亀が甲羅を得るまでの進化の過程を解明!南アフリカの化石が手掛かり


Baby Turtle / Shawn

誰もが知っていることですが、カメには甲羅がありますよね?あの甲羅は他の生き物の甲羅とは大きく異なるカメ独特のものなんです。そんな甲羅がどうやってできたのか、その手掛かりが南アフリカで見つかりました。

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"How Turtles Got Their Shells: Fossil of Extinct South African Reptile Provides Clues"
抜粋

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The turtle shell isn’t really just one thing — it is made up of approximately 50 bones. Turtles are the only animals that form a shell through the fusion of ribs and vertebrae. In all other animals, shells are formed from bony scales on the surface; they don’t stick their bones on the outsides of their bodies.

“The reason, I think, that more animals don’t form a shell via the broadening and eventually suturing together of the ribs is that the ribs of mammals and lizards are used to help ventilate the lungs,” Lyson says. “If you incorporate your ribs into a protective shell, then you have to find a new way to breathe!” Turtles have done just that, with the help of a muscular sling.

Until recently, the oldest known fossil turtles, dating back about 215 million years, had fully developed shells, making it hard to see the sequence of evolutionary events that produced them. That changed in 2008 with the discovery of Chinese Odontochelys semitestacea, a reptile about 220 million years old, which had a fully developed plastron — the belly side of the shell — but only a partial carapace on its back.

Eunotosaurus takes the turtle and its shell back another 40 million years or so. It had nine broadened ribs found only in turtles. And like turtles, it lacked the intercostal muscles running between its ribs. But Eunotosaurus didn’t have other features common to Odontochelys and turtles, including broad spines on their vertebrae.

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記事内容翻訳

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亀の甲羅は実際は1つのものではなく、50個ほどの骨でできている。肋骨と背骨が合わさってできている甲羅を持つのは、動物の中でもカメだけである。他の全ての動物の甲羅は、表面の骨鱗によってできており、骨が体の外側に突き出たりはしない。

「多くの動物が肋骨を広げ、ついには縫い合わせる方法で甲羅を作らないのは、哺乳類やトカゲの肋骨には肺呼吸を助ける役割があるからだと思います。」というのは、イェール大学のTyler Lyson氏の考えだ。「もし肋骨が甲羅と一体化するなら、新たな呼吸法を見つけなければなりません」とも。つまり、カメは筋力によってそれを実現したのである。

最近まで、最古のカメの化石は2億1500万年前の、既に完全な甲羅をもっているもので、彼らが甲羅を生み出した進化の様子を探ることは難しかった。しかし2008年に中国で、完全に発達した腹甲を持つが未発達の背甲しか持たない、2億2000万年前の爬虫類であるオドントケリス・セミテスタケアが発見された。

今回南アフリカで発見されたエウノトサウルス・アフリカヌスはさらに4000万年前のもので、9つのカメだけで見られるような広がった肋骨が見られた。さらに、カメと同様に肋骨間の筋肉がなかった。しかしエウノトサウルスは、オドントケリスやカメに共通する、広い脊柱などの特徴をもっていなかった。

<-後略->

カメの祖先に当たる新たな化石が見つかったようですね。元記事によると亀の甲羅は腹甲が先に発達してその後に背甲という順番だったみたいですね。ちょっと意外でした。

この記事で登場しているYale大学のTyler Lyson氏による、カメの甲羅の進化の様子を動画にまとめたものがYoutubeにあったので引用します。

動画だとだいぶ分かりやすいですが、やっぱり不思議な進化ですねー。知れば知るほど,カメという生き物は面白いです。

亀の甲羅に関して、より詳細に解説した記事を書きました。亀の甲羅に興味がある人は、ぜひこちらも読んでみてください。
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