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とてつもなく珍しい!アルビノのニホントカゲが発見される!

2014/08/23

色彩変異の一種・アルビノ

「アルビノ」というものを知っていますか? 黒色の色素が欠けていることによって、本来ではありえないような白っぽい色で生まれてきた生き物のことです。

ペットの界隈では魚や両棲類・爬虫類など様々な生物においてアルビノが販売されていたりしますが、基本的にはとても珍しいものです。そんなアルビノですが、なんと最近ニホントカゲでアルビノが見つかっていたようです…!

アルビノとは?

最初にアルビノについて軽く説明しておきます。まずはWikipediaからの引用。

アルビノ(albino)は、動物学においては、メラニンの生合成に係わる遺伝情報の欠損により 先天的にメラニンが欠乏する遺伝子疾患がある個体である。

<-中略->

先天的なメラニンの欠乏により体毛や皮膚は白く、瞳孔は毛細血管の透過により赤色を呈する。劣性遺伝や突然変異によって発現する。広く動物全般に見られ、シロウサギやシロヘビが有名である。ほとんどの場合、視覚的な障害を伴い、日光(特に紫外線)による皮膚の損傷や皮膚がんのリスクが非常に高い。また外部から発見されやすく自然界での生存は極めてまれである。そのため、しばしば神聖なものやあるいは逆に凶兆とされ、信仰の対象として畏れられる。また、観賞用としても人気がある。なおアルビノは、正常な遺伝情報により白化した白変種とは異なる。

引用元: Wikipedia

劣性遺伝や突然変異によって発生する白化がみられる個体のことをアルビノと言うんですね。岩国のシロヘビなんかはアルビノの有名な例ですね。観賞用としても人気があるとありますが、私が知っているだけでも色んな生き物でアルビノがペット用に販売されています。魚ならコリドラス、プレコ、ポリプテルスなど他にも色々ありますし、爬虫類ならアカミミガメやレオパ、両生類ならツノガエルなんかは、高価なものもありますが普通に手に入る範囲で販売されていると思います。時々レアなアルビノ(アリゲーターとか)が見つかると非常に高値で取引されていますね。

アルビノ以外にも通常の個体と色の異なる個体はいて、そういった個体の繁殖に熱心に取り組んでいる方もいます。アカミミガメやレオパなんかではそういった色変個体の愛好家がたくさんいる印象ですね。

参考Albino Pastel Red Ears

例えばこんな方たちがいます。

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ニホントカゲのアルビノ

前置きが長くなってしまいましたが、今回発見されたアルビノのニホントカゲを紹介します。

すごい色味ですね。透明感のあるピンク色。通常のニホントカゲもキレイですが、アルビノにはまた違った美しさがあります。半端ないRT数とお気に入り数ですがそれも納得です。

色んな種類の生き物でアルビノ個体が販売されていると書きましがた、そういった個体は大体は偶然発見された個体やその子孫どうしを掛け合わせることによって人為的に生み出されています。従って、ペットとして流通させようと思うとまず最初のアルビノ個体を手に入れなければいけないわけですが、それが完全に運任せなので狙った種類の生き物のアルビノを生み出すのはとても難しいんです。

今回アルビノのニホントカゲを発見・捕獲された方は他にも多くの爬虫類を飼っておられるようなので、今後大事に飼育してぜひ子供の姿を見せて欲しいですね。ニホントカゲのアルビノがコンスタントに流通するようになったりしたら夢のようです。

2015/12/16 追記

どうやら今回発見されたニホントカゲのアルビノは死んでしまったようです。ニホントカゲの幼体はそもそも飼育が難しく、その上アルビノ個体ということでより虚弱だったと思われますから、残念ですが仕方ない部分もありますね…。



K-ki

今回はアルビノのニホントカゲを紹介しました。本当に珍しいものが発見されたという感じですね。個人的には死ぬまでにニホンイシガメのアルビノに出会ってみたいなーと思っています。宝くじに当たるような確立ですが、一度くらいお目にかかってみたいものです。ニホンイシガメのアルビノの話は聞いたこともないので、現在はまだ発見されていないんでしょうね…。あと何十年かで見つかってくれないかな?

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K-ki

K8ki・けーきはK-kiのシノニム。 AquaTurtlium(アクアタートリウム)を運営しています。 生き物とガジェットが好きなデジタル式自然派人間。でも専門は航空宇宙工学だったりします。 好きなことはとことん追求するタイプ。

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