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まるで蓑亀!「苔盆栽かめ」-カメの甲羅でコケを育てる雑貨

2015/01/20

アクアリウムをやっていると、いつの間にか苔の魅力に取り憑かれている…そんな経験はありませんか?かくいう私もそんな人間の一人で、お寺に行ったりすると庭園の苔にじっと見入ってしまったりします。苔ってそれくらい雰囲気があるというか、吸い寄せられそうになる独特の世界観をもっているような気がしています。

世の中には私のように苔に魅力を感じる人が意外にいるようで、実は苔グッズなるものがちょっとした人気を集めていたりもするらしいです。今回はそんな静かなブームにある「苔」を愛でる方法である「苔盆栽」を紹介します。といってもただの苔盆栽ではありませんよ!

苔盆栽かめ

今回紹介するのは「苔盆栽かめ」という亀をかたどった鉢で楽しむ苔盆栽です。ちょうど亀の甲羅の部分に苔を植えるようになっています。植えられている苔はアカハシラガゴケという苔で、柔らかくてふさふさしています。優しい雰囲気の苔に合わせて亀もデフォルメされたデザインになっていて、全体的に可愛らしいアイテムとしてまとまっています。

ちなみにアカハシラガゴケはテラリウム用の苔として販売されていることもあるようなので、亀の背中でいっぱい育ったら水槽でテラリウムを始めるのも良いかもしれません。管理方法としては、スプレーでのこまめに水をやり余分な水は捨てること、直射日光や乾燥を避けることが重要なようです。

ちなみに鉢の方は、富山県の伝統産業である青銅鋳物によるブロンズ(青銅)で出来ています。重厚な素材をポップなデザインでまとめたオシャレな逸品ですね。ちなみにお値段は税込で9180円です。

亀+苔は縁起がイイ!?

実はこの苔盆栽かめのような、亀+苔の組み合わせは縁起の良いものだとされています(厳密には縁起が良いのは藻ですが細かいことは気にしない!)。掛け軸とかで亀の甲羅に藻がたくさん生えたり、藻が尻尾のようになった亀の絵を見たことのある方もいると思いますが、そのような甲羅に藻の付着したカメは蓑亀(みのがめ)と呼ばれます。下の写真が良い例ですね。

蓑亀は長寿を象徴する縁起のよいものとされていて、平安時代頃までに中国から日本に伝わってきました。現在の中国でも「綠毛龜」として親しまれていて、カメに人工的に緑藻を着生させる方法を紹介する書籍も販売されているほどです。ちなみにこのように亀の甲羅に着生する藻はマリモの近縁種だということが分かっています。

写真のように生きた亀の甲羅にびっしりと藻を生やしてしまうことは、紫外線の吸収を妨げたりして亀にとっては良くないのですが、苔盆栽ならそんな心配も要りませんね。長寿にも繋がる縁起物ということで、盆栽の好きな方へのプレゼントにも良いんじゃないでしょうか!?

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亀以外の苔盆栽もカワイイ!

この苔盆栽かめは、盆栽で風景を再現する「景色盆栽」で知られている「品品」という会社の作品です。こちらの会社はこのカメの苔盆栽意外にも、色々な動物をモチーフにした可愛らしい苔盆栽を販売しています。

上のハリネズミの苔盆栽も人気がありますね。ちょっとオシャレな雑貨屋さんとかで時々置いてあるのを見かけます。他にもナマケモノ、ひなどり、ひつじなどのバリエーションがあります。もちろん可愛い雑貨ばかりではなく正統派の盆栽も扱っておられます。

品品の社長さんである小林 健二さんは本も書いていて、景色盆栽のスクールも開催されています。私も最近ちょっと盆栽に興味が出てきてるんですよねぇ。面白そうだしいつか手を出してみたいところです!

K-ki

亀の甲羅で苔を育てる「苔盆栽かめ」を紹介しました。背中の部分に多肉植物を植えたり小さな枝流木で飾ったりしてみたら、ポケモンのフシギバナとかドダイトスみたいにもできるんじゃないでしょうか。そのままでも十分に可愛いですが、アレンジ次第ではもっと楽しめそうな面白いアイテムだと思います。

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K8ki・けーきはK-kiのシノニム。 AquaTurtlium(アクアタートリウム)を運営しています。 生き物とガジェットが好きなデジタル式自然派人間。でも専門は航空宇宙工学だったりします。 好きなことはとことん追求するタイプ。

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