ミミナシオオトカゲと体感型動物園「iZoo」での繁殖成功の快挙

Jungle. Sarawak, Borneo. Malaysia
Jungle. Sarawak, Borneo. Malaysia / LukePricePhotography

日本最大級の爬虫類をコンセプトとした体感型動物園「iZoo(イズー)」が、世界的にとても貴重な「ミミナシオオトカゲ」の繁殖を成功させるという快挙を成し遂げました。ミミナシオオトカゲは地球上で最も珍しいトカゲとも呼ばれ、2013年4月からiZooで世界発の生体展示がされています。

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これまでにも交尾や産卵が確認されていて、繁殖成功への期待が高まっていましたが遂に卵からミミナシオオトカゲの子供が孵化しました。もちろんこれも世界初の出来事です。今回はそんなミミナシオオトカゲの繁殖の経緯を紹介します。

iZoo

営業時間 9:00~17:00(最終入園16:30) 年中無休
料金 大人(中学生以上) 1,500円
小人(小学生) 800円
所在地 〒413-0513
静岡県賀茂郡河津町浜406-2
TEL 0558-34-0003 (9:00〜17:00・年中無休)
公式サイト http://www.izoo.co.jp/

iZoo(イズー)は静岡県賀茂郡河津町の国立公園にある動物園(爬虫類館)。2012年12月15日に開館。前身は伊豆アンディランド。

亀専門の伊豆アンディランド(2012年8月20日に閉館)が4か月間のリニューアル工事を行い、爬虫類をコンセプトにして開園した。爬虫類館として、世界中からさまざまな種類の、カメやトカゲやワニ、カメレオン、ヘビなど爬虫類を集める。また、カエルなど両生類、及びダンゴムシなど昆虫類(虫)に加え、ビーバーなど哺乳類やフクロウなど鳥類(猛禽類)を展示する。

引用元: Wikipedia

爬虫類をテーマにした動物園ということで、私のような人間にはまさに最高の場所です。場所がちょっと遠いので行ったことはないのですが、いつか必ず行ってみたいと思っています。

iZooは「体感型動物園」と銘打っているように、爬虫類などと触れ合える「ふれあいコーナー」を設置したり、通路を全てウッドチップで敷き詰めたりと、来場者をジャングルに来た気分にさせることを重視しています。また希少な動物の保護や繁殖にも積極的なようで、以前に当ブログでも「世界一美しいカタツムリの繁殖に成功」というニュースを紹介したことがあります。

両棲類・爬虫類の聖地"iZoo"で世界一美しいカタツムリが繁殖
静岡にある日本最大の爬虫類・両生類の動物園「iZoo」が世界一美しいカタツムリ「コダママイマイ」の繁殖に成功したそうです。個体差が剥げしく美しいコダママイマイの多くの写真やその生態の解説、食性の紹介なども掲載しています。

爬虫類をはじめとするエキゾチックアニマルが好き・興味がある人、普通の動物園じゃ物足りない人は、一度は行ってみたい動物園ですね。

ミミナシオオトカゲとは?

今回iZooで繁殖に成功したミミナシオオトカゲについても概要を紹介します。

1科1属1種の「生きた化石」

ミミナシオオトカゲはミミナシオオトカゲ科に属するただ1種のトカゲです。つまりこのトカゲには、分類学上の「科」レベルでは似たような種類が存在しないということです。「科」が違うとどれくらいの遠い関係になるかというと、猫とハイエナくらい違います(分かりにくいか…)。とにかく、それくらい近縁な生き物がいない非常に特殊な生き物だということです。

ヘビの始祖かもしれない?

実はヘビ類がどのように進化して現在の姿形になったのかはハッキリとは分かっていません。その祖先は半地中生だったとも水生だったとも言われています。

ヘビの一つの特徴として耳の穴(耳孔)や鼓膜が退化して無くなっているという点があります。そしてミミナシオオトカゲも、その名前からもわかるように耳を持ちません。また手足が小さく体をくねらせる移動方法はヘビに似ています。生態については不明な点も多いですが、半地中生とも水生とも言われているそうです。

こういった特徴を比較していくと、ミミナシオオトカゲがヘビの祖先に近い存在である可能性も少なくなく、トカゲとヘビを繋ぐ「ミッシングリンク」なのかもしれません。そういった点からも、学術的に価値の高い種類だと言えます。

発見例がものすごく少ない

このようにかなり特徴的な生き物であるミミナシオオトカゲですが、1878年にボルネオ島で新種として発見・記載されてからの発見数は100頭に満たないとされています。それほどまでに珍しいトカゲなので、iZooで世界初展示が始まった時には爬虫類雑誌で特集が組まれたりもしました。

こんなにレアなトカゲの繁殖に日本が世界で初めて成功したというのは、本当に快挙です。iZooの凄さがビシビシと伝わってきます。

もっと詳しくはカミハタのサイトへ

アクアリウム用品などを扱う企業「神畑養魚」が、幻のミミナシオオトカゲを求めてボルネオ島まで捜索に向かった時のルポが公開されています。

株式会社神畑養魚グループ:神畑養魚はあらゆる生体や観賞魚用品を扱う世界のブランドです

このページでは現地で撮影したミミナシオオトカゲの写真も交え、かなり詳細にミミナシオオトカゲについての解説がなされています。興味のある方はぜひ見てみてください。

このページに知りたい情報はありますか?知りたい内容がマッチしなかった人はフォーラム(掲示板)で質問してみましょう。著者や他のユーザーから個別にアドバイスがもらえます!

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iZooでの繁殖の経緯

iZooとミミナシオオトカゲについて解説したところで、実際にiZooで繁殖に成功するまでの経緯をiZooのFacebookの投稿を引用しながら紹介していきます。

2014年6月

まず6月に交尾が確認されました。この時点ですでに世界初の写真なんですね。全く未知の世界に挑んでいくわけですから、苦労も相当だったんじゃないでしょうか。飼育環境を見る限りiZooでは水棲種と捉えているのいでしょうか。綺麗にレイアウトされていそうな雰囲気がして、ますます行ってみたくなります。

2014年7月

7月には初産卵が確認されました。ミミナシオオトカゲは通常、一度に4~6個の卵を産むそうです。卵は楕円形で、この卵の写真も当然世界初です。卵生であることを疑うレベルで情報がなかった様子が伺えます。

2014年9月

9月にはついにミミナシオオトカゲの卵が孵化しますが、生まれた幼体は孵化直後に死亡してしまいます。死亡してしまったものの、ここまでの成果が出ただけでもかなりの快挙です。投稿の内容からも、飼育員の方が相当気を張っていた事がわかりますね(現在は当時の投稿は削除されているようです )。

2014年12月

そして12月、遂に世界初の飼育下での交尾・産卵・自然孵化に成功します。本当に凄いです。関係者の方々、お疲れ様でした。

生まれた幼体の様子も公開されています。やっぱり生まれてすぐの小さい子どもはカワイイですねー。

交尾からおよそ半年間の努力の結果、今回の繁殖成功に結びついたんですね。iZooはFacebookで生体の写真をたくさん投稿してくれているので、ネットで見ているだけでも相当面白いです。あーホントに、行ってみたいなー。

まとめ

iZooで世界初の繁殖に成功したミミナシオオトカゲについてまとめました。度々おもしろいニュースを効かせてくれるiZooは本当に凄いです。行ったことがある人の感想とかも訊いてみたいですね。コメント待ってます!

コメント

  1. 匿名亀 より:

    「この種に関して生息国が輸出許可を発行した記録はない。したがって、いかなる飼育施設内の親個体も、合法的に取得した個体は存在しない。」
    http://www.trafficj.org/press/animal/n151011news.html

    iZooものも由来は違法ですよね。

    • K-ki K-ki より:

      匿名亀さん、コメントありがとうございます。

      リンク先を確認しましたが、参考になる情報でした。ありがとうございます。izooのミミナシオオトカゲがどういった由来のものか、少し調べてみましたが分かりませんでした。動物園などは密輸が途中で発覚し、販売される前に確保された希少生物を保護や研究目的で飼育している場合もあるので、この情報だけでizooが悪いことをしているみたいに言うのはやや性急かなと個人的には感じます。

      ニューズウィーク日本版 Newsweek Japan 2014年12/9号でizooの白輪園長がミミナシオオトカゲに言及しているようですので、興味があるのでしたらそちらを読んでみると良いかもしれませんよ。知りたい情報が書いてあるという確証はありませんが…。

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