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活性炭「ブラックホール」の効果と使い方ー熱帯魚や金魚の水を綺麗に!

2014/07/26

超高性能活性炭 ブラックホール

流木をふんだんに使った水景を作ろうとするとどうしても気になるのが水の黄ばみですよね。この黄ばみはいわゆるアクというもので、流木に含まれる腐植酸が水中に溶け出してくるのが原因です。

以前には、下のリンク先の記事で流木のあく抜きの方法を紹介しました。

茶色い水と永遠にオサラバするための流木のアク抜き方法
茶色い水とは永遠にオサラバ!?流木のアク抜き方法まとめ

流木を水槽に入れると水が茶色くなることがあります。その原因である「アク」の正体と、アクを取り除き水を透明にする「あく抜き」の方法、必要なもの等をまとめます。容器・水温・薬剤等のあく抜きのコツや流木の入手方法も紹介します。

今回はそこでも紹介した、ブラックホールというアクアリウム用の活性炭の使い方などの解説とレビューを行います。超高性能という謳い文句に違わず、活性炭を使うならコレ!と推奨されるほどの信頼性のある活性炭です。

超高性能活性炭 ブラックホールとは?

アクアリウム用品・観賞魚やその飼料を扱う日本企業であるカミハタ養魚グループの1つで、特に観賞魚用飼料の分野で大きな存在感を放っているキョーリンが発売している活性炭です。キョーリンのエサは飼育教材用のものもあるので、割と馴染みがある会社ではないかと思います。

活性炭とは化学濾過(吸着濾過)を行うことの出来る物質で、様々な物質を内部に吸着することによって汚れや匂いなどを取り除くことができます。活性炭を含む様々な濾過方法については以下の記事で紹介しているので参考にして下さい。

アクアリウムにおけるろ過の仕組み
物理ろ過/化学ろ過/生物ろ過の効果まとめ!アクアリウムの基礎

アクアリウムで生き物を飼育する水を浄化するために利用されるろ過は、物理ろ過・化学ろ過(吸着ろ過)・生物ろ過の3つに大別されます。このページでは、それぞれのろ過の種類について、原理や特徴を解説します。ろ過について学び、熱帯魚やエビを上手く育ててあげましょう。

ただし当然ながら活性炭は物質を無限に吸着する事ができるわけではなく、時間の経過とともにその効果は失われていきます。また品質も製品によって結構ばらつきがあります。

ひとくちに活性炭とはいっても、アクアリウム用のものだけでも様々商品があります。しかしそんな中でも、アクアリストの間では活性炭は圧倒的にブラックホールの評価が高いというのが私の印象です。実際に使ってみれば分かりますが、やはりその吸着力は他の製品よりも大きく優れていると感じられます。

特長

ブラックホールの説明書きによると、この商品ではウッドチップ炭を高度に活性化して空隙率を高くした活性炭を採用しているそうです。安全性は食品の生成にも使用されているほどに高く、また水を富栄養化させるリン酸を含まないとのことです。

ちょっと難しいので分かりにくいですが、要するにウッドチップ炭というのが高い吸着率の源で、安全性が高く水質を悪化させるようなこともないということですね。

吸着及び無害化出来る物質

黄ばみ

流木に含まれる腐植酸や魚の排泄物に含まれる色素が黄ばみの原因です。このブラックホールではそれらを吸着することにより水の黄ばみを取り除くことができます。

臭気

活性炭は消臭剤にも利用されるので、もちろん臭気も除去できます。

フェノール類

フェノール類は魚の排泄物から発生し、微生物がほとんど分解しないために生物濾過が効いていたとしても除去できない物質だそうです。恥ずかしながらそんな物質の存在はブラックホールパッケージを読んでいて初めて知りました。

今まで知らなくても何とかなっていたし、活性炭を使わずに水槽を維持している人もたくさんいるのでそこまで大きな害を及ぼすものではないのでしょうが、ブラックホールを使えばコレも吸着できます。きっと水中にフェノール類があるよりはない方がいいのでしょうから、こういった面でもブラックホールを使う価値はありますね。

トリハロメタン

水道水に含まれる塩素が有機物と反応することにより生成される毒性物質で、発がん性があるなど話題になったこともありました。発がん性は実際のところ無いまたはほとんど無いと言ったレベルですが、毒性物質であることには変わりません。これもブラックホールによって除去できます。

残留塩素

普通は塩素はカルキ抜きで除去しますが、仮に残っていたとしてもブラックホールが吸着してくれるということです。ただし普通にカルキ抜きを使っていれば塩素が残ることなんてほぼ無いと思うので、この効果には大した意味はなさそうですね。

魚病薬色素

魚病薬は魚を治療するためのものですが、長時間魚病薬にさらされると魚もストレスを感じます。それを防ぐということを主張したいようですが、多くの場合は別の容器で薬浴して終われば飼育水槽に戻すという形を取りますし、薬を除去したいのであればブラックホールを使うより水換えをするほうが手っ取り早いでしょう。決して悪い効果ではありませんが、この効果が役に立つ場面はかなり限られそうですね。

重金属

カルキ抜きの中にも重金属を除去するという商品はありますが、ブラックホールにもその効果があるようです。無いよりはあった方が嬉しい効果と言った程度でしょうか。

ちなみによく勘違いされていることですが、ブラックホールのような活性炭は水中のアンモニア・亜硝酸・硝酸塩を吸着することはできません。これは以下のキョーリンのサイトでも明記されています。

参考キョーリン:活性炭はアンモニアを吸着しない!?

なので生物濾過の代わりに活性炭を使うというのではなく、生物濾過と互いに補い合うような形で活性炭を使うのが良いと言えます。活性炭を使えば生物濾過で除去できない水の黄ばみやフェノール類なんかを吸着してくれますからね!

吸着材「ゼオライト」の効果・用途とアクアリウム水槽での使い方

アクアリウムでアンモニア吸着材や軟水化剤として利用されるゼオライトについて解説します。ゼオライトはその構造からイオン交換能を持ち、多孔質由来の吸着効果もあります。ゼオライトの吸着効果の原理と用途、使い方などをまとめます。

ちなみに活性炭とよく似た用途で利用される「ゼオライト」や「イオン交換樹脂」を使用すると、水中のアンモニアを吸着してくれることが知られています。この吸着作用は少し難しいですが、上手く使うと中々役に立つものです。上のリンクでその原理や効果、使い方などを紹介しているので、良ければ読んでみて下さい。

交換時期の目安

ブラックホールの効果はおよそ2ヶ月続くとされています。すなわち、設置してから2ヶ月が経過したら新しいブラックホールに交換することが推奨されています。

効果が切れた活性炭をそのままにしておくと吸着した物質を放出すると言われたりもしていますが、この吸着は化学反応なのでそんなに簡単には放出されません。だからそんなに気にすることもないと思うのですが、かといっていつまでも放置していても仕方ないので、気がついた時に取り出すというくらいで良いと思います。

使用上の注意点

酸性に傾いた水質を好むディスカスやグラミーといった魚を飼育する際には、ピートモスというものを使う場合があります。これは腐植酸を多く含み、水質を酸性に傾ける効果があります。

ブラックウォーターの効果・作り方-熱帯魚水槽の水質調整法

水質を弱酸性の軟水にし、抗菌効果もある「ブラックウォーター」の成分や詳細な効果、作り方等を紹介します。ディスカス・グラミー・ベタ等はブラックウォーターを好むとされています。ブラックウォーター作りに必要な用品も紹介します。

このような水質のことを「ブラックウォーター」と呼び、場合によっては意図的に作り出すこともありますが、見た目には綺麗ではないと感じる人もいるので敬遠されることもあります。このようなブラックウォーターを作り出すピートモスと、それを除去するブラックホールを併用すると、お互いに干渉しあって十分な性能が発揮できません。目指す水質をよく考えてどちらか一方のみ使用して下さい。

また、活性炭は水質を弱アルカリ性に傾けるのという性質があるので注意しなければいけません。もともとかなり酸性に寄っている水に使うと、pHが大きく変化して生体に負担をかけてしまう恐れもあります。

さらに魚病薬と同時に使用すると有効成分を吸着してしまう可能性があるので、魚病薬とは一緒に利用しないという点にも注意します。

ラインナップ

今のところ、ブラックホール ミニ 小型水槽用・ブラックホール・ブラックホール徳用・ブラックホール大型水槽用の4つのラインナップがあります。中身は基本的にはすべて同じで、量が違うのみです。自分の水槽の環境にあったサイズを購入すれば良いですが、大きいサイズのほうが割安になっています。

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ブラックホールの使い方

ではいよいよブラックホールの効果的な使い方を紹介していきます。

ブラックホールは砕けやすいため、粉が飛び散らないように不織布の袋に入った状態で販売されています。このまま水槽に入れても効果はあるのですが、不織布は通水性が悪いのでブラックホールの効果を十分に発揮することができません。そこで一度ブラックホールを袋から取り出し、別の通水性の良い袋に詰め替えて使おうというのがここで紹介する内容です。

超高性能活性炭 ブラックホールをつめ替えます

まずはブラックホールを箱から取り出しハサミを用意します。

不織布の袋に入った活性炭 ブラックホール

これは大型水槽用のブラックホールで、他のものよりもかなり分厚い不織布の袋に入っています。見るからに通水性が悪そうです。

また、90cm水槽に一袋の割合で使用して下さいとあるのですが、ウチの90cm水槽はオーバーフロー化しているとはいえ亀水槽なので水量は90cm規格水槽に満タンに水を張るほどはありません。90規格が180リットルとすればうちは飼育槽100リットル+濾過槽50リットル弱で150リットル弱というところだと思います。一袋全部使用してもいいんですが、実際のところそこまで使わなくても十分な効果があるので、1回につき3/5袋使うことにします。

活性炭 ブラックホールを詰め替える洗濯ネット

目の細かい小さめの洗濯ネットを用意します。ここでは2つ用意していますが、十分な大きさがあるなら1つでもいいです。あんまりでかいと邪魔になるので、そこも注意しておいたほうが良いかもしれません。

活性炭 ブラックホールの洗濯ネットへの詰替え作業

ブラックホールの袋にハサミで切り込みを入れ、洗濯ネットの中にブラックホールをつめ替えていきます。この時ブラックホールは、洗濯ネットのジッパーよりも下までしか入れないようにしてください。ジッパーの高さまで入れると、左右の隙間から活性炭が漏れてきてしまいます。

ブラックホールをつめ替えたらジッパーよりも下で結束バンドできつく締めます。こうすればそうそう活性炭が漏れてくることはありません。

活性炭 ブラックホールは水槽・濾過槽・フィルターに入れる前にすすぎ洗いをします

ブラックホール入り洗濯ネットが完成したら、バケツなどに水を張って軽くすすいでおきます。粉状になってしまったブラックホールを水槽に入れると一時的に水が黒くなってしまうので、水槽に入れる前にすすぎ洗いをしておくのです。

詰め替えたブラックホールの最終的な状態

最終的にはこんな感じになります。ここまで出来たら、あとは濾過槽なりフィルターなりに入れてください。一晩くらいで効果が実感できると思います。

超高性能活性炭 ブラックホールの使用感・レビュー

超高性能活性炭 ブラックホールについて、その効果・特徴や吸着できる物質の紹介をしました。最後に私が実際にブラックホールを使用してみた使用感を交えた簡単なレビューをしておきます。

圧倒的な吸着力

実際に使うと分かりますが、ブラックホールの吸着力は圧倒的だと感じられます。活性炭を使う一番大きな理由は、水の黄ばみをとりって茶色い水から透明な水に変えたいということだと思いますが、少なくともその点に関してはブラックホールは他の活性炭に比べてかなり高性能に感じます。

他の活性炭も使った事がありますが、ブラックホールを使うとすぐに水が透明になるのに対し、他の安い活性炭では水の黄ばみが少しのこります。また効果が継続する期間もブラックホールの方が長いという印象です。

目に見えてわかりやすい黄ばみの吸着についての話をしましたが、他の物質の吸着についても同じ原理のはずなので、黄ばみだけでなく臭いや水の汚れを除去する能力もブラックホールは他の活性炭に比べてかなり高いと思われます。

お値段はやや高め

これはどんなものにも言えることですが、高性能なものは値段が高いです。アクアリウム用活性炭は60cm水槽用で200円程度からありますが、ブラックホールは大体400円中盤くらいの値段がします。大体2倍強の差がありますね…。

そこまで高くはないですが、けっこう継続的に使用することも多いのでずっと使ってると以外にコストが掛かるかもしれません。ですが、安くてあまり効果のないものを使うよりはブラックホールを使って気持よく水槽を眺めている方が私はいいと思います。

高性能活性炭 ブラックホールのまとめ

K-ki

今回は超高性能活性炭 ブラックホールを徹底的に調べてみました。一つのものを追求すると、今までに知らなかったことが分かったりしてやっぱり面白いですし、勉強にもなりました。ちなみにうちの90cm水槽は流木が多いので、常にブラックホールにはお世話になっています。このくらいの値段で常に透明な水の綺麗な水槽が眺められるのであれば、私にとっては安いものです。水の黄ばみに困っているあなたも一度使ってみればどうでしょう?もうブラックホールなしの生活には戻れなくなるかも…!?

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K8ki・けーきはK-kiのシノニム。 AquaTurtlium(アクアタートリウム)を運営しています。 生き物とガジェットが好きなデジタル式自然派人間。でも専門は航空宇宙工学だったりします。 好きなことはとことん追求するタイプ。

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