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深海生物図鑑カレンダーをゲット!アクアリストなら2016年もコレ!

2015/10/31

深海生物図鑑カレンダー 2016

2015年も気付けばもう10月末になりました。急な寒さに、少しずつ朝起きるのが辛くなってきたK-ki(K-ki@AquaTurtlium)です。この時期になると、徐々に年末、そして新年の足音を感じさせられるような出来事が起こってきますよね。

例えば、来年のカレンダーの予約販売の連絡が来たりしていませんか? カレンダーなんて放っておいてもいつの間にか一つくらいは手元にあるものですから、わざわざ買ったりしないという人も多いかもしれません。でも、自分の好きなモノの綺麗な写真がドーンと載っているカレンダーを使ってみると、思った以上に1年が楽しく過ごせてしまったりもするものです。

今回は、水棲生物大好きなアクアリストが、一年を楽しく過ごせてしまう(かもしれない?)カレンダー「深海生物図鑑」の2016年版を紹介します。まだ来年のカレンダーを何にするか決めていないという人は、このカレンダーを試してみませんか?

「深海生物図鑑」カレンダー 2016

深海生物図鑑カレンダー 2016は、手帳やカレンダーを扱う日宣テクノ・コムズ株式会社から販売されているカレンダーです。このカレンダーは2012年から販売されていて、今回で5年目の販売になります。

日宣テクノ・コムズは「書店に並ばない手帳のプロ集団」を名乗る会社で、カスタマイズ性の高いオーダー手帳などを得意としています。カレンダーも少し手がけていて、宇宙から見た気象現象や異常気象の写真を掲載した世界気象カレンダーが人気を博しているようです。

深海生物図鑑カレンダーの魅力は、何と言っても、深海に棲む生き物の美しく神秘的な姿を捉えた鮮明な写真でしょう。写真の横には被写体となった深海生物の生態解説まで添えられていて、「図鑑」としても「ポスター」としても楽しめるカレンダーだと思います。

「生きている」深海生物の写真を掲載

深海生物図鑑カレンダーの写真が魅力的な理由の一つは、被写体となる深海生物が「生きている」状態で撮影しているからです。深海生物の生きた姿を捉えるのはとても難しいので、カレンダーに載っている生きた状態の写真を撮影するためには、多くの苦労があったと思います。

深海生物図鑑カレンダー 2016 9月の生き物はウミグモの仲間

やはり生き物の魅力は、生きている姿を見ることでこそあますところなく伝わるものです。そういったこだわりは素晴らしいと思います。

東日本大震災後の東北沖にフォーカス

2016年版の深海生物図鑑カレンダーでは、東日本大震災後の東北沖にスポットライトを当てています。

東日本大震災を風化させない、とよく言われていますが、こういう方法もあるということですね。

海洋研究開発機構(JAMSTEC)の研究者による解説

深海生物図鑑カレンダーの写真撮影と解説文の執筆は、国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)の研究者である藤原義弘氏、土田真二氏、Dhugal Lindsay氏の3人によって行われています。海洋研究開発機構の研究者ですから、もちろんこの道のエキスパートの方々です。例えばユメザメの解説文だとこんな感じです。

ユメザメ Centroscymnus owstoni

本種は体長1.2メートルに達する深海ザメで、漆黒の体に輝く瞳が印象的だ。サメの中には目を保護するために瞬膜を持つものがいるが、本種はヒトのように「目を閉じる」ことができる。その姿が「夢を見ているようだ」ということで本種の和名が与えられている。国際自然保護連合(IUCN)が定めたレッドリスト(絶滅の恐れのある野生生物のリスト)では絶滅危惧種として多くのサメ類が名を連ねるが、本種は絶滅の恐れの低い「軽度懸念」に分類されている。水深500~1,000メートルに生息する。

(文・写真・藤原 義弘)

深海生物「図鑑」と銘打っているだけあり、専門家による情報なので信頼性・価値が高いです。家に飾っていて子供が興味を持ったりした時にも、しっかりした解説がついてるので、教育にもピッタリですね!

深海生物の「採集データ」も紹介

採集データ

深海生物図鑑カレンダーには、写真や解説文、日付欄以外にも、採集DATAという項目があります。この項目では上の写真のようにカレンダーの右側にあり、被写体となった深海生物の「採集日」「調査船」「採集機器」「生息環境」「大きさ」「採集場所」「水深」が紹介されています。カレンダーの写真になっている不思議な生き物が、一体どこに住んでいるのか、思いを馳せる材料になりますよ。

ちなみに採集データの中の「採集機器」の項目は2015年版にはなかったので、新しく追加されたようです。こういった細かな部分のアップデートがなされているのも嬉しいところですね。

生き物だけじゃない!深海調査研究船の解説も

深海生物図鑑カレンダーの巻末には、深海生物調査で活躍する日本の主な調査船・探査機・機器類や、深海の世界についての概要を紹介するページがあります。深海魚だけでなく、深海を取り巻く幅広い知識を得ることができるのも、このカレンダーの楽しいところです。

2016年版の最後の見開きページ

ちなみこのページの内容は、2015年版と2016年版でほとんど差はありません。以下は2015年版の写真です。

最後の見開きページ

文字の割り付けと背景写真が主な違いですが、探査機の部分で2015年版では「かいこう7000Ⅱ」が紹介されていたのが、2016年版では最新の「かいこうMk-Ⅳ」に差し替えられているなど、やはり細かなアップデートがされています。

深海生物図鑑カレンダーについて、もっと詳しいことが知りたい人は、以下の公式サイトも確認してみてくださいね。

参考カレンダー「深海生物図鑑」|日宣テクノ・コムズ株式会社

飼育データ管理・共有サービス「RIUM」を今すぐ使ってみよう!

深海生物図鑑カレンダーと私のこれまで

私が初めて深海生物図鑑カレンダーを手にしたのは、去年のことです。みずものコムというサイトの、応募者に抽選でプレゼントするという企画で頂きました。

「深海生物図鑑カレンダー」で深海魚と一緒に1年を過ごそう!

深海生物の神秘的で美しい写真と不思議な生態を解説する、図鑑のような「深海生物図鑑カレンダー 2015」をみずものコムさんにプレゼントして頂きました!写真と解説で好奇心をくすぐる、深海魚好き必見のオススメカレンダーです。

とにかく写真が綺麗ですっかり気に入ってしまい、2015年はずっと愛用しています。2015年版の深海生物図鑑カレンダーに掲載されていた深海生物の中でも、ウミクワガタという生き物がとても面白くて気に入ったので、ウミクワガタを紹介する記事を書いたりもしました。

海にクワガタがいるって本当?深海のヴァンパイア・ウミクワガタ

海底に棲むクワガタムシに似たカッコいい生き物・ウミクワガタの生態等を紹介します。クワガタという名前ではありますが昆虫ではなく甲殻類でエビやカニ、特にダイオウグソクムシ等に近縁の生物です。魚の体液を吸う寄生虫でもあります。

近年の深海生物人気の火付け役である「ダイオウグソクムシ」が人気になり始めたのが、大体2012年の年末頃からですから、2011年の年末に初めて発売された深海生物図鑑カレンダーはブームの先駆け的存在だったんですね。いやはや、先見の明がありますな。

ド迫力!ほぼ実寸大の「ダイオウグソクムシ」フィギュア登場

リアルさがウリの生き物フィギュアシリーズ「ネイチャーテクニカラー」に、新たに巨大なダイオウグソクムシのフィギュアが登場しました。フィギュアの詳細情報に加え、ダイオウグソクムシの特徴や展示されている水族館なども紹介します。

2016年版に掲載されている深海生物たち

深海生物図鑑カレンダーについて色々紹介しましたが、やはり気になるのは「どんな生き物が掲載されているのか」ということですよね。2016年版の深海生物図鑑カレンダーに掲載されている深海生物は、以下の通りとなっています。

  • 1月:スカシフクロノミ
  • 2月:ウミイサゴムシの仲間
  • 3月:イバラガニモドキ
  • 4月:カイアシ類の一種
  • 5月:マツカサキンコ
  • 6月:ユメザメ
  • 7月:ドロクダムシの仲間
  • 8月:ナツメイカ
  • 9月:ウミグモの仲間
  • 10月:キチジ
  • 11月:スズキ目の一種
  • 12月:ヤリボヘラムシ

どの生き物もカッコよくて面白くて、とても良かったのですが、特に気に入ったのは1月のスカシフクロノミ、6月のユメザメ、7月のドロクダムシ、9月のウミグモあたりです。

ちなみにカレンダー深海生物図鑑制作スタッフのTwitterアカウント(@Abe_ntc)で、2016年版カレンダーの写真がこんな感じで公開されています。

興味のある人はこちらをのぞいてみるのも良いですね。では、魅力的な深海生物たちを紹介していきます。

深海生物図鑑カレンダーを飾りつつレビュー!

次に、実際に私の手元にある深海生物図鑑カレンダー2016を確認しながら、レビューしてみます。

深海生物図鑑カレンダー 2016

表紙はこのように、「深海生物図鑑カレンダー2016」という文字の周りを、掲載されている深海生物たちがとりまくようになっています。表紙はかなり光沢のある紙で、高級感があります。

深海生物図鑑カレンダーの裏側

裏側はこんな感じです。著者・撮影者のプロフィールと、カレンダーの見方が書いてあります。

深海生物図鑑カレンダーのチラシ

こんなチラシも同梱されていました。

表紙をめくると以下のような感じのカレンダーが現れます。

サイズは閉じている時で297mm×297mm、見開き時で594mm×297mm と結構大きめですが、一般的な壁掛けカレンダーと比べると割とコンパクトなサイズです。

カレンダー部分

上側がカレンダー部分で、こちらに日付や解説文、採集データなどが書いてあります。背景が黒なので文字を書き込んだりしてもよく見えないと思いますが、ポスターみたいなカレンダーなので書き込みをする人はあまりいないでしょう。下側半分は深海生物の写真になっています。

ちょっと気が早いですが、2016年版のカレンダーを飾ってみます。まだ2ヶ月くらいは2015年版が主役ですが、正直我慢できません!

深海生物図鑑カレンダーを飾ってみた

うんうん、いい感じ。

深海生物図鑑カレンダー 2015と2016

せっかくなので2015年版と並べてみました。左側が2015年版、右側が2016年版です。2015年版で一番のお気に入りだった「チュウコシオリエビの仲間」と、2016年イチオシの「ユメザメ」のページです。あーワクワクするなあもう!

RIMG5419

他にも色々な生き物たちが掲載されています。

実は2015年版の深海生物図鑑カレンダーでは、全ての写真で深海生物の全身がちゃんと写るような構図になっていました。これにより写真を見た人は、写っている深海生物の形態を捉えやすく、どちらかと言うと図鑑向けの写真に近い印象でした。

一方で2016年版では、イバラガニモドキ、ユメザメ、ウミグモなどいくつかの写真で、全身が写っていない一部分のクローズアップ写真が採用されています。被写体のサイズが大きくなったせいかもしれませんが、個人的にはこの撮影方法の変化が、深海生物図鑑カレンダーの魅力を一層増していると感じました。

例えばユメザメの写真では、漆黒の体を背景色の黒に溶け込ませ、虹色に輝く瞳がより目を引き付けるようになっています。深海生物の形態という面では全貌を掴みづらい写真かもしれませんが、それ上回るほど被写体の魅力を増幅させてくれる写真だと思います。

クローズアップ写真にすることで、生き物たちの魅力や躍動感がより一層伝わるようになりました。図鑑から少しポスターよりの写真に変化したという印象ですね。個人的にはこの変化はかなり面白く感じ、好意的に捉えています。

2016年の深海生物図鑑カレンダーもいい出来で、良い一年が送れそうな気がしてきました。あなたも深海生物の魅力的な写真満載の深海生物図鑑カレンダーで、一年間知的好奇心をくすぐられてみませんか?

レビュー依頼、受け付けてます!

実は今回の記事、縁あって日宣テクノ・コムズさんに深海生物図鑑カレンダーのサンプルを提供してもらいました。レビューの依頼を受けたというわけではないのですが、せっかくだし記事にしてみた次第です。アクアリウム用品や関連雑貨などを販売している人は、今回のようにサンプルを提供して貰えたらレビューさせてもらいますよ!

爬虫類やアクアリウム関連のイベントレポートを見ていると、とても面白そうなグッズを作っている人がたくさんいるのにビックリします。そんな面白いものを少しでも多くの人に知ってもらうためのお手伝いができたらなと思っています。

カテゴリー雑貨・グッズ

ちなみにこれまでにも私は、アクアリウムや爬虫類に関連した色々なグッズを紹介しています。レビューするとしたら多分こんな感じになると思うので、参考にして下さい。もちろん純粋にアクアリウムグッズなどに興味がある人も、面白い雑貨やグッズを紹介しているので読んでみて下さいね!

K-ki

今回は2016年版の深海生物図鑑カレンダーを紹介しました。アクアリストだったり変な生き物が好きだったりするであろうこのブログの読者には、まさにうってつけのカレンダーではないでしょうか。このカレンダーを使える1月が、もうすでに待ち遠しいです!

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K-ki

K8ki・けーきはK-kiのシノニム。 AquaTurtlium(アクアタートリウム)を運営しています。 生き物とガジェットが好きなデジタル式自然派人間。でも専門は航空宇宙工学だったりします。 好きなことはとことん追求するタイプ。

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