私のメインタンクである90cm水槽には、主役のニホンイシガメのほかにカゼトゲタナゴとシマドジョウがタンクメイトとして暮らしています。その3種の生き物たちが同時に写った写真が欲しかったので、サッと撮影しようと思ったんですが、その時にちょっとした発見をしました。長い間亀との混泳を生き抜いてきた魚にはそれなりの知恵があるようです。
3種そろい踏みの写真が…撮れない!
撮影し始めて気付いたんですが、ニホンイシガメ・カゼトゲタナゴ・シマドジョウがカメラの画面内にそろう写真が全然取れません。まずはその理由をひとつずつ考えていきます。
落ち着きのないカメ
そもそもカメは人間の視線を感じると餌がもらえると思って水槽を右へ左へ大騒ぎしながら泳ぎだすので、まともにフレームの中におさまってくれません。仕方ないので、エサをあげてから撮影し治すことにしました。
流木の陰から出てこないタナゴ
しかしそれでもまだ写真は撮れません。エサを食べてある程度満足した亀は泳ぐのをやめて底を歩きまわるのですが、タナゴは流木の陰に隠れて全く出てきません。よく考えるとこの水槽では、照明が付いている時間帯は大体こんな感じです。
カゼトゲタナゴが夜行性というわけでもないでしょうから、亀とともに暮らして行くうちに身に付けた生活スタイルなのかもしれません。ちなみに照明が消えた夜の間は普通に活動しています。
そもそも姿が見えないドジョウ
タナゴはまあちょっと置いておくとして,シマドジョウを探してみます。しかし、そのシマドジョウも見つけられません。こいつは夜行性ですし、暑い季節には底砂の中に潜ってしまいます。どうやら今回も底砂の中に潜ってしまっているようです。
餌ばら撒き作戦
とにかくタナゴとドジョウを前の方に引っ張り出してこなければ写真が撮れません。こういう時に頼りになるのはエサくらいのものですよね。あんまり通常と違うタイミングでエサを与えるのは不本意ですが、とにかく試してみました。
するとタナゴはちょっとは前の方に出てきてくれるようになったし、ドジョウもどこからか現れてきました。それでもこんな感じで流木の陰に隠れてしまっています。
水槽の前の方にまで出てくることもありましたが、カメが近付いてくるとパッと逃げてしまいます。またも逃げ込むのは流木の陰…。自然を再現することを目標にしたレイアウトなので、隠れ場所はいたるところにあり、まさに隠れ放題です。
こうやってできる限り亀との接触を避けていくのが、亀水槽で長いこと生き残る秘訣なんでしょう…。かなり頑張ったのですが結局とれたのはこんな画像だけでした。
奥の流木の陰にちらっとカゼトゲタナゴが見えますね。一番近付いた距離感でコレです。これじゃあ亀も襲いようがないですね。
まとめ
魚にとっては過酷なこの亀水槽ですが、その環境をタナゴは1年以上、シマドジョウは2年以上生き抜いてきています。こんなたくましい魚たちには、過酷な環境をも生き抜くための知恵が身についているようです。生命の力強さを感じました。
それはそうと写真どうしようかな。結局撮影できませんでした…。