点からは次のような流木を選ぶとなお良いです。

  • 表面が柔らかくない
  • 色があまり黒っぽくない

これはどういうことかというと、表面が柔らかかったり黒っぽかったりする流木は、木の表皮が残っている可能性が高いんです。流木の表皮は芯の部分よりも脆く、腐って剥がれやすいため、せっかくモスを活着させても後から表皮ごと剥がれてしまう可能性があります。したがって上記のような流木は避け、なるべく赤っぽくて固い流木を選ぶと使いやすいと思いますよ!

流木はアク抜きしておく

いい感じの流木を入手できても、そのまま水槽に入れてしまうとちょっとフライングです。流木には水を茶色く色づけてしまう効果があるため、水槽に入れる前に「あく抜き」という処理を行うのをおすすめします。

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上の記事では流木のアク抜き方法を解説しています。方法によっては少し時間がかかってしまいますが、この一手間で水槽の見た目は結構変わってくるので、できる限りやっておきたい処理です。

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糸の選択

レイアウト素材にモスを巻きつける糸は「テグスまたは木綿糸」としましたが、今回は下の写真のようなテグスを使います。

テグスを使ってウィローモスを活着させる

ダイソーで100円でした(ちなみに上の写真の木綿糸もダイソーで3個入り100円で購入したものです)。テグスと木綿糸の違いをまとめると以下のようになります。

木綿糸

  • 時間が経てば加水分解され溶けてなくなる
  • 加水分解の過程で脆くなるので耐久力が低い
  • 基本的に有色なのでテグスに比べて糸が目立つ

テグス

  • 時間の経過によって溶けたりはしない
  • 分解されないので耐久力が高い
  • 基本的に透明なので木綿糸に比べて目立たない

私の個人的な考えですが、水槽内の生体の安全面を重視するのであれば木綿糸を使うのが良いと思います。自然界では、捨てられた釣り糸に生き物が絡まりケガを負ったり死んでしまったりということが起きているわけですから、そういった危険性は極力排除したいと考えるからです。

ただし、次のような場合はテグスでないとモスが活着しない可能性が高いです。

  • 亀などの大型生体がいて、糸をつついたり引っかいたりすることで木綿糸が切れやすくなる場合
  • リシアなどの活着しない水草や、活着してもその固定する力が弱い種類の水草を巻きつける場合
  • プレミアムモスやミクロソリウムなど、活着するまでの成長にかかる時間が長い水草を巻きつける場合

テグスは耐久力に優れる分、レイアウトが崩れにくくなるのが長所ですね。私は今回モスを巻きつけた流木を亀水槽に入れることにしているので、カメに蹴られたり引っかかれたりしてもすぐにほどけない、という条件を満たす必要があります。そこで、耐久力の高いテグスを用いることにしました。

ちなみに、ミシン糸などのナイロン糸もテグスと同じように水に溶けない糸として使うことができます。

モスの巻き付け方

前置きが長くなりましたが、いよいよモスの巻き付け方を説明します。

まずタッパーにモスを入れ、そこにモスが少し浮かぶ程度まで水を入れます。水は水道水で構いませんが、あまりにも冷たかったり、熱かったりといったものは避けます。

ウィローモスを活着させるために細かく切り刻む

次にそのままモスをハサミでカットしていきます。およそ1cm程度のこま切れになるようにしっかりハサミを入れていきます。モスの新芽はこの時に切った切断面から出てくるので、カットが荒いと成長が遅くなりなかなか活着してくれません。

目安としてはこれくらいの大きさにカットできたら良いでしょう。

カットができたら、次はこの切れ端を流木などにのせていきます。この時にどう載せるかが活着する場所を決めることになるので、あまり雑にやらないようにしましょう(笑)。ちょっと下に流木などが見える隙間が残る程度にのせていくのが良いと思います。

流木にモスの切れ端を載せていくとき、最後の方になると「バラバラになったモスの切れ端をうまく集められない!」という状況に陥るかもしれません。

そんな時は魚をすくうためのネットでガーッとすくっちゃってください。この網を使うと最後の1つまで面白いようにきれいに掬えます。

ウィローモスを活着させるために流木に載せる

流木にモスをのせきった状態の参考画像です。人にもよると思いますが、私はいつもこのくらいの密度か、もう少し密度が高くなるくらいの量のモスを載せて巻き付けています。枯れたりコケが生えてしまったりしているモスは、出来る限りこの段階で取り除いておいた方が、モスが活着して伸びてきたときの見栄えが良くなります。

ちなみに流木をモスにのせる際に、モスの表裏に気をつけろといわれることがあります。実はモスには裏表があって、何かに活着する役割を持つ「仮根」というものが生えてくる面は決まっています。つまり、仮根の生えてくる面を下にした方が早く活着するんですね。

気の長い方なら、モスの表裏をチェックして仮根が生えてくる面を下にしてもらえばいいのですが、ほとんどの方にとってその作業は果てしなく面倒なものになると思います。表裏が間違っていても活着しないわけではないので、私はモスの表裏に関しては特に気にしなくても良いと思っています。

流木にモスを載せ終えたら、いよいよ糸で巻き付けていきます。糸と糸の間隔が5mm程度になるように巻き付けていくと良いとされています。糸で巻いた後の写真がこちらです。

ウィローモスを活着させるために流木に巻き付ける

画像だと少し分かりにくいですが、私のやり方は

  • テグスを流木に対して少し斜めに傾けながら、右端から左端まで巻いていく
  • 左端の断面で糸が緩くならないように気を付けながら、最初と逆方向に傾けて左端から右端へ折り返し巻いていく
  • 右端で糸の始まりと終わりを結ぶ

といった感じです。別にこうしなければならないわけではありませんが、こうすることで糸が網目状になり、モスの切れ端が糸から外れて抜け落ちてしまうことを多少は防ぐことができます。

水中で見た方が色がはっきりしてモスに結構隙間が空いてるのが分かりますね。もう少し密度を上げても良いと思いますが、あまりキツキツにしすぎると成長を阻害するので気を付けてください。

巻きつけた後の管理

モスを流木などに巻きつけてから数週間経つと、新芽が生え少しずつ伸びてきます。そうしたら伸びた部分をカットしてやることで,より密度が高く育っていきます。高光量・二酸化炭素の添加・少し高めの水温などの要素によって、モスの成長スピードを速めることもできます。

また成長してモスが伸びすぎてしまうと、光の当たらなくなった根元部分が枯れて活着したモスが剥がれてしまうことがあります。そうならないために、ある程度伸びたらトリミング(水草をカットすること)しておくのが良いでしょう。

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またモスをより美しく、そして少し早く成長させる方法として、CO2(二酸化炭素)を水槽に添加するという方法があります。二酸化炭素を水槽に添加することで、モスの光合成が活発になり成長しやすくなるんです。

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CO2の添加にはいろいろな方法がありますが、その中でも最も手軽な発酵式という方法をこちらのページで紹介しています。これを参考に、ワンランク上のモスを使ったレイアウトを創り出してくださいね!

モスを巻きつけた後も細かく手入れして、キレイなレイアウトを目指しましょう。

コメント

  1. えなみん より:

    こんばんは!
    いつもとてもためになる記事ありがとうございますm(__)m
    私も半年前にウォーターフェザーを流木に活着させるために作業しましたが、始点と終点の糸を結ぶようにして巻きつけるというところに感動しました。
    かなり丈夫に流木に張り付いていて、この時点で活着成功という雰囲気が漂っていますね~

  2. K-ki より:

    えなみんさん

    ためになると言って頂き嬉しい限りです^^
    巻きつけ作業の時,糸の端って意外に扱いに困りますよね

    私もウォーターフェザーのような,ウィローモスとはまた違う雰囲気のモスも導入してみたいですね*^^*

  3. アカハナ より:

    アクアリウム初心者です。
    モス活着のやり方を試行錯誤していましたが、
    この記事を見てとても参考になりました(^_^;)
    ありがとうございます!!

  4. K-ki より:

    アカハナさん

    コメントありがとうございます!
    参考になったのでしたら幸いです
    このブログも少し更新が滞ってますが,時間ができたら更新する予定なのでまた覗いてみてくださいね^^

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