20100703 Aquatotto 6 (Thank you for my dinner!) / BONGURI
どんな滑りやすい場所でもペタッと張り付いてスイスイ動き回るヤモリ
世の中には彼らのそんな能力を真剣に研究している人たちもいます
そんな人たちの努力が実を結び,ついに垂直な壁すらも登ることのできるグローブの開発に成功したようです
映画の世界では蜘蛛の能力を身に付けたスパイダーマンが大活躍ですが,現実世界ではヤモリの能力を科学の力で身にまとうゲッコーマンが登場するかもしれません
- "ヤモリのように垂直な壁をよじ登れるグローブ、ついに発明される"
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引用元
- 抜粋
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<-前略->
米国はマサチューセッツ州にあるドレイパー研究所は、垂直な壁を登れるグローブの開発に成功しました。そう、映画などでスパイが敵の基地に乗り込む時に使うやつです。
「Z-Man project」と題し、米国の国防高等研究計画局(DARPA)向けにスタートしたこのプロジェクト。なんとヤモリからインスピレーションを受けたそうです。そのためグローブはエラストマー(弾力ゴム)でできていおり、ヤモリの手から着想を得た細かいヒダが再現されています。これによって分子間に働く引力(ファンデルワールス力)を最大限引き出すことが可能となり、ヤモリのごとく、滑らかな表面でもペタペタとよじ登ることができるのです。。
<-後略->
そもそもなぜヤモリが壁に貼り付けるかはご存知ですか?
電磁気力の一つに,原子や分子の距離が非常に近い時に働くファンデルワールス力という力があります
正確には距離が離れるにつれてものすごい勢いで力が弱くなってしまうというものです
ヤモリの足裏は無数の細かい毛に覆われており,物体と限りなく密着することができるので,体重を支えるほどの強いファンデルワールス力を生み出すことができ,壁に張り付くことができるのです
その構造を模倣したのが今回のグローブで,グローブ表面の細かいヒダにより強力なファンデルワールス力を生み出しているようです
ちなみにヤモリのこの能力に注目しているのはアメリカの国防関連の研究機関だけではありません
なんと日東電工という日本の包装材料などを扱う会社も,ヤモリの能力を活かした商品を開発しているようです
その名もなんと,「ヤモリテープ」と言うそうです
ヤモリに近い粘着力を実現したテープを共同開発 – 日東電工
上のニュースによると,カーボンナノチューブという細いチューブでヤモリの毛を再現しているようです
このテープを使うと,強接着だが簡単に剥がせ,接着面を汚さずどんな日着体にも接着できるそうでとても便利そうですね
この世界が注目するヤモリの能力のように,世の中には様々な不思議な能力を持った生き物がいます
そんな能力の秘密を解明し,応用するという考え方はとても面白いですね
次はどんな生物の能力をマネした発明がなされるのか,とても楽しみです