少し古いニュースですが面白そうなものを見つけたので記事にしてみます。アクアリウムの世界には「グッピーに始まりグッピーに終わる」という格言があります。綺麗で飼育も繁殖も容易なグッピーは初心者に好まれますが、品種改良というマニアックな楽しみ方も可能で、初心者からアクアリウムに造詣の深いマニアまで、多くの人に親しまれているという意味です。
このようにアクアリウムにおいて欠かすことのできない存在であるグッピーですが、最近その色覚遺伝子の秘密が解明されました。この発見はより色鮮やかなグッピーを生み出すことにもつながってくるのでしょうか。グッピーマニア必見のニュースです。
- "東北大、日本でも観賞用として人気の熱帯魚、グッピーの色覚が水環境の綺麗さの違いで決まることを解明!"
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引用元
- 抜粋
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<- 前略 ->
野生の雄の「グッピー」は、固体ごとに体色が異なる。繁殖期、メスはパートナーを選ぶさい、雄のオレンジの体色や黒の斑点模様で好みの相手を選んでいることが分かっていた。しかも、その選好性が集団や個体によって違いがあることも分かっていたが、その理由は判明していなかった。
今回、東北大学生命科学研究科の河田雅圭教授と現九州工業大学研究員の手塚あゆみさんが、東京大学、総研大などの研究グループと共に発表したのが、観賞魚として日本の熱帯魚ファンにも人気の高い「グッピー」の色覚についてだ。
「グッピー」の原産国であるトリニダット島などで、色覚に影響する6つのオプシン遺伝子の変異を調べた結果、水環境の違いが異なる遺伝子の有利性に関係していることが分かった。きれいな水環境の方が赤を感受する遺伝子が発達し、植物プランクトンが繁殖している水環境では、緑を感受する遺伝子が発達することが分かった。
<- 後略 ->
きれいな水環境というのがどんな環境を指しているのか、詳しいことは分かりませんが、もし透明度に関するような指標だとすれば、水の透明度が高い場所では赤を感受する遺伝子が、植物プランクトンが繁殖していて水が緑色に濁るような環境では緑を甘受する遺伝子が発達するということになるのでしょうか。
植物プランクトンが繁殖している水環境で緑を感受する遺伝子が発達するというのは、全体的に緑がかった環境でより緑色を正確に見分けるためと考えれば納得がいかなくもないですが、綺麗な水環境で赤を感受する遺伝子が発達するというのはどういうことなのでしょうね。グッピーの基本的な体色が赤系、またはグッピーの主な外敵が赤系の色をしているとかそういった理由でしょうか?
なかなかこれだけの記事から全容をつかむのは難しいですが、想像を掻き立てられます。例えば、植物プランクトンが繁殖しているような水環境ではグッピーの体色も緑色になりやすいといった傾向はあるんでしょうか…。とても興味深いです
グッピー好きの方は更に詳しく調べてみるともっと面白いことが分かるかもしれません。何か分かったときは私にも教えて下さいネ!