この頃めっきり寒くなり、本格的な秋の訪れを少しずつ感じるようになりました。
アクアリストには本格的に寒くなる前にやらなければならない仕事が幾つもありますが、今回は水上葉の活用に焦点を合わせてみます。
水草水槽を維持している方の中には、トリミングの度に大量に出る水草の余りの有効活用や、水中での育成が難しい水草の維持のためなど、水上葉での水上栽培をしている方も多いのではないでしょうか。
このブログでも以前水上栽培を始める方法を紹介しましたし、水上葉の栽培というのはなかなかに面白いものです。
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余った水草を水上化!水上葉でお手軽ストック&簡単増殖!?
調子良く水草水槽を維持していると、トリミングで余った水草をどうするか悩まされます。余った水草を捨てずに有効活用する方法として、水上葉へと水上化させて水上栽培でキープする方法を紹介します。急に水草が欲しくなった時にも役立ちます。
しかし丹精込めて育てた水上葉も冬が来れば枯れてしまいます。
それはちょっと悲しいですよね…
なので、本格的に寒くなる前に対処しておきましょう!
水上葉が枯れてきた
この頃の気温の低下でウチの水上葉もすっかり元気がなくなってしまいました。
ロタラやグロッソ、ベトナムゴマノハグサ何かをまとめている上の画像の水上葉も、ショートヘアーグラス単植の下の画像の水上葉も枯れ葉が目立ちます。
もう少し拡大して撮影してみます。
上から順番にショートヘアーグラス、グリーンロタラとロトンジフォリア、ウォーターカーナミンなど、グロッソスティグマの水上葉です。
どの画像にも枯れ葉が目立ちますね。
グロッソスだけはまだ元気という感じかもしれませんが…
こうなってしまうと若干手遅れ感もありますが、寒くなるこれからに向けての水上葉の管理方法を考えてみます。
寒い時期の維持は難しそう
水上葉が冬場に枯れてしまうのは主に気温が下がるせいです。
観葉植物では耐寒性の低いものは冬場は室内で管理しますが、水草の水上葉ではちょっとむずかしいかもしれません。
ポイントは光量・温度・湿度
水草が水上葉として生きていくためにはいくつか必要な条件があります。
それが光量・温度・湿度です。
水草は水辺・水中の植物なので、湿度のかなり高い環境を好みます。
湿度がちょっと低くなるだけで枯れてしまうものもありますから、この湿度の管理は重要です。
また、これも種類によるところはありますが強めの光が必要です。
水中葉から水上葉に変化させる時にも強い光が必要でしたが、水上葉として生きていくためにも強めの光を要求する場合があります。
これらの条件を冬場の室内で実現するのはなかなかに難しそうですね。
それこそ水上葉専用の水槽を用意し、水草用の照明を当てて温度・湿度を管理するくらいはしなければなりません。
水草が好き・水上葉が好きという方はそうやって維持している方もいますが、余った水草をとっておきたい!くらいのモチベーションの人にはちょっと厳しいですね。
水上葉の秋冬は維持よりも活用
ということで、冬場も青々とした水上葉を維持するのはどうやら難しいようです。
なので私としては、使えそうなものは使って後は来年の春に期待という方法をとっています。
どういうことかというと、寒い時期に水上葉が枯れるのは諦めて、枯れる前に水槽などで使う、ということです。
使い切れなかったものはそのまま枯れさせてしまって、次の春に新しい目が出てくれるのを待ちます。
私は余った水草を無駄にしたくなかっただけなので、かけれる手間や費用を考えるとこれくらいのことしかできません…
水草の種類を見極める
上の方法には少し注意点があります。
それは、水草の種類によっては春に芽が出てこないということです。
日本にも自生しているような種類の水草ならほとんど問題はありませんが、海外の特に温暖な地方に生息する水草の中には日本の冬に耐え切れず完全に枯れてしまうものもあるでしょう。
冬を迎える前に自分の育てている水草水上葉がどんな種類でどこに生息しているのかくらいは把握しておくのがよいでしょう。
日本の冬に耐えられなさそうなものの中で大事な水草は、水槽に入れて水中化してしまいましょう。
水上葉の活用方法
寒いからといって枯らすのは惜しい…という水草は、どこかの水槽に無理にでも突っ込んで水中化してしまいましょう。
ほとんどの水草は水槽内に植えておくだけで勝手に水中化します。
水草水槽なら照明があるので光量は十分ですし、加温もすると思うので温度も大丈夫です。
湿度は言うまでもないですね。
この時にはリスク分散のため、水中化する水草の一部は水上葉として残しておきましょう。
当然冬には枯れてしまいますが、春に目が出てくれる可能性もあります。
全部水中化してもし溶かしてしまえば、結局水草を失うことになってしまいますからね!
まとめ
結局のところ水上葉を冬場も元気に維持するのは難しいということですね。
水上葉が好き!というのであれば手間・お金をかけて維持もできそうですが、そうでない場合はある程度水中化し、残りは自然の摂理に任せて次の春を待つしかなさそうですね。