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水族館×プロジェクションマッピング=超綺麗!京都水族館等で開催

2015/03/12

京都水族館 アクアリウム・ファンタジー~いのちのかがやき~ 3

ここ数年、クリスマスのイルミネーションなどで「プロジェクションマッピング」という映像演出技術がブームになっています。プロジェクションマッピングとは、建物などに対して映像を映し出す技術のことです。

そんなプロジェクションマッピングが、関西地区の水族館としては始めて、京都水族館で開催されています。今回は、京都水族館でこのプロジェクションマッピングを見てきたので、その様子を紹介します。

プロジェクションマッピングとは

プロジェクションマッピングという言葉は、英語のProjection(投射)とMapping(映像を投影対象に張り付ける)という単語を合成した造語です。これは、プロジェクターを使用してビデオやコンピュータグラフィックスなどの映像を建築物や車、自然物など実物の立体対象物に、平面および立体情報を入れて投映する技術です。対象物に投影される映像が自在に移動・変形・光の放射とともに変化することで、見る者にとって驚きがあふれる斬新な動きをもたらす新しい映像表現の手法です。

映像を対象物の表面にある凹凸などに対し投射することで、光とその陰影による立体感がより一層きわだち鮮明となり、高品質で完成度の高いバーチャルリアリティを表現することが可能となります。

引用元: 株式会社プリズム

プロジェクションマッピングは映像を建物などに投影することで、単純に映像だけ、建物だけを見るよりも、より魅力的な空間を演出することが出来ます。2012年の赤レンガ駅舎の復原の際に実施された、JR東京駅のプロジェクションマッピング以来、ブームになっています。

プロジェクションマッピングの歴史自体は意外に古く、1960年代からあったそうです。2000年代から屋外でもより明るく表現できるようにり、「プロジェクションマッピング」や「3Dプロジェクションマッピング」などと呼ばれて動画サイトなどで注目を集めるようになりました。

プロジェクションマッピングの魅力

プロジェクションマッピングの魅力は、デジタル技術でありながらアナログに体験を共有できるところとも言われています。駅や施設などで同時に同じものを見て感動を共有できるのは、デジタル時代の現在には却って新鮮味があるようです。

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水族館での実施例

プロジェクションマッピングは駅やビルなどの建物だけでなく、水族館の水槽に対して行われている例もあります。アクアリウムが趣味の私のような人間にとっては、水槽×プロジェクションマッピングという試みにはとても興味を惹かれます。

これまでにプロジェクションマッピングが行われたことのある水族館は、私の知る限りでは以下の3つです。それぞれについて簡単にを紹介してみます。

新江ノ島水族館の「ナイトアクアリウム」

神奈川県の湘南海岸公園にある新江ノ島水族館では、開館10周年を記念して2014年7月20日から11月30日にかけて、夜の水族館で3Dプロジェクションマッピングを行う特別企画「ナイトアクアリウム」が開催されました。深海をテーマにした神秘的なマッピングショーが行われ、非常に好評だったようです。

YouTubeに動画があったので紹介しておきます。この新江ノ島水族館のナイトアクアリウムは、水族館で行われた世界初のプロジェクションマッピングでした。

すみだ水族館の「東京スカイアクアリウム」

有名アクアリウムメーカーのADA(アクアデザインアマノ)が水草レイアウト水槽を手がけていることで有名な、東京スカイツリータウンにあるすみだ水族館でも、クリスマス・冬休みの展示として、プロジェクションマッピングが行われていました。

2014年11月22日~2015年1月12日にかけて開催された「東京スカイアクアリウム」というイベントで、「小笠原から実物大クジラがやってきた!」というプロジェクションマッピングが展示されました。世界自然遺産である小笠原諸島の海を再現した、高さ6メートル幅9メートルの「東京大水槽」に、体重30トン・全長15メートルのザトウクジラが、プロジェクションマッピングで再現される、という内容でした。

クジラのように巨大すぎて水族館では展示できないような生き物でも、プロジェクションマッピングなら見ることが出来るという面白い試みです。

ADA水草レイアウト水槽にチンアナゴ!すみだ水族館行ったよ

東京スカイツリータウン・ソラマチにある水族館「すみだ水族館」を写真たっぷりで紹介します。ネイチャーアクアリウムを提唱するアクアリウムメーカー「ADA(アクアデザインアマノ)」が協力するインスタ映え間違い無しのスポットです。

すみだ水族館に行ったことのない方は、こちらの記事にも目を通してみてください。魅力的な水族館なので、一度は行ってみてはどうでしょうか。

京都水族館のプロジェクションマッピング

このように関東で行われていた水族館でのプロジェクションマッピングが、関西圏でも開催されることとなりました。関西の水族館で初めて行われたプロジェクションマッピングは、京都水族館の「アクアリウム・ファンタジー~いのちのかがやき~」です。

アクアリウム・ファンタジー~いのちのかがやき~

アクアリウム・ファンタジーでは、「大水槽」「海洋ゾーン」「京の川ゾーン」「京の里山ゾーン」など、京都水族館内の様々な展示箇所でプロジェクションマッピングが行われています。中でも「大水槽」では、水槽上部に設置した約3m×約7mの半透明の大画面に、「Birth:生命の誕生、現在」をテーマにした迫力のある神秘的な映像が投影されています。

京都市の「京都水族館」行ったよ!展示水槽のレイアウトが超綺麗

京都市にある京都水族館の営業時間・休館日、料金・入場料、交通アクセス、割引や駐車場などの情報と、オオサンショウウオやイルカ、ペンギン等の展示内容をまとめます。規模は大きくないですが展示水槽のレイアウトが美しい水族館です。

こちらの記事にも書いたように、私はつい先日京都水族館に行ってきたところでして、その時にこのアクアリウム・ファンタジーもばっちり見てきました。少しですが写真も撮ったので、その様子を紹介していきます。

京都水族館 アクアリウム・ファンタジー~いのちのかがやき~ 1

こちらは大水槽の様子です。水槽の上半分に半透明のスクリーンが設置してあり、そこに映像が投影される仕組みになっています。この映像は1時間に4回上映され、上映されていない間は泡のような動画が投影されていました。水槽の観賞を妨げるようなことはありません。

京都水族館 アクアリウム・ファンタジー~いのちのかがやき~ 2

スクリーンが半透明なので、上映中は水槽内の生き物と一緒に鑑賞することが出来るのが面白いです。

京都水族館 アクアリウム・ファンタジー~いのちのかがやき~ 3

映像はかなり綺麗で見ごたえのあるものとなっていました。

ライトアップされたクラゲ水槽

海洋ゾーンの「無脊椎の世界」という展示でも、プロジェクションマッピングが行われていました。ここの展示のメインはクラゲなのですが、半透明なクラゲとライトアップの相性が良くてとてもキレイでした。

このプロジェクションマッピングの開催期間は2014年11月21日から2015年3月15日まで。終了目前なので行きたい人は急いだほうが良いですよ!

2015年3月21日(土)から新展示がスタート

そんな急には行けない!と言う人もご安心あれ。1週間の間隔をあけて、3月21日からは新しいプロジェクションマッピングの展示が始まります。その名も「アクアリウム・ファンタジーIMAGINE~想像してみよう~」。これまた楽しみですね!

アクアリウム・ファンタジーIMAGINE~想像してみよう~

3月21日からの新しいプロジェクションマッピングは、2015年3月14日の開業3周年を記念した展示です。開催期間は現時点では明言されていませんが、少なくとも4月30日までは行われるようです。5月1日以降の投影時間は、4月1日以降に京都水族館のホームページで公表されます。

この展示では「いきものと映像のコラボレーションが想像力を喚起する」をテーマに据え、京都水族館内の「京の川ゾーン」「大水槽」「海洋ゾーン」「ペンギンゾーン」の4つのエリアで3Dプロジェクションマッピングを通じて壮大な自然界を体験できるそうです。

さらに「京の里山ゾーン」では、LEDのスポットライトや水中照明を使ったライトアップも実施されます。水族館がますますロマンチックな場所に変わること間違い無しですね。デートや子供連れの家族などに人気が出ることが予想されます。

新しいプログラムでは、これまでにもプロジェクションマッピングが行われていた大水槽や海洋ゾーンなどに加え、「ペンギンゾーン」でもプロジェクションマッピングが行われるようです。展示されているケープペンギンの故郷を彷彿とさせる、夜空やオーロラが広がる氷の世界、さらには京都の街の風景などがペンギンゾーン全体に投影されるとのこと。いつもとは違うペンギンの様子を観察できそうです!

http://www.kyoto-aquarium.com/news/2015/02/3thanniversary.html

詳細な開催期間やイメージ画像などは京都水族館のホームページを参考にしてください。

関西では須磨水族館でも!

関西初の水族館でのプロジェクションマッピングは京都水族館でしたが、その後兵庫県の神戸市立須磨海浜水族園(須磨水族館)でもプロジェクションマッピングが行われました。

須磨アクアイルミナージュ

須磨水族館の「須磨アクアイルミナージュ」は通常の3Dプロジェクションマッピングとは違い、水に向けて映像を投影させる「4Dレイライトマッピング」となっています。4Dレイライトマッピングの登場は日本初との事でした。

開催期間は2014年12月1日から2015年3月1日までで、冬季のイルミネーションの一環として開催されていました。カップルを中心に人気を博していたようです。その模様を紹介する動画があったので紹介しておきます。

イルカプールに映像が映し出される須磨水族館の「須磨アクアイルミナージュ」は、他のプロジェクションマッピングとはまた違った美しさがありますね。イルカプール全体が光り輝くように見えてとても綺麗です。

すみだ水族館では「Penguin Candy」が実施予定

京都水族館と同じく2015年3月21日から、東京のすみだ水族館でもプロジェクションマッピングのプログラムが予定されています。こちらは「Penguin Candy(ペンギンキャンディ)」という名前が表すように、ペンギンを主役に据えたプログラムとなっています。何だか京都水族館と似た内容ですね。さらにこの展示は、すみだ水族館の開業3周年を記念したものであるという点も京都水族館と似ています。

実は、京都水族館とすみだ水族館は運営会社が同じなんです。そのため2つの水族館で似たようなプロジェクションマッピングが行われるんですね!

Penguin Candyの開催期間は2015年3月21日から7月17日まで。興味のある人は是非行ってみてくださいね。

http://www.sumida-aquarium.com/news/2015/02/0107_news.html

こちらについても詳細情報は、すみだ水族館の公式ホームページで確認できます。

K-ki

京都水族館のプロジェクションマッピングを中心に、水族館で開催されているプロジェクションマッピングを紹介しました。こうした展示の多くは冬季のイルミネーション一環として開催されていたものが多いですが、京都水族館とすみだ水族館では春になっても見ることが出来ます。水族館×プロジェクションマッピングの美しさにひたりたい人は、京都水族館・すみだ水族館へレッツゴー!

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K8ki・けーきはK-kiのシノニム。 AquaTurtlium(アクアタートリウム)を運営しています。 生き物とガジェットが好きなデジタル式自然派人間。でも専門は航空宇宙工学だったりします。 好きなことはとことん追求するタイプ。

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