1年というのは早いもので、もう12月も終わりに近づいてきました。まさに「もーいーくつねーるとおーしょーがつー」という状態です。今回はそんな1年の始まり、「お正月」に関するアクアなニュースを紹介します。
お正月といえばお年玉や初詣など色々なイベントが有りますが、「おせち料理」も欠かせないですよね。でもおせち料理って最初は美味しいんだけどだんだん飽きてくるし、そもそも毎年同じような内容で目新しさもない…、と思っている方には朗報です!これ以上ないという程新しい、深海魚満載の「深海魚おせち」が発売されます。
オオグソクムシの姿焼き入り「深海魚おせち」
- "オオグソクムシ姿焼入りおせち、数量限定で“深海魚おせち”発売。"
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引用元
- 抜粋
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Age Global Networksは12月17日、オンラインショップ「CLION MARKET(クリオンマーケット)」において、数量限定で「焼津 長兼丸 深海魚おせち」の予約受付を開始した。価格は21,600円(税込み)で、予約受付は12月25日(木)17時まで。
この「焼津 長兼丸 深海魚おせち」は、テレビやインターネットなどで大きな注目をあつめた“深海魚”が味わえる特別なおせち。一の重のメインは、オリジナルグッズなども発売されて話題を集めた日本最大の等脚類「オオグソクムシ」だ。「オオグソクムシ」2匹をそのままの姿で焼き上げた逸品は、ビジュアルのインパクトも抜群……。
<-中略->
深海魚以外の品々も充実した、豪華な三段重に仕上がっている。
最近は空前の深海魚ブームなんて言われていて(これまで流行らなかったのが普通だと思いますが)、どこぞの港で深海魚が水揚げされたとか、リュウグウノツカイが打ち上げられたとか、ダイオウグソクムシが飼育されている水族館はココだ!とか、深海生物関連のニュースを目にすることが非常に多くなりました。この流れに乗って遂にはおせち料理にまで進出するとは、深海魚もなかなか隅に置けません。
ちなみにここでメインのように紹介されている「オオグソクムシ」は、鳥羽水族館で5年以上に渡り絶食して話題になった「ダイオウグソクムシ」ではなく同属の小型種です。
ダイオウグソクムシが最大で体長50cm程まで巨大になるのに対し、オオグソクムシは10~15cmとだいぶ小さめです。また、体型もダイオウグソクムシと比べて細長いという特徴があります。。
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ちなみにダイオウグソクムシもいる鳥羽水族館に行ってきた時の記事が上のリンク先になります。興味のある人はのぞいてみてください。
深海魚おせちの中身
深海魚おせちに惹かれ、このおせちを販売しているオンラインショップ「CLION MARKET(クリオンマーケット)」により詳細情報を確認しに言ってみました。「深海魚おせち」の中身が詳しく書いてあったので、ここでもその内容を紹介したいと思います。おおっ!?となる品目もいくつかあるものの、全体的には割とまともで美味しそうです。
オオグソクムシの焼物
おそらくこの深海魚おせちのメインを張る料理です。オオグソクムシ2匹をそのまま焼き上げた姿焼きは、見た目のインパクトは半端ではありません。
オオグソクムシは分類学でいうところの甲殻亜門軟甲綱に属する生き物で、広い意味ではエビやカニの仲間です。その中でも等脚目という、ワラジムシ、フナムシ、ダンゴムシを含むグループに属します。早い話がダンゴムシの親玉みたいな生き物なわけです。まあ見た目通りですね…。
深海鮫入り蒲鉾
深海に住むサメをまとめて深海鮫と呼んでいるようで、種類としてはフトツノザメとかユメザメなど色々存在します。この深海鮫入り蒲鉾(かまぼこ)になんという種類の深海鮫が使われているのかは分かりませんが、割と美味しい種類もいるようです。
ちなみにこの深海魚おせちでは、深海鮫はかまぼこだけでなく真丈(しんじょ)や伊達巻にも使われています。
あんきも海苔巻き
食用の深海魚といえばアンコウですよね!このおせちにももちろんアンコウ料理が含まれています。あんきも、美味しそう…。
ちなみの食用の「アンコウ」として出回っている「キアンコウ」は、実は1年のほとんどを浅い海域で過ごしていて深海魚ではない可能性があるとの話もあります。まあ美味しければ何でもいいか。
他にも色々な深海魚が!
これまでに紹介した意外にも、ズワイガニのほぐし身の若芽酢のもの、底黒タラ、金目鯛、バイ貝など深海生物を使ったおせち料理が幾つもあります。でもズワイガニとか金目鯛は食材として一般的ですし、抵抗なく食べれそうです。深海魚意外のスモークサーモンとか鴨ロースといった普通の料理もありますよ!
1つあたり2~3人前でお値段は21,600円(税込み)。私はおせちを買ったことはないので相場はよく分かりませんが、結構高めなんじゃないでしょうか。深海生物だけあって入手にコストがかかるのかも…。
オオグソクムシはカニとかシャコに近い味!?
実はオオグソクムシが食用にされるのはこれが初めてではありません。以前には横浜中華街でオオグソクムシの試食会が行われたこともあるそうです。世の中には一定数、変わったものを食べたがる人たちがいるんですね。
http://portal.nifty.com/kiji/140428163975_1.htm
このオオグソクムシ試食会のレポート記事によると、オオグソクムシはカニとかシャコに近い味だそうです。意外にもかなり美味しいらしいですが、殻ばかりで身はほとんどないようです。さすがに一般的な食材としては普及しないでしょうね(しなくていいですが)。
ちなみにオオグソクムシが初めて食べられた時の経緯はこんな感じだったそう。
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きっかけは数年前のテレビロケで、乗船したタレントから「これ(オオグソクムシ)って食べられるんですか?」と聞かれて、「当たりめえだろ!こんなうめえもんないよ!カルシウムたっぷりだよ!」と長谷川さんが適当に答えたため、急遽お店に持ち込んで料理してもらったのが起源。
もちろん長谷川さんは、それまでオオグソクムシを食べたことなど一度もなかったそうだ。毒とかなくてよかったですね。
- 引用元: デイリーポータルZ:@nifty
適当すぎる(笑)。
他にも変わったおせちが!
深海魚おせちを販売しているCLION MARKETでは、この他にも陸上自衛隊をイメージしたミリメシ(戦闘糧食)おせち「陸上自衛隊おせち」や、新日本プロレスが販売するボリュームたっぷりの肉料理満載「新日本プロレスおせち」など、普通とは一味も二味もちがうおせちを販売しています。
普通のおせちに飽きた人、今年くらいは変わったおせちが食べたい人、来年は変化の一年にしたいと思っている人などは、こんな変わり種おせちにチャレンジしてみるのも面白いかもしれません。
オオグソクムシや深海鮫など深海生物をあしらった「深海魚おせち」を紹介しました。やはりオオグソクムシの姿焼きはかなりインパクトがありますね…。ただ、全体を見ればズワイガニとか金目鯛、ローストビーフや照り焼きチキンなんかも入っていて結構美味しそうです。ちょとした話題作りに、チャレンジしてみてはどうですか!?
私は今年の正月は実家で母のおせちを食べる予定なので、深海魚おせちは食べられません。う~ん、残念?