爬虫類飼育 図鑑

【鑑定希望】ウチのニホンイシガメはウンキュウでしょうか?

2014/12/07

頭部の拡大写真

私は2年半ほどニホンイシガメを飼育しています。ニホンイシガメをたくさん繁殖させている方に譲ってもらい、我ながら大事に育ててきました。そうこうしている間に亀やアクアリウムにどっぷりとハマり、今ではこんなブログを運営するまでになりました。しかしながらつい先日、ちょっとというかかなり気がかりなコメントを頂いてしまったのです…。

ニホンイシガメとクサガメは交雑が可能で、生まれてきた交雑種はウンキュウと呼ばれます。多くはブリーダーなどの手により人為的に生まれさせられたものですが、自然下にも存在してます。先日のコメントで、うちの亀がウンキュウなんじゃないかと言われてしまったのです…。

ウンキュウとは

概要

上にも書いたようにウンキュウはニホンイシガメとクサガメの交雑種です。交雑種なので正式な名前はなく「ウンキュウ」という呼び名はあくまで俗称です。その名前の由来については諸説ありますが、中国語で陸上や淡水に生息する亀を表す「烏亀(ウーグェイ)」から来ているとも言われています。

一般的には種間の交雑により生まれる交雑種は繁殖能力を持たないことが多いですが、ウンキュウでは繁殖力をもつ個体が多いです。そのためウンキュウ同士や、ウンキュウと純粋なニホンイシガメ・クサガメの子供が生まれてしまい、遺伝子がどんどん混ざっていってしまいます。つまり純粋なニホンイシガメやクサガメが減っていってしまうわけです。

特徴

ウンキュウは個体によってイシガメの特徴が強く出たものとクサガメの特徴が強く出たものがいて、それぞれイシガメ型・クサガメ型などと呼ばれています。上述の通り繁殖能力があるため、イシガメとクサガメのハーフだけでなく、クォーターやそれ以下の交雑率の個体も生まれます。そのような個体では当然、血が濃い方のカメの特徴が顕著に現れます。

ウンキュウの画像は以下のリンク先で見ることができます。

参考Google画像検索

その他

以前は「幻のカメ」とも呼ばれ高価だったこともありますが、近年ではブリーダーが増えたため値段も下がっています。個人的には、自然界に存在しない雑種を意図的に作り出すような行為は生き物で遊んでいるような感じがしてあまり好きではありません。

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鑑定してくださる方を募集しています

鑑定依頼までの経緯

私は今までウチの亀は純粋なニホンイシガメだと思っていたので、ウンキュウではないかと言われたこと少なからず動揺しています。私は今もウチの亀は純粋なニホンイシガメではないかと思っていますが、そんなに大量のカメを見てきたわけではないので判断にあまり自身がありません。

そこでブログやSNS上でウチの亀の詳細な写真を公開し、色々な方の意見を頂いてみようと思いました。仮にウンキュウだったとしてもウチの亀が大切な存在であることに変わりはありませんが、将来的な繁殖なども考えると曖昧にしておきたくないと思ってます。

以下で写真を紹介しますので、コメントやお問い合わせフォーム、SNSなどから意見を頂けると嬉しいです。

うちのイシガメの写真

20131129_621947

この写真がウンキュウではないかと指摘された写真です。ニホンイシガメの目はほとんど黒いが、この写真では白い部分がはっきりしていることと、首の色合いが気になるとの指摘でした。

確かに白い部分がはっきりしていますが、いつも水槽用の照明直下で撮影しているせいもあり実際とは少し異なった色味に見えている可能性も考慮してもう一度頭部の写真を撮影してみました。

頭部の拡大写真

どちらかというとこの方が実際の色合いには近いです。黒目の部分が大きくなっている気もしますが、水槽外で撮影したのでちょっと暗くなり瞳孔が広がったのかもしれません。

またひとつ疑問なのですが、白い部分があるとウンキュウなのでしょうか?画像検索をしてみるとかなり黒目がちなイシガメも多くいますが、これくらいの黒目の大きさのイシガメも散見されます。ウンキュウに詳しい方、どうなんでしょう…。

次はウチのイシガメの全体像の写真を載せてみます。

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亀などの爬虫類に寒い冬でも太陽光の紫外線を浴びさせる工夫
全体像
ニホンイシガメの全体像

こちらも撮影状況によって結構雰囲気に違いがあります。水槽ではホットスポット用に白熱電球を使用しているのでオレンジっぽく見えますし、カメラの色補正なんかも関係があると思います。

写真を見れば分かるようにキールは1本で、クサガメのような3本ではありません。ウンキュウだとしてもイシガメ寄りだろうとは指摘してくださった方も仰っていました。ただ、ウンキュウなのかそうでないのかの判別が、私にはすこし自信がないんです…。

前脚
尻尾と後脚
尻尾と後脚

前脚・後脚・尻尾の写真も載せておきます。私はクサガメを飼育したことはないので、手足のようなクサガメの細部の特徴はわからないのですが、オレンジ色のラインが出ているのはイシガメらしい特徴だと思います。写真は以上になります。

もちろん写真だけで完全に純粋なニホンイシガメだと断定することはできず、厳密な調査をしようと思えば遺伝子レベルの検査が必要になることは理解しています。ただ、視認できる範囲でウンキュウだと断定できるような特徴があるかどうかが非常に気になっています。

私一人の目利きには限界があると感じたので、ブログを読んでくださっている方の力も借りたいと思ったんです。特に、これまで多くのニホンイシガメ・クサガメ・ウンキュウを見てきたという方の意見が頂けると大変嬉しいです。ちょっと面倒かもしれませんが、下の方にあるコメント欄からどのように思われるかを教えて下さい。

またブログだけでなくSNSでも意見を募集する予定です。そちらでも良いので、どうかよろしくお願います!

2014/12/24 追記

この記事やSNSでいただいたコメントや情報などをもとに、イシガメ・クサガメ・ウンキュウの見分け方を私なりにまとめてみました。こちらの記事もぜひ目を通してみてください。

ウンキュウ-イシガメ・クサガメと交雑種の特徴・見分け方
ウンキュウ-イシガメ・クサガメと交雑種の特徴・見分け方

うちの亀がウンキュウかどうかの鑑定依頼に対して寄せられたアドバイスを元に、ニホンイシガメ・クサガメの特徴を比較し、イシガメ・クサガメ・ウンキュウの見分け方を紹介します。多くの参考になる意見を頂きありがとうございました。

ウチの亀がウンキュウかどうかということについても、こちらの記事で一応結論を出しています。まだまだご意見も募集していますので、よろしくお願いします。


K-ki

俺は一体…何者なんだ!?
多くの方からのご意見お待ちしています。

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K8ki・けーきはK-kiのシノニム。 AquaTurtlium(アクアタートリウム)を運営しています。 生き物とガジェットが好きなデジタル式自然派人間。でも専門は航空宇宙工学だったりします。 好きなことはとことん追求するタイプ。

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