カミツキガメは大型の淡水棲亀で、日本では生態系を破壊する外来種として知られます。原産地と日本の気候が比較的似ており、日本の一部地域で定着していることが問題としてよく取り上げられていますね。
この亀は顎の力が強く陸上では攻撃的になる性質を持っているため、子供がカミツキガメに出くわして噛まれると危険だということも、カミツキガメへの風当たりが厳しくなっている一つの要因と言えるでしょう。本来はかっこよくて魅力的な亀なんですが、人間の都合に振り回されてしまった悲しい亀でもあります。
このページでは、カミツキガメがどのような亀であるか、一人の亀好きとしてその魅力も伝えつつ、特定外来生物に指定されるようになった経緯や、実際にどれくらい危険な生き物なのかという点を解説します。
カミツキガメとは
和名・流通名 | カミツキガメ |
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学名 | Chelydra sp. |
英名 | Snapping turtle |
分類 | カメ目カミツキガメ科カミツキガメ属 |
原産地 | カナダ、アメリカ、メキシコ、グアテマラ、ホンジュラス、ベリーズ、エクアドル、コスタリカ、コロンビア、ニカラグア |
飼い易さ | 飼育禁止 |
値段(1匹) | 販売禁止 |
最大甲長 | 50cm程度 |
寿命 | 80年以上 |
水棲・陸棲 | 完全水棲 |
生息環境 | 浅い池や小川に生息するが、汽水域に生息する個体も存在する。バスキングしている野生個体が発見されることもある。 |
特徴 | 最大甲長は約50cm、全長は約100cm近くになる大型の淡水棲亀。陸上では非常に攻撃的で、噛みつきやすい。魚類、両生類を始めとして鳥類や哺乳類など幅広い生き物を捕食するため、生態系に大きな影響を与える。 |
保全状況 | 軽度懸念(IUCN 3.1) |
カミツキガメは、北米大陸から中米地域を経て南米大陸まで広く分布する、カメ目カミツキガメ科カミツキガメ属に分類される水棲カメの総称です。日本では特定外来生物に指定されており、その危険性や駆除の対象となっていることから、比較的知名度の高い亀だといえるでしょう。
一方で、カミツキガメを近縁種のワニガメと混同している人も多く見られます。これら2種は見た目も性格も、そして行政上の取り扱いも全く違うため、カミツキガメ・ワニガメに関わる人には、これらをきちんと区別することが求められます。
形態
最大甲長は約50cmで、頭や尻尾も含めた全長では100cm(1メートル)近くになる個体も存在する大型の亀です。体重はおよそ16kg程度と言われています。ただし、過去には体重34kgの個体が捕獲されたことがあり、飼育下ではエサのやり過ぎによって40kg近い体重になった個体がいたことも報告されています。分布域の北部では、生息している淡水棲亀の中で、カミツキガメが最大種であることも少なくありません。
甲羅の中央に縦に並ぶ甲板の列(椎甲板)とその両脇の列(肋甲板)には、筋のように盛りあがったライン(キール)が少し見られます。成体よりも幼体の方がはっきりとしたキールを持っています。
カミツキガメはメスよりもオスのほうが大型になる亀で、体重が10kgを超えるような個体は基本的にかなり年を取ったオスと考えられます。
生態
カミツキガメは浅い池や小川に好んで生息しますが、入江のような汽水域に生息する個体も存在します。頻繁に見られるものではありませんが、バスキングしている野生個体が発見されることもあり、北方に分布している種の方がバスキングを好むようです。
浅瀬に生息するカミツキガメは、川底に堆積した泥の中に身を隠し、首から先だけを泥から出している事が多いです。これは、首を伸ばすだけで水面に鼻先が到達し、呼吸を楽にするためと考えられています。ちなみに、カミツキガメの首はかなり長く伸びるので、油断していると思わぬ攻撃を受けてしまう可能性もあります。
カミツキガメの成体には天敵と呼ぶべき存在はほとんどいません。コヨーテやアメリカグマ、アリゲーター、そして近縁種のワニガメなどに捕食されることはありますが、アダルトのオスはその大きさから年間の死亡率は非常に低いです。
野生個体は虫や魚、両生類、爬虫類をはじめ、鳥や哺乳類まで捕食しています。一方で、子亀の頃はサギなどの鳥類や、アライグマ、キツネといった哺乳類を中心に多くの生き物に食べられてしまいます。
水棲傾向の非常に強い亀ではありますが、生息地の変更や産卵のために、陸上でかなりの距離を移動することもあります。また、寒さに非常に強いカメであることも知られています。
産卵と繁殖
カミツキガメにはあまり明確な繁殖期がなく、春先から秋ごろまで、ほぼ一年を通じて交尾を行います。交尾後、精子がメスの体内で長期間(数年単位)生存し、必要なときに受精する、爬虫類によく見られる遅延受精という現象がカミツキガメでも確認されています。
卵は一度におよそ20~30個程度、多いときには80個近い数が産み落とされます。気温にもよりますが、産卵から孵化まではおよそ2~4ヶ月程度で、寒い地域に生息する個体群では、孵化後の子亀は巣穴の中で冬を越してから地上に現れます。
保全状況
以下で詳しく説明しますが、カミツキガメは日本では特定外来生物に指定されており、生態系を破壊する恐れのある生き物と位置づけられています。この屈強さは原産地でも健在で、IUCNのレッドリストでは軽度懸念(Least concern)、つまり絶滅の可能性が低いとされています。
一方カナダでは、行き過ぎた駆除や交通事故、主に中国向けに食用、薬用、ペット用として輸出するための捕獲、アライグマやカワウソによる捕食などによって、やや数を減らしています。
食用
カミツキガメの原産地の中でも特に中米地域では、この亀を食用として食べる習慣があります。亀なので甲羅を取り外す必要がありどうしても捌くのに手間がかかりますが、大型なので取れる肉の量も多く、味も悪くないそうです。
カミツキガメの分類
以前はカミツキガメ1種でカミツキガメ属を形成すると考えられていましたが、現在はかつては亜種とされていた、チュウベイカミツキガメ、ナンベイカミツキガメがそれぞれ独立種に昇格しています。
カミツキガメ(ホクベイカミツキガメ)
和名・流通名 | カミツキガメ(ホクベイカミツキガメ) |
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学名 | Chelydra serpentina |
英名 | Common snapping turtle |
原産地 | カナダ、アメリカ |
カミツキガメ(ホクベイカミツキガメ)はカミツキガメ属の模式種であり、日本で流通するカミツキガメの大半はこの種に分類されます。属内で種ごとの大きさに大差はありませんが、一応本種が属内の最大種とされています。
上記のとおり、以下で紹介するチュウベイカミツキガメ、ナンベイカミツキガメは、以前は本種の亜種であると考えられていました。それに加えて、フロリダカミツキガメ(Chelydra serpentina osceola)という亜種も存在するとされていましたが、こちらについては現在は本種のシノニム(同一種)と考えられています。
ナンベイカミツキガメ
和名・流通名 | ナンベイカミツキガメ |
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学名 | Chelydra acutirostris |
英名 | South American snapping turtle |
原産地 | エクアドル、コスタリカ、コロンビア、ニカラグア、ホンジュラス |
名前のとおり、南米に生息しているカミツキガメの仲間です。次に紹介するチュウベイカミツキガメと同様、原産地で輸出が規制されているため市場に出回らず、結果として情報量も乏しいです。
ホクベイカミツキガメとの違いは、下顎にある髭状の突起の数がやや多いなどの非常に細かいもので、見た目だけで正確に見分けるのは難しいといえます。
チュウベイカミツキガメ
和名・流通名 | チュウベイカミツキガメ |
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学名 | Chelydra rossignoni |
英名 | Central American snapping turtle |
原産地 | グアテマラ、ホンジュラス、ベリーズ、メキシコ |
チュウベイカミツキガメも、ナンベイカミツキガメと同様に情報が乏しいです。やはり見た目はホクベイカミツキガメやナンベイカミツキガメとよく似ていますが、本種は属内では小型の部類で、最大甲長は40cm弱と言われています。
混同されやすい近縁種・ワニガメとの違い
カミツキガメと同じカミツキガメ科の別属(ワニガメ属)に分類されるワニガメは、カミツキガメと誤認されることがしばしばあります。確かに見た目は多少似ていますが、よく見れば比較的容易に判別可能です。カミツキガメとワニガメを見分ける際は、以下のポイントに注目しましょう。
ポイント | カミツキガメ | ワニガメ |
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甲長 | 最大50cm | 最大80cm |
背甲 | 筋状の盛り上がり(キール)は少し発達し、丸みを帯びた形状 | キールがかなり発達し、トゲのようになったギザギザした形状 |
口 | 口先は多少湾曲するが亀としては平均的な形状 | 口先が湾曲して尖り、上顎が下顎に覆いかぶさるような形をしている。舌先には、魚をおびき寄せるためのルアーのような器官が存在する。 |
尾 | 尾の背中側に大きな三角形の突起が並ぶ。また、体長に対して尻尾がかなり長い。 | 尾の背中側にやや小さめの三角形の突起が並ぶ。 |
歩き方 | 足で体を持ち上げて歩く | 体を引きずるようにして歩く |
飼育 | 特定外来生物であり不可能 | 特定動物であり条件付きで可能 |
簡単にまとめると、ワニガメの方が全体的にトゲトゲしていて恐竜のような雰囲気を持っています。カミツキガメは大きな亀という感じで、背甲なども丸みが強いです。特に分かりやすいポイントは、背甲や口先の形状で、それぞれの雰囲気の違いがよく現れています。
英語ですが、こちらの動画も非常に分かりやすいので、興味のある人は見てみましょう。
カミツキガメの分布・生息地・生息環境
上でも紹介したとおり、カミツキガメは北米から南米までの幅広い範囲に生息しています。淡水域に生息する亀ですが、汽水域に生息することもあります。基本的には浅瀬を好み、泥の中に身を隠していることが多いです。そのため、渓流のような環境では見られません。
原産地が幅広く、緯度的には北海道から沖縄まで日本の全ての地域をカバーしています。そのため、温度環境としては日本国内のほとんどの地域に適応できると考えられています。実際に、千葉県、静岡県、東京都などで繁殖を行っている、または行っている可能性があるとされています。
日本への移入経路と特定外来生物への指定
カミツキガメという名前を聞くと、危険な生き物という印象を受ける人が多いと思いますが、カミツキガメの何が問題視されているのか、性格に把握している人は多くないでしょう。そこでこの項目では、カミツキガメがどのようにして日本へ持ち込まれ、定着し、特定外来生物に指定されるに至ったか、その経緯を解説します。
また、特定外来生物に指定されたことに関連した騒動や、殺処分の方法なども紹介します。
1960年代にペットとして流通
カミツキガメが日本に持ち込まれるようになった主なきっかけは、1960年代にペットとして輸入されたこと、と言われています。近年よく話題になるミドリガメ(アカミミガメ)がペット向けに輸入されるようになったのとだいたい同じ時期ですね。
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(撤回)ミドリガメ輸入・販売・飼育禁止?-飼い主はどうすれば良い?
日本で最も人気のペット亀・ミドリガメ(アカミミガメ)が、生態系保護等の理由で2020年を目処に輸入・販売・飼育禁止となることが決定しました。規制の背景・内容・今後の展開と現在飼育している飼い主が取るべき行動をまとめます。
その後、これまたミドリガメと同じように、カミツキガメの成長に伴って持て余すようになった飼い主が遺棄したことによって野外に定着したと考えられています。特に、千葉県の印旛沼水系や静岡県の狩野川水系では繁殖も確認されています。
参考Invasive snapping turtles on the rise in Chiba, other areas | The Japan Times
そもそも、カミツキガメは原産地であるアメリカなどにおいてすら、大きさや顎の力の強さからペットには向かないと口を酸っぱくして言われている存在です。日本でペット向けに輸入するという考え自体に無理があったと言わざるを得ません。
2000年にカミツキガメ科を特定動物に指定
明らかにペットに向かないにも関わらず長らく輸入されてきたカミツキガメですが、2000年の動物愛護法改正にともなって、特定動物(人に危害を加える恐れのある危険な動物)に指定されます。このときは、ワニガメも含むカミツキガメ科全体が特定動物に指定されました。
特定動物の飼育には、都道府県知事又は政令市の長の許可が必要であり、許可を得るためには鍵の付いた飼育設備やマイクロチップの埋め込みなどのハードルの高い条件が複数あります。このため、特定動物への指定に伴いようやくカミツキガメの流通量は減少します。
2005年にカミツキガメを特定外来生物に指定
さらに2005年には、カミツキガメ単種で特定外来生物に指定されました。特定動物への指定時に指摘された「人間へ危害を加える」という特徴に加え、大型に成長し、さまざまな生物を捕食する性質が、定着地域の生態系に大きな影響を及ぼすことが懸念された結果です。
特定外来生物は、学術研究などの一部の目的を除き、指定された種の輸入、飼育、販売、移動などが禁止されます。つまり、2005年時点でカミツキガメは飼育禁止になったということです。
その後、上に書いたようなカミツキガメの分類の見直しがありましたが、現在では別種とされた「ナンベイカミツキガメ」「チュウベイカミツキガメ」についても、引き続き規制対象となっています。
参考規制対象となる生物を別名又は新しい種名で輸入しようとする方へ | 日本の外来種対策 | 外来生物法
どぶろっくカミツキガメ事件
特定外来生物への指定後、比較的最近カミツキガメが話題になったのは、お笑い芸人「どぶろっく」の江口さんがカミツキガメを不法に飼育していたとして書類送検される事件があったことでしょう。
参考どぶろっく江口、無許可カメ飼い書類送検 – お笑いニュース : nikkansports.com
リンク先にも書いてあるように、江口さんは特定外来生物への指定前からカミツキガメをペットとして飼育していたそうです。この場合は、環境省に申請して許可が得られれば、飼育を継続することが可能ですが、その申請を怠っていたそうです。
少なくともこの問題に対しては、特定の個人を叩くことにあまり意味があるとは思いませんが、特定外来生物に関連した分かりやすい騒動ではあります。生き物を飼う際には、知らなかったでは済まされない事があるということは認識しておきましょう。
殺処分の方法は基本的に冷凍
カミツキガメにかぎらずカメの殺処分は、冷凍庫に入れて冬眠させ、そのまま凍結させて死なせるという方法が取られることが多いです。冬眠状態のまま死ぬため、与える苦痛が少ないと考えられてこの方法が広く採用されています。
ただし、冬眠という寒さに耐えるための状態になったカメを寒さによって死なせるには、十分な低温環境と時間が必要です。殺処分された亀は研究機関に送られて解剖などの検体にされることもありますが、そういった現場での経験がある人から聞いた話では、十分な冷凍がされておらず解剖してみたら亀がまだ生きていた、ということもよくあるそうです。
また、殺処分用の冷凍庫が一杯になってしまい、次の捕獲個体を入れるために亀を短時間で出さざるをえない場合もあるそうで、殺処分の設備にも相応のコストがかかるという点が今後さらに問題になってくると思われます。
カミツキガメの危険性・凶暴性
カミツキガメは特定動物、特定外来生物に指定されてきたという経緯からも分かるように、大型で顎の力が強い生き物であるため、危険であることは事実です。しかしながら、その危険性については誤解や拡大解釈されている点も見受けられるため、この項目で今一度確認しておこうと思います。
カミツキガメの噛む力
カミツキガメの噛む力は、実はそこまで強くはありません。カミツキガメのサイズにもよりますが、中程度の個体(甲長20cm程度)に噛みつかれた場合なら、猫に引っかかれた程度の傷で済むでしょう。
これが大型の個体(甲長40cm以上)に噛みつかれた場合だと、大人の男性でも何針か縫うくらいの怪我をしてしまうこともあり、危険度がかなり増します。それでも、指を失ってしまうほどの怪我にはならないでしょう。
縫うなんて十分大怪我だ、という意見はごもっともですが、実はカミツキガメの近縁種であるワニガメは更に大型になり、噛む力もより強力なのです。ワニガメに噛まれて指を食いちぎられてしまったという話は多数存在します。
参考ワニガメの威力
カミツキガメの攻撃性
噛む力はそれほどでも無いと書きましたが、一方で攻撃性は状況によって非常に高くなる場合があります。
一般的に、カミツキガメは水中で人間を見つけても、人間を襲わずに逃げていくことがほとんどです。一方で、陸上で出くわすと、カミツキガメは水中ほど素早く動けないため、自己防衛のために敵に噛みつく傾向にあります。カミツキガメが攻撃的と言われる所以は、ほとんどがこの陸上に上げられた際の性質を指摘しているものです。
上で紹介したワニガメは、カミツキガメよりも顎の力が強く危険だと書きましたが、攻撃性ではカミツキガメの方が極端に高いです。
もしもカミツキガメに噛まれてしまった場合は、噛まれたままカミツキガメを水中に戻しましょう。すると、カミツキガメは咥えていたものを離して自然に逃げていくでしょう。ただし、噛まれて怪我をした場合は、感染症の危険もあるので念のため病院を受診しておきましょう。
カミツキガメの捕獲と懸賞金
一部で勘違いしている人もいるようなので書いておきますが、カミツキガメを捕獲しても懸賞金などは支給されません。これはカミツキガメに限らず特定外来生物全般に共通することです。
ただ、例外的な事例として、千葉県がカミツキガメの駆除を専門とする職員を雇用しているというケースが存在します。具体的な数字は書きませんが、なかなかの好待遇のようです。
参考カミツキガメ:千葉県が「カメハンター」採用 – 毎日新聞
実は、K-ki(K-ki@AquaTurtlium)は、以前ニホンイシガメの保全活動に参加した際に、縁あってこのカメハンターとして働かれている今津さんのお話を聞かせてもらったことがあります。
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ニホンイシガメ保全調査に参加-フィールドと最前線の研究者から学ぶこと
個体数減少が危惧されている日本の淡水性カメ類(主にニホンイシガメ)ですが、実は定量的な生息状況の評価が行われておらず、適切な保全が行いにくいのが現状です。これらの亀の生息調査にボランティアとして参加したので、フィールドワークで得た知識や考えたことをまとめます。
今津さんによると、実際は予算の都合上カミツキガメを淘汰するのは難しく、数の増加を抑えるので精一杯ということでした。上のリンク先にも書いてあるように、千葉県における現在のカミツキガメの生息状況を考えると、生息数を減らすには年間1250匹のメスを捕獲する必要があるものの、過去の実績と照らし合わせてもその数を捕獲するのは難しい、とのことでした。
参考東京新聞:印旛沼周辺のカミツキガメ根絶 県が初の基本戦略:千葉(TOKYO Web)
ただ、その後のニュースなどを追っていると、千葉県はより本格的な駆除活動を計画しているようで、予算も確保し、毎年2500匹という具体的で効果のある数字を目標に設定しているようです。今津さんを含めた、今後の関係者の方々の活躍に期待しています。
今回は特定外来生物として知られる亀の一種であるカミツキガメを紹介しました。かなり危険なイメージを持たれている亀ですが、特定外来生物に指定された理由は、危険性だけでなく生態系に与える影響を考慮してのことです。この亀が生態系に与える影響を考えると当然野放しには出来ないものの、勝手に連れて来られた上にさんざん嫌われている現状を見ると、ちょっと不憫に思えてしまいます。