時々いびつな形をした動物が見つかってはニュースで取り上げられたりしますよね。そういった動物たちは大体奇形だったりします。今回もそんな奇形の動物が発見され報告されていました。
奇形の動物が見つかるのは別に嬉しいことではないのかもしれませんが、物珍しさからどうしても注目されがちですよね。
3つ目のカニ、双頭のカメが発見される
- "動物の奇形:3つ目のカニ、双頭のカメ"
-
引用元
出典
ニュース – 動物 – 動物の奇形:3つ目のカニ、双頭のカメ(拡大写真) – ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト(ナショジオ)(元記事削除済) - 抜粋
-
目が3つ、鼻が2つ、頭から触覚が1本生えている生き物がニュージーランドで見つかった。8月に「Arthropod Structure & Development」誌で紹介されたヤワラガニの一種で、学名Amarinus Lacustrisと呼ばれる沢ガニの珍しい奇形だ。
「3つ目」のカニの奇妙な体と脳の異常は、複数の奇形が重なった結果だと思われる。まず、体の一部が2匹分存在するというシャム双生児(または結合双生児)の特徴として、第3の目がついている。また、カニは目を損傷すると新しい目を再生する能力があるが、それがこの場合はうまく再生できずに触覚となって生えてしまった。
自然界は完璧ではない。普段とは違ったことが起こる場合もある。科学者にとってこうした異常は、ただ興味深いだけでなく、貴重な研究資料となる。
3つ目ガニの筆頭研究者で、ベルリンにあるフンボルト大学のゲアハード・ショルツ(Gerhard Scholtz)氏は、「自然界で発生した奇形は何が可能であるかを我々に教えてくれる」と話す。「これらを研究することは、過去の失敗から学ぶようなものだ。なぜ奇形が発生したか、その原因と構造を理解すれば、通常の発達についても原因と構造を理解することができる」。
<-後略->
記事の内容はほぼ全てが今回発見された奇形のカニについてのものでした。タイトルには亀とも書いてあったので気になったのですが、本文では特に触れていませんでした。ニュース記事の写真の下にある「写真を拡大」というところを押すと、カニの写真とともに双頭のカメの写真がでてきますが、そのカメが発見されたのは2006年と結構昔のようです。そのときはかなり元気だったということですが、今はどうなっているのでしょうか…。
元のニュース記事では遺伝子の突然変異や親が摂取した餌のなかに含まれている物質が奇形の原因となるほか、体の発達のタイミングや環境が影響を与えることもあるとしています。多くの爬虫類の卵では、孵卵期の温度によって生まれてくる子どもの性別が変化するというのは有名ですが、その時の温度が高すぎると頭が二つある奇形が生まれてきてしまうともありました。
この話は初耳でしたが、温度で性別が決まるほど温度依存性の高い爬虫類であれば、あり得ることなのかもしれませんね。先ほどふれた双頭のカメもこういった原因で生まれてきたのでしょうか。
こういった奇形が進化の原点だという考え方もあります。遺伝子の突然変異が進化を牽引するだとか、環境などの原因により進化が起こりそれに遺伝子の変化が追従するだとか色々な考え方があるようです。私は専門外なので詳しいことは分かりませんが、いつかこうした謎も解き明かされていって欲しいですね。