• 最終更新日:2016/01/06 約9分

水槽の底砂「田砂」-コリドラスなどの底物にオススメ!

底砂として利用する田砂

水槽のレイアウト作りには、水草、流木、石など色々なものを使いますが、底砂(底床)も重要な要素の一つです。水槽の底一面を覆うものですから、選んだ底砂によってレイアウトの雰囲気はかなり変わってきます。

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今回は様々な種類のあるアクアリウム用の底砂の中から、涼しげな雰囲気を醸し出してくれる砂礫系の底砂の一つ田砂を紹介します。特に砂粒の大きさがちょうど良く、コリドラスなどの底物との相性が良い底砂です。

田砂とは

田砂はエイエフジャパン企画が販売しているアクアリウム用の底砂です。以前は「新田砂」という名前で販売されていたものが、「田砂」という名称に変更になったようです。エイエフジャパン企画という会社は、はっきり言ってアクアリウム用品メーカーとしてもほとんど聞いたことがないのですが、田砂などの底砂と水槽用の網など数種類の商品を販売しているようです。

ちなみに「たすな」ではなく「たずな」というのが正式な名前です。

特徴

田砂は使用者も多いかなりメジャーな底床ですが、人気にはもちろん理由があります。田砂を特徴づけ、人気の原因ともなっている特徴を見ていきます。

明るすぎず暗すぎない色味

田砂の魅力の一つはその色味です。明るすぎず暗すぎない絶妙な色合いが田砂を使いやすくしています。エビなど糞を大量にする生体の飼育に使っても、化粧砂のような白っぽい底砂に比べて糞が目立ちませんし、大磯砂のような黒系の底砂にはない川底のような自然感を出すことができます。

ただし大磯砂など色が濃く黒に近い底砂の方が、生体の体色は濃くなる傾向にあります。生体の観賞を重視する場合には、大磯砂などを使った方が綺麗な状態を観賞できます。

比重が重め

砂系の底砂にはいくつもの種類がありますが、田砂はその中でも比重の重い底砂です。そのため水流や魚の動きによって舞い上がりにくく、またプロホース等を使っての掃除もしやすいです。

粒が細かく角がない

田砂は田んぼの土から粘土質の部分を洗い流し、その後の残った砂の部分だと言われています。そのため粒が約1mm程度と細かく、また角張っていないという特徴があります。

このためドジョウやコリドラスのような、砂に潜ったり、エサを砂ごと吸い込んでエラから砂だけを吐き出たりするような習性を持つ魚が怪我をし難いという長所があります。

水質にあまり影響を与えない

砂礫系の底砂の一部には、貝殻やサンゴ片が混ざっているために飼育水の硬度をあげ水質をアルカリ性に傾ける特徴があります。特に大磯砂は元々海辺の砂なので、貝殻やサンゴ片が多く混ざっておりこの傾向が顕著です。

田砂は上にも書いたように田んぼの砂なので、大磯砂ほどは水質を変化させません。そのためCO2や添加剤などによってある程度自分の意図した水質を実現することができます。

ラインナップ

田砂には重量別に、1kg、3kg、10kgの商品ラインナップがあります。水槽のサイズと田砂をどれくらいの厚みで敷くかを考えた上で購入するサイズを決めてください。下の方で水槽のサイズと購入する田砂の量の目安を紹介しています。

田砂の使い方のポイント

田砂がどんな底砂なのかを大体把握したところで、次に田砂使用の際のポイントを紹介します。

田砂は薄敷きが基本

田砂は粒が細かく比重も重いため、厚く敷くと目が詰まってしまいがちです。すると底床内の通水性が悪くなり、タチの悪い嫌気性細菌や病原菌の温床となってしまう可能性があります。

田砂の厚みは基本的には1cmもあれば十分で、この厚みでコリドラスなどが砂をモフモフする姿も見ることができるでしょう。ドジョウのように砂に潜る習性のある魚を飼育する場合には、2~3cm程度の厚みでも問題ないと思います。

水流などで砂が巻き上がったりしないのであれば、私は5mmくらいの厚さにしてしまうこともあります。もしも何かの都合で厚めに敷くのなら、掃除を丁寧かつこまめに行うことを心がけます。

礫などを混ぜると自然感アップ

底砂として田砂だけを敷いてもキレイですが、さらに礫(れき)や小石などを上手くちりばめるとより自然感が出ます。

上のリンク先で紹介されている水槽は日淡水槽ですが、川底の雰囲気をかなり上手く作り出しています。単純に小石を混ぜるだけでなく、自然の水流などもイメージして配置まで考えると、かなり自然感のあるレイアウトを実現できると思います。

水草育成にはある程度経験が必要

田砂で水草を育成するのは結構難しいです。ソイルと違って栄養分が含まれていないため、自分で肥料を加える必要がありますが、その量の調整などにはある程度経験が求められます。

田砂は粒が小さく目も詰まりやすいので、ヘアーグラスやキューバパールグラス等の草体の小さな草を植えても抜けにくかったり、硬度を要求する水草との相性が良かったりもするのですが、栄養分管理のハードルの高さからやや難しい面があります。

ただしバリスネリアのような砂系の底床でもよく育つ水草、マツモのようなあまり根を張らないタイプの水草、モスやミクロソリウムといった活着系の陰性水草は田砂でも簡単に育てることができます。また、水草を植える部分の底床だけをソイルにし、田砂と混ざらないよう小石などで堰き止めるという方法もあります。

底面フィルターは使えない

底面フィルターはろ過フィルターの中でも導入が手軽で使用者も多いと思いますが、田砂との相性は悪いです。田砂の粒が小さすぎて底面プレートの中に入り込んでしまう等、底面フィルターの肝である底床への通水ができず、ろ過能力を発揮できません。

田砂を使用する場合には、底面フィルター以外の濾過器を使用して下さい。フィルター選びには当ブログの人気記事の一つでもある、以下の記事が役に立つと思います。

こまめな掃除を心掛ける

これまでにも書きましたが、田砂は粒が細かく通水性が悪くなりやすいです。すると底床ないで硫化水素などの毒性のある物質を生成する嫌気性バクテリアが繁殖する場合があります。これを防ぐには、上に書いたように厚みを薄くしたり、こまめに底砂の掃除をする必要があります。

田砂の掃除にはプロホースがお勧めです。田砂の比重が重めなため、プロホースを使っても吸い上げすぎてしまったりすることは少なく、相性の良い掃除用品と言えます。

コリドラス・ドジョウなど底物との相性

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田砂は粒が細かく角張っていないという特徴から、ドジョウやコリドラスなどの底物にはうってつけの底砂です。砂に潜ったり、エサを砂ごと吸い込んでエラから砂だけを吐き出たりするような習性を、魚にも安全な環境で観察することができるのが長所です。

ただし底物は常に底砂に近い場所にいる分、底砂が目詰まりして硫化水素などが発生し出すと一番に被害を受けます。上にも書きましたが、掃除には気を使う方が良いと思います。

また、底物は砂の環境でないと健康に害を及ぼすというわけではなく、特徴的な生態を観察できないというだけですから、管理のしやすい大磯砂などの底砂で飼育するというのも一つの方法です。

使用する分量の目安

田砂は1kgあたりおよそ0.6リットルの体積があります。60cm水槽に1cmの厚さで敷くためには、大体3kgの田砂が必要という計算になります。水槽サイズと田砂を敷く厚みを考えて、必要な量を計算して購入して下さい。

田砂を利用した水槽レイアウトの例

田砂について色々説明しましたが、これだけでは田砂を使うとどんなレイアウトが出来るのか、イメージは掴みづらいと思います。そこでこれまでに私が作った、田砂をメインで使用しているレイアウトをサンプルとして紹介しておきます。

ひとつ目はこちらのレイアウトです。亀を飼育することを目的としていて、アクアリウムとしてはやや特殊な部分もありますが、田砂とウィローモスをメインに据えた、簡単な陰性レイアウトとしてまとめています。90cm水槽という大きなサイズの水槽でのレイアウト例です。

こちらは打って変わって、20cmキューブ水槽という非常に小型の水槽での例です。サムライモスとミクロソリウムを使ってレイアウトしました。こちらの記事ではレイアウトが完成するまでの様子も非常に細かく解説しているので、田砂を使って水槽をレイアウトしてみよう、という方はぜひ参考にして下さい。

もちろんこれ以外にも田砂を作ったレイアウトは世の中にはたくさんあります。私よりもずっと綺麗なレイアウトを作り上げている方もたくさんいますから、ネットサーフィンして田砂を使った水槽のレイアウトをいろいろと探してみるのも良いと思いますよ。

底物と相性の良いアクアリウムの底砂「田砂」を紹介しました。田砂は個人的にかなり好きな底砂で、現在私が維持している90cmと20cmの水槽の底砂はどちらも田砂です。涼しげな雰囲気を作り出してくれるので、陰性水草レイアウトなど空いた空間を上手く作り出せるレイアウトとの相性がいいんじゃないでしょうか!

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著者:K-ki
K8ki・けーきはK-kiのシノニム。
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生き物とガジェットが好きなデジタル式自然派人間。でも専門は航空宇宙工学だったりします。
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