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K-kiキーマスター
あまり上手く書けませんが個人的な考えをつらつらと書いてみます…。
>100人中99人ではダメなんです。100人全員が仕組みを理解して厳守する以外に道はありません。
おっしゃりたいことは理解しますが、100%の達成は不可能にしか思えません。人間は完璧ではないので。
結局のところ、移入したカワリヌマエビ属の個体群が維持できなければよいわけですから、どこかにボーダーライン(最小存続可能個体数)があるはずです。それが数匹なのか数十匹なのか分かりませんが、まずはカワリヌマエビ属が個体群を維持できずに消滅するボーダーラインを見つけないといけないですよね。これは研究者にしか出来ないと思います。
そして今回の話で言うと、私はミナミヌマエビが国内外来種としてヌカエビの生息地に移入したらどうなるのか、という点にすごく興味があります。というのも、生態の違いが淘汰に繋がるなら、シナヌマエビではなくてミナミヌマエビが移入したとしても、同じことが起きるんじゃないかな、と思っているからです。
仮にそうなら、もともと、ミナミヌマエビとヌカエビが東西で住み分けとも言える状況になっていたのはなぜなのか、その理由の解明が必要ですよね。ここが分かれば、何かしらカワリヌマエビ属よりもヌカエビの方が優勢になる環境というのが見つかるはずなので、そういった環境を作り、移入種を最小存続可能個体数以下に抑えるための対策を打つことができるんじゃないかとも思います。
そしてもっと大事だと思うのはお金です。個人的で偏った意見かもしれないのですが、現状の生物保全活動はボランティアに依存しすぎだと思います。ボランティアの協力が非常に役立っていることは間違いないと思いますが、お金にならない活動には限界があります。このヌカエビの問題にしろ、誰かが活動しないと解決しないですが、その予算はどこから来るのか見当もつかないです。どうにか、生物保全活動を(本来の目的を見失わない方針を維持しながら)マネタイズに繋げないと先がないんじゃないかなと、個人的には思っています。
まあ、ここから先の妙案が浮かばないので、結局私も何も出来ていないようなものなのですが…。本当に難しい世界だと思います。この方面だと、カワサポさんなんかは最先端を走っていて、すごいなーと思っています。
K-kiキーマスター面白い相談をありがとうございます。ミナミヌマエビやヌカエビの話は、個人的に結構興味もあったので、軽く調べてみました。
結論から言うと、Patpatchungさんの言う、「シナヌマエビ(カワリヌマエビ属のエビ)がヌカエビと競合し、ヌカエビの生息数を減少させる可能性がある」という内容で、数本論文が出ているのを発見しました。Patpatchungさんが水槽内で観察したことが、現実でも起こっている可能性が高いようです。
参考までに私が発見した論文(一部要約のものもありますが)へのリンクを貼っておきます。比較的新しい文献が多いため、最近のトレンド的なテーマなのかもしれません。
参考宮城県に侵入した淡水エビ:カワリヌマエビ属 Neocaridina spp. の分布拡大とヌカエビ Paratya compressa improvisa への影響
参考横浜市におけるヌカエビ(在来種)とカワリヌマエビ属(外来種)の生息
参考関東鶴見川水系におけるカワリヌマエビ属の分布とヌカエビへの影響
一番上の文献のアブストには、以下のような記述があります。
一般化線型混合モデルによる検定と合わせて分析した結果,どちらのタイプの水環境でも,ヌカエビ生息地にカワリヌマエビ属が侵入した場合には,ヌカエビの生息に負の影響を及ぼす可能性が示された.
カワリヌマエビ属がヌカエビに与える影響を明確に示した一文かと思います。
>漠然とした、凄く嫌な予感がしてなりません。今手を打たなければ、取り返しのつかない事態になるのではないか?自分は一体何をすれば良いのか?今も模索中です。
同意です。一体何をすればよいのか分からず、保全活動のボランティアに参加してみたりもしましたが、現場でも「こうすれば解決する!」という現実的で明確な答えは持っていないように感じました。知れば知るほど、難しい問題だということばかりが分かってしまいます。
K-kiキーマスターやはり安全側を取るなら、ニホンイシガメとアズマヒキガエルは隔離するのが良いですね。第二池はサイフォンで水位を保っている感じでしょうか。DIYとしても面白そうです。
>>なぜ20cmの切り立った壁は登れて、8cmの岸は上がれないのか?
具体的な状況が見えないせいもあり、的確なアドバイスになるか分かりませんが、考えられるのは例えば以下のようなケースでしょうか…。
繁殖のためにヒキガエルが大量に集まるような環境なら、池に侵入するときはカエルの上にカエルが積み重なって壁を超えられたが、帰りに取り残された個体は8cmを登れず溺れそうになった。または、足場が地面のときは手足を伸ばしてよじ登れたが、水場では踏ん張りが効かない面もあって8cmを登りきれなかった。
どちらも想像の範疇を出ないのでなんとも言えないですね…。やっぱり現物を見ないと予想もしづらく、あまりいい回答ができずすみません。ただ、なんだかんだとアズマヒキガエルのために手を尽くしているPatpatchungさんは、とても楽しそうに見受けられて羨ましいです(笑)。
K-kiキーマスターお話を伺っていると、アズマヒキガエルも非常に大事にされているように感じました。アズマヒキガエルの産卵場所を確保することも考えたいのですが、上記の理由から同居させるにはやはりリスクがあります。
安全を考えると、個人的には亀の飼育スペースとは別にオープンなビオトープを作成するのがベストかな、と思いました。Patpatchungさんの考える最善の解決策ではないかもしれませんが、私から回答できるのは以上です。
K-kiキーマスターニホンイシガメを飼うためのビオトープとは素敵ですね。野生のアズマヒキガエルが産卵に来るようですから環境的にも非常によく出来ているのだと思います。ぜひ写真があれば見せてもらいたいですねー!
Patpatchungさんが制作されたビオトープは、アズマヒキガエルにとっても貴重な産卵場所候補だと考えられるので、出来る限り亀と共存して欲しいところですね。ニホンイシガメとアズマヒキガエルのどちらが強いかという点については、野生動物ですから基本的には重いほうが強いです。従って、子亀を除けば基本的には亀のほうが力が強く、怪我をするとしたらアズマヒキガエルの方だと考えられます。
ただ、ヒキガエルということでPatpatchungさんも心配されているのかもしれませんが、毒を持っているはずです。ヒキガエルの毒は犬猫でもかなり効く場合もあるようなので、亀にとっては命取りになりかねません。詳細までは私も分かりませんが、成体になって以降に毒を持つとか、オタマジャクシや卵でも毒を持つとか、いろいろな意見があります(恐らく種類によっても差があると思います)。
この点まで考慮すると、亀の飼育スペース内にヒキガエルが混ざり込むのは双方にとって危険と思われるので、まず第一方針はヒキガエルがビオトープに侵入できないようにすることです。
ビオトープの様子がわからないので具体的なアドバイスは難しいですが、どこかに隙間があるせいでヒキガエルが潜り込めているはずなので、まずは隙間を徹底的に塞ぐしか無いと思います。20cmの壁程度なら乗り越えられないこともないと思いますので、防鳥ネットと壁の隙間は特に注意したほうが良いでしょう。また、壁にねずみ返しのような仕組みを取り入れても効果があるかと思います。
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>> #7768
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