アクアリウム 書評

[書評] 月刊 AQUA LIFE(アクアライフ) 2013年11月号

2014/06/17

アクアリウムをやってる人ならアクアライフを一度は読んだことがありますよね。私も定期購読するほどではないですが時々読んでいます。立ち読みの時も多いですが…。

今回はその中でも、「これは!」と思って思わず購入してしまった号を紹介します。この号はアクアライフには珍しく亀がちょこちょこ登場するんです!

ダイバーシティ アクアリウム!!

この号のアクアライフの見どころは、表紙にもデカデカと「特集 ダイバーシティ アクアリウム」と書かれているように、まさにこの特集にあります。

水槽の生物多様性

ダイバーシティ(diversity)とは、日本語では多様性と訳される言葉です。なのでダイバーシティアクアリウムという言葉は、水槽内に多様な生物が共存しているような環境を指しているようです。実際にこの特集では、さまざまな魚の混泳水槽が取り上げられています。アクアリウムに取り組むうえで、ほとんどの人は複数種の魚を混泳させていることを考えると、非常に有意義な特集だと言えるでしょう。

特集の内容は、活字による混泳方法の具体的な解説と、混泳水槽探訪と題して読者の水槽の紹介を行っています。活字による解説はとても丁寧で、水面直下から底層まで、遊泳層を5段階に分けてそれぞれの代表的な魚を特集しています。混泳する魚種を決めるときに注意すべきポイントやトラブルが発生した時の対処法、甲殻類や貝類にも触れています。さらに、小型魚だけでなくポリプテルスやアロワナ、淡水エイなど大型魚の混泳についても解説ページが割かれている点が非常に親切です。

そして読者の水槽として紹介される混泳水槽には何と…!亀と魚の混泳水槽も紹介されています!それも2つも!

ハイギョ2種&マタマタの平和な混泳生活

一つ目のカメの混泳水槽はハイギョとマタマタです。マタマタは枯葉のような変わった形態からファンも多いカメです。そのマタマタ3匹を180cm水槽で大きなハイギョやオスカーと混泳させています。

亀を単独飼育するのも、健康管理のしやすさなどの面に非常に大きなメリットがありますが、魚と混泳させるとまた新たな一面を見せてくれることもあり、観賞性もアップするのでそれもまた一つの楽しみ方であるといえます。

バルブとハコスッポンが遊ぶ水景

もう一つの亀の混泳水槽は、インドの水辺をイメージしたキタインドハコスッポンとレッドライントーピードバルブです。成長した時のサイズなどでバランスをとれるような組み合わせだそうです。この水槽では水草のレイアウトも行われており、ハコスッポンがレイアウト水槽を泳ぐ写真を見ることもできます。

私もこの水槽から学ぶことは非常に多かったです。同じような水槽を目指しているため、この水槽を維持する難易度の高さがうかがえて、本当にすごいと感じられます。亀と魚の混泳、亀のレイアウト水槽での飼育を目指す方なら一見の価値ありといえます。

飼育データ管理・共有サービス「RIUM」を今すぐ使ってみよう!

その他の記事

その他にも小特集として、水草レイアウト カラーコーディネートノートチェッカーボードシクリッドその仲間たち、海水の小特集でおもしろ フグ飼育などの記事があります。

その中でも水草レイアウト カラーコーディネートノートでは、色別の水草リストや、色に注意したレイアウトの構成方法を凹型構図・三角構図・突型構図に分けて説明するなど、水槽レイアウトに関するヒントが満載です。

目次

月刊 AQUA LIFE (アクアライフ) 2013年 11月号

最後に目次を紹介しておきます。興味のある記事が複数あれば、一度手に取ってみるのも悪くないと思います。

ブックオフなどの古本屋にいけば、この手の雑誌は1冊100円くらいで売っているので、内容に価値ありと思えば手元に置いて置くのもいいでしょう。私ももっぱら新品では買わず、古本屋で購入しています(笑)。

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

K-ki

K8ki・けーきはK-kiのシノニム。 AquaTurtlium(アクアタートリウム)を運営しています。 生き物とガジェットが好きなデジタル式自然派人間。でも専門は航空宇宙工学だったりします。 好きなことはとことん追求するタイプ。

-
-書評

© 2024 AquaTurtlium