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京都市の「京都水族館」行ったよ!展示水槽のレイアウトが超綺麗

2015/02/18

京都水族館

つい先日、京都市内にある「京都水族館」に行ってきました。京都水族館に行くのは2度目で、大きな水族館ではないものの個人的にはかなり好きな水族館です。展示水槽のレイアウトが中々に気合の入ったものになっていますし、地域に根ざした展示を行っているのもお気に入りのポイントです。

京都市内にある上に、京都駅から(ちょっと遠いですが)徒歩圏内という立地の良さなので、アクアリウムや水族館が好きな人なら京都観光のついでに訪れるのにもオススメです。今回はそんな京都水族館の魅力をばっちり紹介していきます。

京都水族館について

京都水族館(きょうとすいぞくかん、英語表記:Kyoto Aquarium)は、日本の京都市下京区にある梅小路公園内の水族館。2012年(平成24年)3月14日に開業した内陸型水族館であり、日本初の完全な人工海水利用型水族館である。使用率100%で人工海水を利用した日本初の水族館であり、また、日本最大級の内陸型水族館である。

地元を流れる鴨川に生息する国の特別天然記念物・オオサンショウウオを始め、ゴマフアザラシやケープペンギンなどを含む動物約250種・総数約1万5000匹を展示している。水槽総容量は約3,000 t。全水量中の約90%に及ぶ必要海水量は、設計と建設を手掛ける大成建設の高性能濾過システムによって生み出される人工海水で全て賄う。 建築物は地上3階建て・塔屋1階建て、建築面積5,948.25m2、延べ床面積10,974.29m2、最大収容人数5,000人。

引用元: Wikipedia

京都水族館は京都市内、しかも京都駅から徒歩15分という京都の中心部に位置する水族館です。京都市は京都盆地という山に囲まれた場所にあるため、海からはかなり距離があります。そのため京都水族館では全ての海水水槽を人工海水によって維持しています。

水族館で人工海水100%の使用率を達成するには、高い技術力が必要です。京都水族館では高性能の節水型ろ過システムを採用することで、日本初の完全人工海水利用型水族館となりました。すごい技術の詰めこまれた水族館なんです。

海から遠くしかも京都の中心部にあるため、水族館の規模としては決して大きくはありません。しかし水槽の展示方法は結構凝っていて、ずっと見ていても飽きないです。京都水族館の運営会社は、すみだ水族館も経営している「オリックス水族館(株)」で、展示の方向性も結構似ています。すみだ水族館が好きな人はきっと気にいると思います。

ADA水草レイアウト水槽にチンアナゴ!すみだ水族館行ったよ

東京スカイツリータウン・ソラマチにある水族館「すみだ水族館」を写真たっぷりで紹介します。ネイチャーアクアリウムを提唱するアクアリウムメーカー「ADA(アクアデザインアマノ)」が協力するインスタ映え間違い無しのスポットです。

一方で近場に海遊館という国内有数の大規模な水族館があるため、どうしてもそちらと比べられがちではあります。

大阪が誇る水族館「海遊館」!巨大水槽やジンベエザメが凄い!

大阪が誇る世界最大級の水族館「海遊館」に行ってきました。世界第5位の巨大水槽でのジンベエザメの展示やトンネル型の水槽が有名です。アクアリウムが趣味の私がオススメする見どころや、アクセス・入場料・割引情報などを紹介します。

水棲生物に興味があるというよりは、デートや家族で遊びに行くのが目的の場合には、やはり海遊館の方が迫力があってウケがよくなるでしょう。海遊館の主役がジンベエザメなら京都水族館の主役はオオサンショウウオといったところなので、一般向けの人気を争うのはちょっと厳しいですね…。

それでも私のように日本産淡水魚(日淡)やサンショウウオが好きな人(かなりニッチですね…)にとってはとても楽しい水族館です。とりあえず一度行ってみれば興味の幅が広がるかもしれませんし、京都近辺に住んでいる方や京都観光に行く方は、一度訪れてみればどうでしょうか。

営業時間・休館日

営業時間
休館日
10時~20時( ~2月28日(土) )
9時~20時( 3月1日(日)~3月15日(日) )
年中無休

京都水族館の営業時間は基本的には午前10時~午後8時です。しかし2015年2月17日時点では、3月上旬の半月間だけ午前9時から開館するということが明らかにされています。年末年始・ゴールデンウィーク・夏休みなどにも営業時間の変更があるので、営業開始直後や営業終了直前の時間に行こうと思っている場合は事前によく確認しておいて下さい。また、入場やチケット・年間パスポートの購入・手続きの受け付けは閉館の1時間前までなので注意して下さい。

休館日は無く年中無休ですが、施設点検、気象状況などで臨時休業をする場合があるとのことなので、こちらも行く前に一応京都水族館の公式サイトで確認しておくとよいでしょう。

参考営業時間・料金 | 京都水族館

料金・入場料

入場料 大人 2050円
大学・高校生 1550円
中・小学生 1000円
幼児(3歳以上) 600円

京都水族館の入館料は大人 2050円、大学・高校生 1550円、中・小学生 1000円、幼児(3歳以上) 600円となっています。年間パスポートや交通機関との提携チケットや入場料金の割引、団体割引など様々な料金のバリエーションがあるので、詳しくはこちらも公式サイトで確認してみて下さい。

参考営業時間・料金 | 京都水族館

交通アクセス

京都水族館へのアクセスは、公共交通機関を利用するのがオススメです。電車を利用するなら、JR・近鉄・京都市営地下鉄が通っている京都駅かJRの丹波口駅が最寄りになります。どちらも駅から徒歩で15分程度の距離です。

バスを利用するなら、京都市バス・京阪京都交通バスが通っている「七条大宮・京都水族館前」バス停が最寄りです。このバス停からなら徒歩5分くらいで京都水族館へつきます。それぞれの経路は以下の地図を参考にして下さい。

京都駅経由で京都水族館へ行く場合も、駅からちょっと距離があるのでバスに乗る人が多いです。休日・祝日には祇園などの京都の観光地・中心街方面と行き来するバスも本数が少ないながら存在しますが、平日はこの方面のバスは運行していません。京都の他の場所の観光も考えている方は注意して下さい。

バスについては、京都市交通局または京阪京都交通のホームページで詳細情報を確認できます。

参考京都市交通局:京都水族館へは京都市バスで!
参考京都水族館・京都鉄道博物館へは京阪京都交通バスのセット乗車券がおトクで便利! | 京阪京都交通公式ホームページ

お得なバス・電車チケット

公共交通機関を利用して京都水族館へ行く場合、いくつかの割引チケットが利用できます。ここではそんな割引チケットを紹介します。

近畿日本鉄道「京都水族館往復きっぷ」(終了)

近畿日本鉄道(近鉄)からは、「京都駅までの近鉄往復割引乗車券」「京都水族館 入館券」「京都駅周辺店舗の割引券」がセットになった「京都水族館往復きっぷ」が販売されています。近鉄を利用して京都水族館へ行く場合にはかなりお得なきっぷ担っています。特急列車に乗るためには別途特急券が必要です。

2015/06/09 追記

京都水族館往復きっぷは、平成27年3月29日をもって発売終了となりました。以下で紹介している別の割引チケットを利用してください。

京阪京都交通「京都水族館セット乗車券」

京阪京都交通バスからは、「阪急桂駅東口と京都水族館最寄りの七条大宮・京都水族館前の間のバス往復乗車券」と「京都水族館 入場券」がセットになった「京都水族館セット乗車券」が販売されています。京都水族館の入場料と同額で往復のバスにも乗れるお得なチケットです。阪急電車を利用して京都まで行く方におすすめです。

参考京都水族館セット乗車券/京都鉄道博物館セット乗車券

入場料金が10%引きになる乗車券・チケット

京都市交通局が販売している以下の乗車券を提示すると、入場料金が10%引きになります。

市バス・京都バス専用一日乗車券カード」「市営地下鉄1dayフリーチケット」「京都観光一日(二日)乗車券」「京都観光一日乗車券【山科・醍醐拡大版】」「京都修学旅行1dayチケット

また、「チケットカウンター」で京都国立博物館年間パスポートを提示することでも入場料金が10%引きになります。

駐車場

京都水族館には駐車場はありません。そのため上でも紹介しているような公共交通機関を使って行く方が良いです。

どうしても車で行く場合は、以下の京都水族館の近隣駐車場マップを参考に、付近のコインパーキングや民間の駐車場を利用して下さい。時間帯や平日or土日祝日など、条件によって駐車料金が違います。それらについても以下のリンクで詳しくまとめられているので、参考にして下さい。

参考近隣駐車場MAP | 京都水族館

「障がい者、高齢者、乳幼児(1歳未満〜小学校就学の始期に達するまでのお子さま)連れの家族、妊産婦、怪我人、その他歩行困難な方」に限り、京都水族館がある梅小路公園の「梅小路公園おもいやり駐車場」を利用することができます。

TEL 075-321-7776
住所 〒600-8835
京都市下京区観喜寺町3番地他(梅小路公園内)
営業時間 24時間営業
駐車料金 入庫から2時間まで平日800円
土日祝900円
以降60分/200円
取扱車両 普通車

利用できる方は限られますが、京都水族館まで歩いて10分もかからない場所にあるため、障がい者や高齢の方など体の不自由な方は重宝すると思います。

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京都水族館の展示・見どころ

京都水族館は以下の13のゾーンに分けて展示されています。

  • 《01》京の川ゾーン
  • 《02》かいじゅうゾーン
  • 《03》ペンギンゾーン
  • 《04~05》大水槽
  • 《06~09》海洋ゾーン
  • 《10》イルカスタジアム
  • 《11》交流プラザ
  • 《12》山紫水明ゾーン
  • 《13》京の里山ゾーン

それぞれのゾーンについて、写真を交えながら展示内容や見どころを紹介していきます。

京の川ゾーン

京都を流れる川の様子を再現したゾーンです。鴨川に生息するオオサンショウウオを主役に据え、その生息地の環境を再現した水槽が設置されています。この水槽は横幅12mもある巨大なパノラマ水槽で、とてもじゃないけど私の安いデジカメでは水槽の端から端までを収めることはできませんでした。オオサンショウウオの展示コーナーとしては国内最大の規模です。

せっかくなのでかなり久しぶりに動画を作ってみました。この動画を作るためにパソコンに編集環境を整えたので、これからはもう少し動画を作ってみようかと思います。良かったら見て下さいね。気に入ってくれた方はYouTubeのチャンネル登録もお願いします!

もちろん動画だけでなく写真もたくさん撮ったので、写真でオオサンショウウオ水槽の様子を紹介していきます。

鴨川のオオサンショウウオ展示水槽
陸地部分も作りこまれている
12mの巨大なパノラマ水槽

オオサンショウウオが自然の中で生きる姿を感じられるように、水槽の背景に設置した擬岩やそこに植え込んだ植物、岩・砂・苔の間の水の流れなど様々な工夫が凝らしてあります。とにかくこの水槽のこだわりは素晴らしく、私が行ったことのある水族館の中でも1、2を争うくらい好きな水槽です。

オオサンショウウオ水槽の水上部
霧も噴き出している

水上部分の植物にはミスティングシステムを使用して霧を発生させることにより水分を供給しています。さながらビバリウムのような水槽ですが、とにかく規模が大きいです。これを維持するのはとても大変そうですね。

オオサンショウウオ
オオサンショウウオと川魚

もちろん水上部分だけでなく、水中部分も素晴らしいです。非常にたくさんのオオサンショウウオが飼育されています。

たくさん積み重なるオオサンショウウオ

オオサンショウウオは一箇所に集まって積み重なるようになっていました。夜行性の生き物なので、もしかしたらこれは寝ている様子だったのかもしれません。それにしても数が多いです。

オオサンショウウオ

オオサンショウウオの他にも、アマゴやカワムツなどの川魚が同じ水槽で飼育されています。

オオサンショウウオとチュウゴクオオサンショウウオの交雑問題

オオサンショウウオが直面している問題についての解説もされていました。日本には1970年代に中国からオオサンショウウオと近縁のチュウゴクオオサンショウウオが食用として輸入されました。それらが逃げ出したり捨てられたりして野生化し、日本の在来種であるオオサンショウウオと交雑しているのです。

鴨川では純粋なオオサンショウウオはもう1割もいないとのことでした。早急な対策が求められています。

オオサンショウウオの仲間の展示
ヒダサンショウウオのビバリウム

オオサンショウウオの仲間として、サンショウウオやイモリの展示も行われていました。これらの水槽もビバリウムとしてしっかりレイアウトされています。

アカハライモリ
オオイタサンショウウオ
ハコネサンショウウオ

写真は上から順に、アカハライモリ、オオイタサンショウウオ、ハコネサンショウウオです。これ以外にもかなり多くの国産有尾類が展示されていてとても面白かったです。オオサンショウウオ水槽とサンショウウオの仲間の展示でかなりの時間を使ってしまいました。

この京の川ゾーンには、この鴨川を再現した水槽やサンショウウオの展示意外にも、京都府北部の由良川を再現した水槽もあります。水槽が「上流域」「中流域」「下流域」の3つの区画に分けられ、それぞれの区画でその流域に住む魚が展示されていました。上流域ではイワナ、ヤマメなど、中流域ではムギツク、オイカワなど、下流域ではコイやギンブナなど、といった感じです。

かいじゅうゾーン

かいじゅうゾーンでは、オットセイやアザラシといった海獣類を展示しています。メインの水槽とつながったチューブ状の部分(円柱型水槽)や、人が潜り込めるようにコの字型にえぐられた部分があり、海獣が行き来する様子を間近で観察することができます。

この手の水槽は色んな所にありますが、中々チューブの部分にまで来てはくれないですよね。私は気が短いのであまりオットセイやアザラシたちを見ることはできませんでした(笑)。

ペンギンゾーン

その名の通りペンギンが展示されているゾーンです。京都水族館で展示されているペンギンは、ケープペンギンという種類のペンギンです。水場を泳ぐペンギンは早すぎて上手く撮影できなかったので、CCライセンスで配布されている写真を探してきました(笑)。

ペンギン本来の生態に合わせて水域を広く、陸は狭く上がりにくく設計してあるそうで、これによりペンギンが野生下と同じく陸に一気に飛び上がる様子も観察できるようです。

ケープペンギン
巣箱に入るケープペンギン

巣箱のようなものがかなり多く設置されていて、いたるところに「ペンギンの子供が生まれました」と書いてありました。京都水族館ではペンギンがたくさん繁殖しているようです。子供のペンギンも見られましたが、巣箱の中に入っていて写真は上手く撮れませんでした。

ペンギンゾーンでは、「ペンギンペタペタタイム」というペンギンを散歩させるプログラムが実施されています。なかなか評判が高いようです。

動画があったので紹介しておきます。これはカワイイ…!

2016/09/19 追記

ペンギンペタペタタイムは2015年3月13日(金)をもって終了したそうです。

大水槽

京都水族館で一番大きな大水槽のゾーンです。私は少し前に海遊館に行ったところだったので、正直なところあまり大きくは感じませんでした。まあ実際そんなに大きくないんですが…。

大水槽のエイ
大水槽のイワシ
大水槽のアオウミガメ

一応大水槽というだけはあり、エイ、イワシ、アオウミガメ、その他にもかなり色々な魚や水棲生物がいました。私が行った時はイワシが搬入された直後だったので、特にイワシの数は多かったです。ただ、私の目の前でも大きな魚にイワシが食べられていましたから、これから徐々に減っていくんでしょうね…。ちなみにこの大水槽は日本海を表現した水槽です。

京都水族館のプロジェクションマッピング

私が訪れた時は京都水族館でプロジェクションマッピングが開催されている期間でした。

大水槽ではプロジェクションマッピングが行われている

水族館でプロジェクションマッピングってどんな感じになるんだろうと思っていましたが、このように大水槽の前に半透明のスクリーンが設置され、そこに映像が投影されます。プロジェクションマッピングでは6分半の映像が流されましたが、中々綺麗なグラフィックでクオリティが高かったです。

海洋ゾーン

大水槽の次に登場するのは、京都水族館の中でも多くの展示を占める海洋ゾーンです。海洋ゾーンはさらに4つに分けられます。

さんごの海

京都水族館「さんごの海」

さんごの海は、複雑な色と形をした多種多様なサンゴと魚を展示している水槽です。個人的には京都水族館の海水水槽の中では一番きれいだと感じました。

さんごの海のサンゴ礁

展示されている魚は、デバスズメダイ、ルリスズメダイ、ネッタイスズメダイ、ヒメツバメウオ、クギベラ、モンツキハギ、キイロハギ、ヒレナガハギ、クロホシイシモチ、トゲチョウチョウウオ、ハタタテダイ、ヒフキアイゴ、クマドリ、ムラサメモンガラ、ナンヨウハギなど多数です。本当に色鮮やかで綺麗でした。

磯の教室

磯の教室

磯の教室は磯場を再現した浅くて広い水槽です。人工的に波を作り出す装置が稼働していました。ヒトデやナマコ、その他の小魚などの波打ち際に生息している生き物が展示されています。ぱっと見はふれあいスペースのようにも見えますが、ここで展示されている生物は、特に指示がない場合には触ることはできません(触れるイベントが開催されていることはあるようです)。

無脊椎の世界

無脊椎の世界は、頭足類(イカ、タコ)やクラゲ、甲殻類などを展示しているスペースです。

実験室風のバックヤード

実験室風のバックヤードを覗けるところもありました。すみだ水族館にもこんな窓がついていて、水族館の裏側を覗くことが出来ました。そこでも前面に見えていたのはクラゲの幼体でしたが、なんででしょうかね。

ライトアップされたクラゲ水槽

このスペースは写真のようにポップな感じのライトアップがされていました。

ダイオウグソクムシ

巷で話題のダイオウグソクムシもいます。

サカサクラゲ

サカサクラゲ。このクラゲも色々な水族館で目にします。

京の海

京の海は京都の食文化に根付いた魚たちを展示しているスペースです。春夏秋冬のそれぞれの季節に応じた生物の展示がされています。

京の海のウツボ

デカいウツボがいました。こいつに気を取られたせいであまり写真を撮ってません…。

やたらと良く動き回るハリセンボンがいたので、これは動画を撮ってみました。8ヶ月ぶりの動画投稿ですが、まさかの連続投稿になりました。

その他

海洋ゾーンにはこれらの他にも色々な生き物が展示されていました。

ヤシガニ

ヤシガニ。

ダイヤモンドバックテラピン

全然動かないダイヤモンドバックテラピン(ダイヤモンドガメ)。もしかしたらダイヤモンドバックテラピンの実物を見たのは初めてかもしれません。思ってたよりも大きかったです。

オオモンカエルアンコウ

オオモンカエルアンコウ。

ハマクマノミの稚魚

ハマクマノミの稚魚もいました。小型の水槽で色々な種類の生物を展示していました。

イルカスタジアム

どんな水族館でも人気者の、イルカの展示コーナーです。このイルカスタジアムでは、1日に2~5回ほど、「イルカLIVE きいて音(ネ)」というイルカショーが開催されています。イルカショーの開催時間は日によって違うので、以下のリンクから詳細を確認して下さい。

http://www.kyoto-aquarium.com/show/live.html

イルカショーは人気のアトラクションのため、平日でも開演ギリギリの時間だと座席が埋まってしまうこともあるようです。ゆっくり見たい場合、特に土日祝日には、時間的に余裕を持って到着しておいた方が良いです。

京都水族館のイルカショーはボールや輪っかを使った派手なものではなく、イルカの生態などを学ぶんだり、イルカと握手したりできる観客参加型のショーです。それでも上の写真のように迫力あるイルカのジャンプを見ることもできます。イルカショーの動画もあったので、下に貼っておきます。ネタバレが嫌な方は見ない方が良いかもしれません。

交流プラザ

交流プラザはイルカスタジアムの下にある、イベントホールのような場所です。ワークショップなどが行われていることがあります。私が行った時はペンギンのストラップを作るというワークショップが開催されていました。

山紫水明ゾーン

山紫水明ゾーン

山紫水明とは、「自然の風景が清浄で美しいこと」です。このゾーンでは、希少な生き物を中心に京都に生息している生物や琵琶湖と関係が深い生物を展示しています。ミナミイシガメやオヤニラミのような京都に特有の生体や、ニッポンバラタナゴ、スイゲンゼニタナゴのような希少な生き物がいました。

アジメドジョウ

ニッポンバラタナゴ。日本固有の亜種ですが、中国から移入したタイリクバラタナゴが勢力を増し各地で減少しています。京都では既に絶滅しました。

アジメドジョウ

アジメドジョウ。日本固有のドジョウで生息数が減少してきている希少種です。食べると美味しいらしいです。

ミナミイシガメ

ミナミイシガメ。京都の天然記念物に指定されていますが、元々は台湾から移入してきたものであると言われています。

山紫水明ゾーンは日本産淡水魚が多くて個人的にはとても楽しめました。それ以外にも、タガメ、ゲンゴロウ、ヒメミズカマキリなどの水棲昆虫や爬虫類、両生類などもいてとても面白いです。展示水槽と逆側の壁がガラス張りになっているので、水槽のガラス面への写り込みが激しくてあまり写真を撮れなかったのが残念です。

こういった水槽は私は楽しいんですが、水棲生物に特別な興味が無い人にとっては地味で面白く無いかもしれません。カフェなどがあって休憩スポット的な役割も負っているからかもしれませんが、このゾーンでは水槽を見ている人が少なくあまり人気があるようには見えませんでした。こういう身近な生き物にこそ興味を持って欲しいんですけどね…。

京の里山ゾーン

京の里山ゾーン

京都水族館のトリを飾るのは京の里山ゾーンです。水族館の建物から外に出ると、そこには見られる田んぼや用水路、そして様々な植物によって再現された「里山」が広がっています。大規模なビオトープのような感じです。

京の里山ゾーンの池と橋
小川

京の里山ゾーンにある池や小川には、メダカやオイカワなどの里山で見られる魚がいます。今回は冬場に行ったので寂しい風景に感じられますが、夏場に行けば青々とした本当の里山のような雰囲気が感じられます。

アクアリスト的感想

アクアリウムが趣味の私ならではの視点から、京都水族館の感想をまとめてみます。

玄人好みの水族館

全体を通しての感想は、家族で遊びに行ったりデートに行くというよりは、魚や水棲生物に興味がある人がじっくり見て回るのにオススメの水族館という印象でした。内陸部にある水族館で規模も大きくないため、どうしても海水の展示の迫力では他の水族館に見劣りするように感じられるかもしれません。

そのかわり、入館してすぐのオオサンショウウオの展示水槽や山紫水明ゾーン、京の里山ゾーンのような淡水魚の展示には力が入っていて、他の水族館にはない楽しみがあります。ただ、こういう種類の展示って普通の人にはあまりウケが良くないんですよね…。

オオサンショウウオ水槽の隣に並べられたサンショウウオ水槽の前に、ずっと張り付いて楽しそうに眺めている中学生か高校生くらいの男の子がいましたが、彼のような楽しみ方ができる人にはオススメの水族です。「初めてのデートなんです!」とかいう場合には、ちょっと足を伸ばして海遊館に言った方がイイかも。

ちょっと変わったイルカショーは人気

京都水族館の口コミや評判を見ていると、イルカショーが良かったという人が多いです。他に目立つものがあまりないからイルカショーが印象に残ったという人も少なからずいそうですが、それでも観客が参加できるイルカショーはウケが良いようです。

京都水族館のイルカショーはイルカの派手なアクションが多いわけではなく、トークが中心になっているイルカショーです。ちょっと変わったショーですが、評価されているようで良かったですね。

ちなみに私はこのショーは見たこと無いのでよく分かりません。待ち時間があったり人混みになったりするの嫌ですし、そもそもあんまりイルカショーに興味ないんですよね…。

付近の観光スポット・施設

京都水族館に行った際にはついでに訪れてみたい、周辺のスポットを紹介します。京都水族館がある梅小路公園自体も大きな公園なので、梅小路公園を散歩するというのも楽しいかもしれませんね。

ランチにはカレー専門店と喫茶店のお店「CALICALI」

京都水族館の周辺には食事ができるお店は結構あります。その中で私が行ったのはこの専門店と喫茶店のお店「CALICALI」です。実は私無類のカレー好きなんですね。ライスよりナンで食べるインドカレーの方が好きですが。

CALICALIの外観

外観はこんな感じです。配達?のバイクが停まっててごちゃごちゃして見えますが、実際は結構オシャレな感じでした。普通にカフェと言われても納得するような雰囲気のお店です。中は結構ゆったりと広めのスペースでした。

CALICALIのチキンキーマコンビカレー

私が食べたのは「チキンキーマコンビカレー」。チキンカレーとキーマカレーのハーフ&ハーフみたいなカレーです。普通のカレーライスに見えますが、スパイスがしっかりしていて結構美味しいです。ボリュームがあればもっと良かったかな。カレー好きなら、京都水族館に行くついでに寄ってみてはどうでしょうか。

2016/06/30 追記

残念ながらCALICALIさんは閉店してしまったようです…。

鉄道好きには「京都鉄道博物館(旧 梅小路蒸気機関車館)」

京都水族館のある梅小路公園には、梅小路公園蒸気機関車館という蒸気機関車専門の博物館があります。実際に蒸気機関車に乗ることもでき、鉄道好きの方にはかなり人気のスポットのようです。私はあまり鉄道のことはよく知らないのでいきませんでしたが、興味のある方はついでに行ってみてはどうでしょう。

2015/12/16 追記

梅小路公園蒸気機関車館は2015年8月30日に閉館となりました。梅小路公園蒸気機関車館の跡地には、2016年4月29日より「京都鉄道博物館」がオープンする予定となっています。京都鉄道博物館には、梅小路蒸気機関車館の収蔵資料などが移設展示されるので、梅小路蒸気機関車館のリニューアルオープンだと捉えれば良いでしょう。

参考京都鉄道博物館

世界遺産にも登録されている「東寺」

京都水族館から南へ少し下っていくと、東寺真言宗の総本山で世界遺産にも登録されている「東寺」があります。あの空海(弘法大師)がおさめていたことでも有名です。京都水族館のついでというよりも、東寺のついでに京都水族館にも行くという人が多そうですが、京都水族館の付近で京都らしい観光をするなら東寺が良いと思います。

参考東寺 ― 世界遺産 真言宗総本山 教王護国寺

K-ki

京都市にある京都水族館を紹介しました。規模は大きくないもののレイアウトに凝っていて、個人的にはかなり好きな水族館の一つです。好みは分かれると思いますが、京都を訪れることがあれば、立ち寄ってみる価値はある場所ですよ!

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K8ki・けーきはK-kiのシノニム。 AquaTurtlium(アクアタートリウム)を運営しています。 生き物とガジェットが好きなデジタル式自然派人間。でも専門は航空宇宙工学だったりします。 好きなことはとことん追求するタイプ。

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