• 最終更新日:2017/03/28 約9分

亀や魚の病気に!メトロニダゾール(フラジール)の入手&使用法

メトロニダゾール(フラジール)の入手・使用法

私が飼育しているニホンイシガメが呼吸器感染症(いわゆる肺炎)に感染してしまって以来、その治療のために様々な方法を試してきました。もちろん動物病院には何度もお世話になりましたが、最初の数回以降は目視による状態の確認と体重を量っているくらいで、はっきりいって料金に見合った内容なのか?という思いがありました。状態の確認や体重を量るくらいなら自分でできますし…。

薬の名前も処方箋を見れば分かりますし、薬さえ入手できれば自分で治療できるのでは?と考え自分でやってみました。当然リスクもありますし誰にでもお勧めできる方法ではありませんが、選択肢の一つになればと思いその方法を解説します。

動物病院でもらった診療明細書

亀たちを病院に連れて行っていたある日、精算の時にもらった明細書がふと目に入りました。

動物病院の診療明細書

内服薬としてアスゾール錠250mgと書かれています。どんな薬なんだろうなと思っていたところ、そういえば薬の説明書も貰ったことを思い出しました。

動物病院の薬の説明書

ニトロイミダゾール系の抗菌剤と書かれています。ニトロイミダゾール…。何だかよく分かりませんが、よく分からないものを亀に飲ませるのも釈然としないので、少し調べてみることにしました。

その結果浮かび上がったキーワードがメトロニダゾールです。

メトロニダゾール

メトロニダゾールは、5-ニトロイミダゾールに属する抗原虫剤で、原虫または菌体内の酸化還元系の反応によって変化し、抗原虫作用及び抗菌作用を示す薬剤だそうです。人間のトリコモナス感染症、ヘリコバクター・ピロリ感染症、アメーバ赤痢などの病気や嫌気性感染症の薬として利用されています。

動物用医薬品として

抗原虫及び抗菌作用を示すことから、カメやヘビなど爬虫類の寄生虫の駆除に使われます。他にも腸炎の治療にも使われるようです。私がネットで調べた限りではカメの呼吸器感染症の治療に使われている例は見つかりませんでした。しかし動物病院で処方されたものを使っていると、下痢や鼻水が収まっていったので、少なくとも私が飼っている亀の病気に対しては効果があると思います。

また、魚のエロモナス症(アエロモナス症)に対して、メトロニダゾールでの薬浴が効果的ということも知られており、ディスカスの寄生虫落としなどにもよく使われる薬のようです。

また、サンショウウオなどの両生類に対して使用したという話もネット上で見たことはあります。このブログの守備範囲からは少し外れますが、犬や猫のジアルジア症という病気にも処方されるようで、動物用医薬品としてもよく用いられている部類なのではないでしょうか。

追記

この記事を書いた後、私が飼育していたカゼトゲタナゴがエロモナス症に感染してしまったため、メトロニダゾールでの薬浴による治療方法を実践してみました。私の経験をベースにその方法を以下の記事で紹介しています。興味がある人は合わせて読んでみてください。

効果

メトロニダゾールはいわゆる抗生物質であり、ウイルスや細菌の増殖や機能を阻害します。微生物のDNAを切断して分裂増殖を抑制するという効能があり、一般的な抗生物質とは効き方が異なるらしいです。

商品

日本では塩野義製薬からフラジール、富士製薬からアスゾールという名前で販売されています。ただしこれらの薬は処方薬なので、薬局などに行っても販売してもらえません。病院で処方箋をもらわない限り入手できないわけです。

亀や魚の治療に使うためには入手しにくいですね…。

容量・用法

メトロニダゾールの亀への投与についてネット上で情報収集した限りでは、50mg/kgの量を毎日1回・経口で投与するというのが主流であると考えられます(ブリーダーの方などのホームページを参考にしています)。

体重1kgに対してメトロニダゾールが50mgの容量になるように、1日1回、えさに混ぜたり飲ませるなどの方法で与えれば良いということです。今回病院で処方してもらったのはアスゾール錠250mgという薬で、その名の通り有効成分であるメトロニダゾールが1錠あたり250mg含まれています。今回治療中のイシガメの体重がおおよそ100g程度であることを考えれば、一回あたり1/50錠分の量を与えればいいことになります。

しかし上の画像では1回1/3ずつと書いてあります。いくらなんでも多すぎる気がしますが、後々アスゾール錠を入手して量を比較してみたところ、明らかに1回あたり1/3錠もの量になっていないことが分かりました。これはおそらく動物病院側の不手際だと思います。

入手法

ここまででメトロニダゾールについて説明してきましたが、入手できない薬では意味がありません。…ということでお察しの通り、実はこの薬を入手する方法があります。以下でその方法を紹介します。

薬の個人輸入

実はフラジールのように一般には手に入らない薬であっても、個人が自分で使用する目的であれば、いくつか条件はあるものの輸入して合法的に入手することが可能になっています。

一般の個人が自分で使用するために輸入(いわゆる個人輸入)する場合(海外から持ち帰る場合を含む。)には、原則として、地方厚生局(厚生労働省の地方支分部局)に必要書類を提出して、営業のための輸入でないことの証明を受ける必要がありますが、以下の範囲内については特例的に、税関の確認を受けたうえで輸入することができます。当然この場合、輸入者自身が自己の個人的な使用に供することが前提ですので、輸入した医薬品等を、ほかの人へ売ったり、譲ったりすることは認められません。ほかの人の分をまとめて輸入することも認められていません。

– 以下略 –

引用元: 医薬品等の個人輸入について – 厚生労働省

医薬品の個人輸入が認められているといっても、じゃあ輸入しよう!と簡単に実行に移せる人は少ないかと思いますが、そういった人たちのために医薬品の個人輸入代行業者というものが存在します。私も今回この個人輸入代行業者の中の一つを利用して、メトロニダゾールを入手することにしました。

今回私は空詩堂という個人輸入代行業者を利用しました。数ある個人輸入代行業者からここを選んだ理由は、日本製の医薬品を一度海外へ輸出し、それを輸入しなおすということができるからです。

参考空詩堂 | 医薬品の個人輸入代行|タミフル・リレンザ・医薬品の購入*本物保証*日本語対応

私が動物病院で処方してもらった薬は、日本企業である富士製薬の「アスゾール錠250mg」という製品で、安全性の面からこれと同じ薬を入手したいと考えました。他のサイトでは海外製の薬を輸入することになってしまいますが、空詩堂では日本製の薬を購入できるため、ここを選んだわけです。こんな感じの理由がないのであれば、料金は高いし薬が手元に到着するのも遅いので、あんまりおすすめする業者ではありませんね…。

個人輸入代行業者を比較した記事もあるので、もし薬を個人輸入する場合には参考にしてください。

なお、医薬品の個人輸入には当然ながら大きなリスクが付きまといます。危険だとして注意喚起している人が多くいるのも事実です。私は亀の病気に対する治療の選択肢として提示しているのみであり、この方法を推奨しているわけではありません。もし個人輸入される際は完全に自己責任でお願いします。

一番いい方法はやはり信頼できる獣医さんを見つけることですね。なかなか難しいことですが…。あと私は人間が服用するための薬(それが本来の使い方ですが)の個人輸入も当然ながら全く推奨していません。人間こそ本当に病院に行ってください。

購入

空詩堂で注文後およそ1週間で購入した薬が手元に届きました。

空詩堂でメトロニダゾール(フラジール・アスゾール)を購入

輸入元はシンガポールになっています。

防水性の高そうな袋

防水性の高そうな割としっかりした袋に入って届けられました。

袋の中身

肝心の中身のほうはこんな感じ。

袋の中に薬と説明書が入っています

袋の中に薬と説明書が入っています。20錠で2800円でした。決して安くはありませんが、動物病院に行くのに比べるとやはり安いですね。

使用法

次は購入したアスゾールを、亀の治療薬として使用する方法を説明していきます。

粉末化する

入手したアスゾールは人間が服用するために錠剤になっています。そのままだ亀や魚に使用できないので粉末にします。

アスゾール錠をシートから取り出す

アスゾール錠をシートから取り出します。結構大きな薬です。

糖衣コーティングを剥がす

アスゾールは(フラジールも)糖衣錠で、薬の周りがコーティングされているので、まずコーティングを剥がします。結構しっかりしたコーティングなので、ハサミやカッターを使って頑張りました。

糖衣コーティングを剥がす

こんな感じで剥がせると思います。ここから必要な分だけ粉末化するので錠剤を分割しますが、全部粉末にして保管しておいてもいいかもしれません。

フィルム状の膜も剥がす

このとき更にフィルム状の膜でコーティングされているので、それも取り除きます。

剥がしたフィルム

こんな感じのフィルムが取れるはずです。

乳鉢などでコーティングが剥がされた錠剤を粉末になるまで砕く

あとは乳鉢などでコーティングが剥がされた錠剤を粉末になるまで砕けば完成です。乳鉢は稚魚用のエサを作るときとか、1つ持っていると何かと便利ですよ!

投薬法

だいぶ記事が長くなってしまったので、投薬法については別記事に譲ることにします。

亀の腸炎や肺炎などの治療のために経口投与を行いたい場合はこちらのページを参考にしてください。その際の分量は、カメの体重と上に書いた容量を参考に計算してください。

まとめ

今回はカメや魚の病気治療に役立つメトロニダゾールという薬についてかなり詳しく記事にしてみました。飼っているカメが健康でいてくれるにこしたことはないのですが、もしも調子を崩してしまった場合の選択肢の一つとして頭の中にでも入れておいてもらえたら幸いです。

何度も言いますが、本当の解決策は「信頼できる獣医師を見つけること」だと思います。なかなか難しいことではありますが、どうにかして探し出したいですね。

もしもこの獣医師さん・動物病院がおすすめ!というのがあれば、ぜひ教えてください!

参考Webページ

この記事を書くにあたり以下のWebページを参考にさせていただきました<>

参考メトロニダゾール – Wikipedia
参考メトロニダゾール:フラジール
参考体内寄生虫

ありがとうございました。

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著者:K-ki
K8ki・けーきはK-kiのシノニム。
AquaTurtlium(アクアタートリウム)を運営しています。

生き物とガジェットが好きなデジタル式自然派人間。でも専門は航空宇宙工学だったりします。
好きなことはとことん追求するタイプ。

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